ママカリは岡山地方の呼び方で、関東では「さっぱ」と呼ばれる、体長10~12センチくらいの平べったいニシン科の小魚。海流の流れが速い瀬戸内海下津井沖で、群れを作って回遊している。10~11月の秋祭りが開催される頃が旬となる。調理方法は、ママカリのウロコ、頭、内蔵をとったのち、軽く塩をふって1時間ほどおき、調味料を混ぜ合わせた二杯酢を作り、ママカリを半日から1日つけこむだけ。その味は、あまりのうまさに食がすすみ、つい食べすぎて隣家から飯(まま)を借りてまでもなお食べ続けたという話があるほどで、ママカリの名の由来といわれている。