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岡山市立オリエント美術館

(Okayama Orient Museum)

岡山市立オリエント美術館は、岡山県岡山市北区に位置する美術館で、岡山市教育委員会が管理しています。1979年に開館し、1981年には第22回BCS賞を受賞しています。美術館は、古代オリエントの美術品を専門的に収集し展示する、国内唯一の公立美術館として知られています。

開館の経緯とコレクションの由来

岡山市立オリエント美術館は、学校法人岡山学園から寄贈された1,947点の古代オリエント美術品を基に、1979年(昭和54年)に開館しました。このコレクションは、岡山学園理事長であった安原真二郎氏が、東京大学名誉教授の江上波夫氏と東京大学東洋文化研究所教授の深井晋司氏の指導のもとに収集したもので、学術的に系統立った資料が集められています。

オリエント美術館の特色

美術館は、開館後も継続的に古代オリエントの美術品を収集しており、西日本における古代オリエント研究の拠点としても機能しています。2011年3月時点で、収蔵品は4,942点に達しています。また、2004年には開館25周年を記念して、貴重な「アッシリア・レリーフ」を購入し、三笠宮崇仁親王が特別顧問に就任しました。

「オリエント」の意味と美術館の使命

「オリエント」という言葉は、ラテン語の「oriens」(太陽が昇る方向、東方)に由来し、欧州諸語で受け継がれた地理的範囲を示します。日本で「オリエント」と呼ばれる地域は、ユーラシアの中国文化圏と欧州文化圏の狭間に位置し、メソポタミア(現イラク共和国)を中心に、西はエジプト、北はアナトリア(現トルコ共和国)、南はアラビア半島、東はアフガニスタンに至る広大な地域を指します。

オリエント美術館の役割

岡山市立オリエント美術館は、古代から現代に至るオリエント世界の考古・美術・民俗資料を専門的に収集・保存し、調査研究を基に展示・公開を行っています。オリエントの歴史や文化に関するさまざまなトピックを多角的に紹介することで、訪れる人々にその魅力を伝えています。

展示品と体験プログラム

多様な体験が可能な美術館

オリエント美術館では、展示品を鑑賞するだけでなく、さまざまな体験型プログラムを提供しています。以下のようなプログラムに参加することで、より深くオリエントの文化に触れることができます。

建築概要

設計と構造

岡山市立オリエント美術館は、岡田新一設計事務所によって設計され、1979年に竣工しました。美術館の敷地面積は1,786m²、延床面積は4,336m²で、地下1階、地上3階の規模を持つ鉄筋コンクリート構造の建物です。美術館は、BCS賞や公共建築賞文化部門最優秀賞、BELCA賞ロングライフ部門賞などを受賞しており、建築面でも高い評価を受けています。

所在地

美術館は岡山県岡山市北区天神町9-37に位置しており、岡山城や後楽園にも近い場所にあります。

収蔵品の一部紹介

ガラス容器

青銅器・土器

彫刻

おわりに

岡山市立オリエント美術館は、古代オリエント世界の歴史と文化を学び、感じることができる貴重な施設です。展示品の鑑賞や体験型プログラムを通じて、訪れる人々に古代から現代に至るオリエント世界の魅力を伝え続けています。ぜひ、美術館を訪れて、その歴史と文化に触れてみてください。

Information

名称
岡山市立オリエント美術館
(Okayama Orient Museum)
Okayama Orient Museum
エリア
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カテゴリ
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