富士山の雪解け水と芝川の流れが絶壁の岩盤から湧き出して滝になる、日本を代表する美しい滝。
流れ落ちる水が細くて白く、まるで絹糸を垂らしたように見えることから「白糸の滝」と呼ばれています。
この滝の幅は200メートル、高さは20メートルで、湾曲した絶壁の全面に大小様々な滝があり、それらはまるで絹糸のように美しく流れ落ちています。
流れ落ちる水は毎秒1.5トンもの量になります。滝壺の近くまで行くと、水が三方向からアーチ状に流れ落ちる光景が幻想的です。
春には藤や秋には紅葉が滝に色を添え、さらにその美しさが増していきます。隣にある「音止の滝」とともに、夏の涼しいスポットとしても有名です。
白糸の滝は、日本観光百選滝の部第1位に選ばれて、国の名勝や天然記念物に指定されているほか、日本の滝百選のひとつに選ばれています。
「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」という構成資産の一部として、世界文化遺産に登録されています。
白糸の滝は古くから風光明媚な景勝地として知られており、『信長公記』の巻十五には「西の山に白糸の滝名所あり」と書かれています。
また、近世には富士講信者の巡礼地としても重要な場所であり、天保年間に建立された食行身禄の供養碑が今でも残っています。
嘉永7年には、富士講信者の自伝にも記されているように、白糸の滝は巡礼地として訪れられていました。
滝のすぐ上には岩窟があり、そこには「お鬢水」という水が湧き出ています。
源頼朝が富士の巻狩りの際にこの水を飲み、髪のほつれを直したという伝承があるほか、富士講の霊場の一つでもあります。
源頼朝が「この上に いかなる姫や おはすらん おだまき流す 白糸の滝」と和歌を詠んだという逸話も残されています。
(滝の上にはどのような美しい姫がいるのだろうか、糸のように滝の水が流れ落ちる白糸の滝)
白糸の滝は絵画の題材としても愛されており、池大雅などの画家によって描かれました。
大雅の「富士白糸滝図」や「白糸瀑布真景図」では、富士山と一緒に白糸の滝が描かれています。
無料
JR身延線「富士宮駅」→路線バス「白糸の滝」行き乗車約30分→「権現橋」停留所下車 →徒歩約10分