天城山中の狩野川上流に位置する伊豆を代表する名瀑、「浄蓮の滝」は深い樹木に囲まれた玄武岩の崖から、高さ25メートル、幅7メートルの滝が流れ落ちています。
滝の冷気と水しぶきは夏でも肌寒さを感じさせます。滝壺の下流には天城国際常設鱒釣場があり、渓流沿いには天城名物のワサビ田も広がっています。
また、滝の周囲にはジョウレンシダが自生し、豊かな水の森を演出しています。日本の滝100選にも選ばれたこの滝は、伊豆を代表する観光名所です。
浄蓮の滝と柱状節理の美しさ
浄蓮の滝は、約1万7000年前、伊豆東部火山群の鉢窪山が噴火し、玄武岩溶岩流が流れ落ちることで形成されました。高さ25メートル、幅7メートルの大滝であり、滝壺の深さは15メートルにも及びます。
滝を形成する崖には柱状節理と呼ばれる溶岩が冷える過程で作られる、規則的な割れ目が見られ、滝に美しさを添えています。
名の由来と伝説
この滝の名前は、かつて滝の左岸にあった浄蓮寺に由来します。
明治末期に遊歩道が整備されるまでは、断崖と自然に阻まれた場所にあり、人が近づけない神秘的な雰囲気を醸し出していました。
滝壺にはジョロウグモの化身が棲むと伝えられ、神秘的な女郎蜘蛛伝説も存在します。
周囲に生い茂る原生林が醸し出す静寂な雰囲気の中で滝の姿を見ていると心が落ち着きます。
自然の偉大さを感じる
浄蓮の滝はユネスコの世界ジオパークに認定された伊豆半島ジオパークのひとつ。
滝周辺では浄蓮の滝資料館があり、地質や自然、歴史と文化、特産品、伝説などが展示されています。
滝壺の下流では、鱒釣場がありマス釣りが楽しめたり、沢に沿って天城名物であるワサビの田が続いていて、わさび栽培風景を間近で見ることができます。
無料の駐車場が完備されており、滝は駐車場から谷へ200段の階段を降りたところにあり、足腰の弱い高齢者には厳しいですが、駐車場からも眺めることができ、気軽に訪れることができます。
滝の姿と周囲の原生林に包まれながら、自然の偉大さと神秘を感じることができるでしょう。
散策自由
無料
伊豆箱根鉄道「修善寺」駅→東海バス40分「浄蓮の滝」下車