静岡県東伊豆町にある「伊豆アニマルキングダム」(略称:アニキン)は、動物園、サファリパーク、遊園地が一体となったユニークな施設です。動物たちと近い距離で触れ合えるウォーキングサファリや、絶滅危惧種の保護活動、さまざまなアトラクションが充実しており、観光客に人気のスポットとなっています。
1977年に「伊豆バイオパーク」として開園した施設は、2010年にリニューアルされ、現在の「伊豆アニマルキングダム」として再スタートしました。旧施設を改修し、肉食動物や草食動物、鳥類などさまざまな種類の動物を新たに迎え入れ、展示動物の総数は約600匹に達しています。リニューアル後には、従来のサファリバスの代わりにウォーキングサファリ方式を採用し、より身近に動物たちを観察できるようになりました。
リニューアル以降、来園者数は倍増し、東伊豆町の観光振興にも貢献しています。ホワイトタイガーやライオンなど珍しい動物たちとの出会いや、さまざまなイベントが楽しめる施設として、多くの観光客に親しまれています。
ウォーキングサファリゾーンでは、ホワイトタイガーやライオン、チーター、キリン、ゾウ、シマウマ、サイなどが自然に近い環境で展示されています。特に「猛獣展示場」では、ガラス越しに猛獣たちの迫力ある姿を間近で見ることができ、観光客に人気です。
小動物との触れ合いが楽しめる「わくわくふれあい広場」も魅力の一つです。ミニウサギ、モルモット、カピバラ、アルマジロなど、さまざまな動物と触れ合うことができ、小さなお子様連れの家族にも喜ばれています。
伊豆アニマルキングダムのシンボルとも言えるホワイトタイガーとホワイトライオンも必見です。ホワイトライオンの「パール」など、愛らしい名前の動物たちが訪問者を出迎え、さらに親近感を感じさせてくれます。
伊豆アニマルキングダムでは、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧第一種に指定する「シロオリックス」の繁殖も行われています。2013年には、雄の「モンド」と雌の「カンナ」の間に元気な仔が誕生し、シロオリックスの種の保存に貢献しています。
園内で特に話題となっているのが、シマウマ「アース」とアフリカゾウ「オシー」です。アースは餌をねだる際に大きく口を開け、「あーん」とするしぐさが可愛らしいと話題です。また、オシーは飼育係に「べーして」と指示されると、舌を出す姿が見られ、愛嬌たっぷりのパフォーマンスで来園者を楽しませています。
園内には広さ5000坪に及ぶ梅園もあり、2月中旬から見頃を迎える約1,000本の紅梅や白梅が咲き誇ります。毎年2月から3月にかけては「うめまつり」が開催され、訪れた人々に美しい景色を楽しんでもらっています。
レストランアニマルキングダムでは、食事を楽しみながらホワイトタイガーをガラス越しに観察できるユニークな体験ができます。ナショナルジオグラフィックにも紹介されたこの施設は、食事と動物観察を同時に楽しめる日本でも珍しいレストランです。
プレイゾーンには、大観覧車やスカイジェット、銀河鉄道などの遊具も充実しており、子どもから大人まで楽しめます。特に40mの高さから伊豆の景色を一望できる大観覧車は、海抜420mの眺望が楽しめるとして人気のスポットです。
伊豆アニマルキングダムの前身である「伊豆バイオパーク」は、過去に写真展「こどもの情景 原風景を求めて」や東京国立近代美術館の展示で紹介されています。これらの展示は、昭和時代の日本の風景や動物園の様子を写真作品を通して伝えるもので、多くの観覧者に親しまれました。
2014年には、飼育されていたミナミコアリクイが園内から姿を消し、地元の警察に捜索願が出されるという出来事もありました。約1.5km離れた別荘地で無事に保護されたアリクイは、その愛らしい姿でニュースにも取り上げられました。
秋には「ドングリポスト」が設置され、来園者が集めたドングリをアライグマやクマの餌として提供できます。この取り組みは自然保護活動の一環として行われ、来園者が直接動物たちにエサを提供できる機会を提供しています。
福岡県北九州市にあったテーマパーク「スペースワールド」の閉園に伴い、メリーゴーラウンドなどの遊具が伊豆アニマルキングダムに移設される計画が進んでいます。これにより、さらに多くのアトラクションが楽しめるようになる予定です。
伊豆アニマルキングダムの所在地は静岡県賀茂郡東伊豆町稲取です。公共交通機関を利用する場合は、伊豆急行の「伊豆稲取駅」からアクセス可能で、イベント開催時にはシャトルバスも運行されています。
伊豆アニマルキングダムの周辺には温泉施設や観光名所も多く、稲取温泉などでリラックスできる温泉地も近くにあります。伊豆の豊かな自然とともに、アニマルキングダムでの時間を満喫してください。
伊豆アニマルキングダムは、動物と近い距離で触れ合い、遊園地や梅園なども楽しめるエンターテイメント施設です。絶滅危惧種の保護活動にも力を入れており、動物愛護と教育的価値を両立した施設として多くの人々に親しまれています。家族連れはもちろん、カップルや友人同士でも楽しめるスポットですので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。