米之宮浅間神社は、静岡県富士市に位置する由緒ある神社で、全国に点在する浅間神社の一社です。かつては富士山本宮浅間大社の元摂社として重要な役割を果たしていました。
富士山本宮浅間大社と同様に、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を主祭神としています。
『駿河記』や『浅間神社の歴史』によれば、配神として国常立尊(くにのとこたちのみこと)と大山祇命(おおやまづみのみこと)も祀られています。
旧社司である錦織氏の古記録によると、天武天皇の白鳳4年(675年)、勅使として派遣された大江長元が当地で祭祀を行ったことが神社の起源とされています。
かつては米粒を御神体とし、農業の神として「米之宮」と称されていました。大同年間(806年~809年)には富士山の噴火を鎮めるため、木花開耶姫命を勧請して浅間神社となったと伝えられています。
また、『駿河国新風土記』では、「八」と「十八」を合わせると「米」となることから、神社名が「米之宮」と呼ばれるようになったと記載されています。
寛政年間には13,515坪の広大な敷地を持ち、富士山本宮浅間大社や富士下方五社に次ぐ規模を誇りました。現在でも市街地にありながら3,594坪の敷地を有し、静かで荘厳な雰囲気を保っています。
境内には本殿、拝殿、舞殿、社務所などがあり、社殿東側には福寿宮・天満宮の合殿が鎮座しています。また、隣接する米の宮公園や境内には、主祭神である木花開耶姫命にちなみ多くの桜が植えられています。桜の名所として知られ、夜桜見物も楽しめます。
例祭は5月2日に行われ、古例に倣った騎射(やぶさめ)が見どころです。また、1月3日には山梨県鳴沢村の紅葉台木曽馬牧場で育てられた和種馬による馬弓神事が執り行われます。
静岡県富士市本市場582
米之宮浅間神社は歴史や伝統に触れつつ、美しい自然と調和した神聖な空間を楽しむことができる場所です。ぜひ訪れてみてください。