静岡県東伊豆町にある熱川バナナワニ園は、ワニや熱帯植物、珍しい動物たちが楽しめる動植物園です。この園は1958年に開園し、以来、日本国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットです。園内では温泉の熱を活用した熱帯環境が整えられ、多種多様なワニや植物を育成・展示しています。
熱川バナナワニ園は、伊豆の自然豊かな温泉地・熱川温泉の近くに位置し、広大な敷地にワニや熱帯性植物が展示されています。本園と分園の2つのエリアがあり、伊豆熱川駅から徒歩1分とアクセスも良好です。温泉熱を利用して、17種類のワニを含む約140頭のワニが飼育されており、ワニ飼育種数で世界一を誇ります。また、アマゾンマナティーやニシレッサーパンダなど、珍しい動物たちも見られる日本でも稀少な施設です。
熱川バナナワニ園は以下の3つの展示施設で構成されており、共通の入場券で全エリアを巡ることができます。
本園・ワニ園では、30種あるワニのうち17種類のワニが展示されています。中には珍しいイリエワニのアルビノ個体「シロワニ」も展示されており、訪れる人々の注目を集めています。ワニは横や下からも観察できるようになっており、より迫力のある姿を間近で見ることができます。
熱川温泉の温泉熱を利用し、8棟の温室には熱帯植物が展示されています。ここでは、バナナやアマゾンマナティーも飼育されています。
分園は本園から500メートルほど離れており、無料の送迎バスが運行されています。また、自家用車でもアクセスできるよう駐車場が完備されています。ここでは、熱帯性花木や果実が展示されており、ワニの放流池やフラミンゴ、トキの放鳥ケージも見どころです。分園では、1988年にセーシェル共和国から寄贈されたアルダブラゾウガメも展示されています。
熱川バナナワニ園は、レッサーパンダの飼育頭数でも日本国内トップクラスです。園では30頭以上のレッサーパンダを飼育しており、その中にはネパールレッサーパンダ(ニシレッサーパンダ)という珍しい亜種も含まれています。ネパールレッサーパンダは日本でここでしか見られないため、多くの動物ファンが訪れています。
熱川バナナワニ園ではワニやレッサーパンダ以外にも、多種多様な動物たちが展示されています。特に人気があるのがアマゾンマナティーやピラルク、ゾウガメ、オオバタンなど、他ではなかなか見られない動物たちです。こうした珍しい生物たちを観察しながら、自然の大切さや保護の重要性を学ぶことができます。
園内には約5,000種もの熱帯植物が栽培されています。園の温室では、バナナをはじめ、蓮、パパイヤ、香辛料植物、ベゴニアなどの植物が育てられています。また、特別に温度調整された温室では、1年を通じて様々な植物の花が楽しめるよう工夫されており、植物好きにはたまらない展示となっています。
熱川バナナワニ園の公式キャラクター「熱川ばにお」は、2012年に誕生し、2018年に園の開園60周年記念に合わせて名前が決定しました。名前は一般公募で募集され、ニコニコ生放送の番組内で投票により「熱川ばにお」に決まりました。可愛らしいキャラクターとして親しまれており、グッズも人気です。
熱川バナナワニ園は、伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩わずか1分の場所に位置しています。駅から近く、観光客にとっても非常にアクセスが便利です。
車で訪れる場合は、東名高速道路の厚木インターチェンジから約2時間30分(小田原厚木道路・国道135号線経由)で到着します。また、本園と分園の両方に無料駐車場が用意されているため、ドライブがてら訪れるのにも最適です。
1977年には天皇・皇后が熱川バナナワニ園を訪れ、園の自然と動植物を視察されました。この行幸は園にとっても名誉ある出来事であり、その後も数々のメディアで取り上げられています。
熱川バナナワニ園は、日本テレビ「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」や映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地としても登場しています。中でも、桜金造のワニとの格闘シーンは多くの視聴者に強い印象を残しました。
2020年、熱川バナナワニ園はみうらじゅん賞を受賞しました。みうらじゅん氏が上京した際に見たワニが未だ健在であったことに感慨を覚え、表彰されたエピソードは話題となりました。
1990年にドイツから輸入されたパイナップル科の植物「プヤ・チレンシス」が、2021年に日本で2例目となる開花を見せました。このような珍しい開花は園にとっても特別な出来事であり、植物ファンからも注目されています。
熱川バナナワニ園は、ワニや熱帯性植物、レッサーパンダなど多種多様な動植物を観察できるユニークなスポットです。温泉熱を活用した園内は、日本にいながらにして南国の雰囲気を味わえる場所であり、家族連れや動物好きに大変人気です。豊富な展示内容やアクセスの良さも観光スポットとしての魅力をさらに引き立てています。
伊豆旅行の際にはぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。