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夢二郷土美術館

(ゆめじ きょうど びじゅつかん)

夢二郷土美術館は、岡山県岡山市中区に本館を、瀬戸内市に別館を構える岡山県の登録博物館です。この美術館は、両備グループが設立した公益財団法人両備文化振興財団によって運営されており、館長は両備グループ代表の小嶋光信氏が務めています。

美術館の概要と歴史

夢二郷土美術館は、明治から大正時代にかけて活躍した画家・詩人である竹久夢二の作品を集めた美術館です。竹久夢二は、岡山県邑久郡本庄村(現在の瀬戸内市邑久町本庄)出身で、その作品は多くの人々に親しまれています。美術館は、岡山市中区浜に位置する本館と、瀬戸内市邑久町に位置する別館で構成されています。

美術館の沿革

所蔵作品と展示内容

夢二郷土美術館は、竹久夢二の《立田姫》《西海岸の裸婦》《秋のいこい》《加茂川》などの作品を中心に、約3000点のコレクションを誇ります。このコレクションには、竹久夢二の作品や資料が含まれており、本館では常時100点以上を展示しています。さらに、年4回の企画展を開催し、夢二の幅広い作品群を紹介しています。

別館である夢二生家記念館でも、四季をテーマにした展示が年4回行われ、約30点の作品が展示されます。夢二の生家や少年山荘とともに、彼の作品や人生に触れることができる場所として、多くの訪問者に愛されています。

代表的な所蔵作品

分館について

夢二生家

夢二生家は、竹久夢二が16歳まで過ごした場所であり、彼が幼少時代に過ごした部屋などが当時のまま保存されています。この分館では、夢二の作品や生涯に関する展示が行われています。

少年山荘

少年山荘(山帰来荘)は、1924年に竹久夢二が東京府荏原郡松沢村松原(現:東京都世田谷区松原)に自らデザインして建設したアトリエ兼住居です。この建物は、夢二生誕95年を記念して故郷・邑久に復元されました。館内では、夢二の生前の写真や資料が展示されています。

交通アクセス

本館へのアクセス
分館へのアクセス

特記事項

夢二郷土美術館は、1985年に郷土芸術家の作品の収集や展示による地域活動が評価され、岡山県内で初となるサントリー地域文化賞を受賞しました。また、本館はかつての西大寺鉄道・後楽園駅の跡地に建設されており、西大寺鉄道は美術館の運営を行っている両備ホールディングスの前身でもあります。

竹久夢二の概要

竹久 夢二(たけひさ ゆめじ、1884年9月16日 - 1934年9月1日)は、日本の画家・詩人であり、特に美人画で知られています。その抒情的な作品は「夢二式美人」と呼ばれ、大正ロマンを代表する画家として多くの人々に愛されました。また、詩文や童話の挿絵、書籍の装丁、広告美術、日用雑貨のデザインなど、幅広い分野で活躍し、日本の近代グラフィックデザインの草分けともいえる存在です。

Information

名称
夢二郷土美術館
(ゆめじ きょうど びじゅつかん)
Yumeji Art Museum
エリア
岡山県の観光地 岡山市・牛窓・備前の観光地
カテゴリ
美術館・ミュージアム・ギャラリー

Gallery

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