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西川緑道公園

(にしがわ りょくどう こうえん)

西川緑道公園は、岡山市北区に位置する用水路「西川」に沿って設けられた親水性緑道公園です。この公園は、岡山市南方から柳町に至るまでの区域に広がっており、第1回緑の都市賞を受賞した実績があります。

公園の整備と特徴

西川緑道公園の整備は、1974年度から1975年度にかけて行われ、1976年春に開園しました。岡山市の中心市街地を流れる西川用水は、慶長年間に開掘された用水路であり、その両岸に沿って緑道公園が整備されました。この公園は、全体で3つの区域に分かれており、南から順に枝川緑道公園(0.5km)、西川緑道公園(1.0km)、西川緑道公園上流(0.9km)と呼ばれています。それぞれの区域は整備年次が異なります。

整備の背景と意義

都市化が進む中で失われつつあった緑を回復し、緑豊かな都市環境を創出するための施策として、西川緑道公園の整備が行われました。西川は、もともと生活用水として利用されていた用水路であり、明治時代には農業用水専用の水路となりました。その後、都市化の進展に伴い、緑地再整備が必要となり、西川緑道公園が誕生しました。

西川緑道公園の特徴と設計

公園の構造と設計の工夫

西川緑道公園は、全長2.4kmにわたって多様な景観が展開されています。公園は数十メートルから百数十メートルごとに道路や橋によって区切られており、それぞれの区画に異なる整備テーマが設定されています。これにより、訪れる人々が歩くたびに新しい景観が楽しめるよう工夫されています。総事業費は2億2,500万円であり、市民からの寄贈による樹木やその他の寄付が約6,000万円にのぼります。

主要な施設と植栽

公園内には、パーゴラ、水上テラス、水上広場(時計塔)、噴水広場、花壇広場、石張テラスなど、さまざまな施設が整備されています。植栽については、車道側には遮蔽のために厚い緑の帯が配され、中木の植栽が極力抑えられています。一方、水辺への親水性を高めるために、ウツギ、アジサイ、ショウブなどが植えられています。

公園整備の背景

都市化の進展と緑地再整備

西川緑道公園の整備は、都市化の進展に伴う緑の消失や都市公害の深刻化に対処するための施策として行われました。岡山市の中心市街地に位置する西川は、昭和初期まで沿岸住民の生活に溶け込んだ川であり、洗い場や遊び場として利用されていました。しかし、都市化が進む中で緑が失われ、都市環境の改善が求められるようになりました。

緑道公園整備の経緯

1972年に策定された緑道公園計画では、西川の東側車道幅を縮小し、歩行者専用の緑道公園を整備することが目指されました。この計画は、地域住民や商店会からの反対を受け、最終的には妥協案として東側の車道を縮小し、緑地整備を行うことになりました。この結果、約1kmにわたる緑道公園が整備され、花壇広場や水上広場、彫刻が点在する緑の道など、複数のブロックに分かれた公園が完成しました。

西川緑道公園の関連施設

枝川緑道公園

西川緑道公園に連なる「枝川緑道公園」は、昭和54年に完成しました。この公園は、西川緑道公園の南側に位置し、延長約500mの緑道公園として整備されました。池沼や水上広場、噴水広場などが設けられ、7,500本の樹木が植えられました。

上流部の緑道化

西川緑道公園の上流部についても、緑道化が進められました。これにより、市内中心部を南北に貫く全長2.4kmの緑道が完成し、市民にとってより親しみやすい公園となりました。

全国都市緑化フェア

2009年に開催された第26回全国都市緑化フェアでは、西川緑道公園が協賛会場となり、多くの来訪者を迎えました。このイベントを通じて、西川緑道公園の魅力が広く知られることとなりました。

Information

名称
西川緑道公園
(にしがわ りょくどう こうえん)
Nishigawa Canal Park
エリア
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カテゴリ
公園・緑地・多目的施設

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