岡山市半田山植物園は、岡山県岡山市北区に位置する植物園で、1964年5月に開園しました。11万平方メートルにわたる園内には約3,200種、15万本の植物が四季折々に咲き誇り、植物観賞やレクリエーション、憩いの場として多くの人々に親しまれています。園内には、文化財でもある一本松古墳や明治時代に作られた配水池などの歴史的施設も点在しています。
岡山市半田山植物園の施設と見所
植物園内の主要施設
半田山植物園には、訪れる人々を魅了するさまざまな施設があります。以下は、主な施設の概要です:
- 植物園会館 - 植物園の中心施設で、訪問者の案内やイベント情報を提供しています。
- 芝生広場 - ピクニックやレクリエーションに最適な広場です。
- ハーブ園 - 多種多様なハーブが植えられており、その香りと美しさを楽しむことができます。
- ロックガーデン - 岩石を中心に植栽された庭園で、特異な景観が特徴です。
- 展望台 - 園内の高台に位置し、岡山市街を一望することができます。
- 温室 - 熱帯植物や砂漠植物が展示されており、四季を問わず楽しめる施設です。
- バラ園 - 多種多様なバラが植えられており、季節ごとに異なる美しさを楽しめます。
文化財と歴史的施設
植物園内には、貴重な文化財や歴史的施設が点在しています:
- 一本松古墳 - 園内の最高所に位置し、5世紀後半に築造された全長65mの前方後円墳です。古墳時代の遺物が発掘され、現在は東京国立博物館に収蔵されています。
- 半田山配水池 - 明治時代に建造された配水池で、現在も稼働しています。全国的にも珍しい円形配水池があり、2004年には国の登録有形文化財に指定されました。
- 旧事務所 - 木造平屋建ての建物で、かつては植物園の事務所として利用されていました。現在は倉庫として使用されています。
歴史と沿革
植物園の設立と発展
岡山市半田山植物園は、1953年に水道局の配水池用地を利用して造成が始まり、1964年に正式に開園しました。その後、都市公園(都市緑化植物園)として再整備が行われ、現在の姿となっています。
植物園の主な年表
- 1953年4月 - 植物園造成事業がスタート。
- 1964年5月 - 岡山市水道局経営の「岡山市半田山植物園」として開園。
- 1974年5月 - 第1号温室を改築し、砂漠植物温室として公開。
- 1988年4月 - 中国洛陽市から洛陽牡丹30種1,000本の寄贈を受ける。
- 2004年12月 - 配水池・旧事務所・量水室が「登録有形文化財」に登録。
- 2014年5月 - 開園50周年記念イベントを実施。
利用案内とイベント
開園時間と入園料
岡山市半田山植物園の開園時間は9時から16時30分までで、入園は16時までとなっています。休園日は年末年始と毎週火曜日ですが、火曜日が祝日と重なった場合は翌日が休園日となります。
- 入園料:
- 大人(15歳以上) - 308円
- 小人(6歳〜14歳) - 124円
- 年間パスポート(大人) - 1,234円
- 団体割引や駐車料金も設定されています。
主要イベントと見所
植物園では年間を通じてさまざまなイベントが開催されています。特に春の「桜まつり」は毎年3月下旬から4月中旬にかけて開催され、期間中は夜桜の鑑賞も楽しめます。このイベントは1977年に始まり、現在も続く伝統的な行事です。
アクセス
公共交通機関でのアクセス
岡山市半田山植物園へは、JR津山線の法界院駅から徒歩約15分、またはJR岡山駅から岡電バスや宇野バスを利用してアクセス可能です。最寄りのバス停からは徒歩5分以内で到着します。
車でのアクセス
自家用車で訪れる場合、JR岡山駅から約10分、山陽自動車道の岡山ICからは約15分の距離にあります。駐車場も完備されており、普通自動車の駐車料金は1日1回につき300円です。