旧植松家住宅は、静岡県裾野市の中央公園内に位置する国の重要文化財に指定された歴史的な古民家です。
旧植松家住宅は、江戸時代に当地の名主を務めた植松家の旧邸宅で、建久4年(1193年)に尾張国津島から移住した家系とされています。1973年に重要文化財に指定され、翌1974年には中央公園内に移築されました。
寄棟造りで、土庇(つちびさし)が正面から北側にかけて巡っています。建物は土間、広間、座敷、納戸の3間取りから成り、桁行は16.059メートル、梁間は北面7.878メートル、南面8.787メートルと規模が大きいです。
建築年代に関する具体的な資料はありませんが、形式や手法から江戸時代中期(1700年頃)の建築と推定されています。
この建物は1971年に文化庁の古民家緊急調査対象となり、その後の調査結果を受けて1973年に国の重要文化財に指定されました。1974年には裾野市中央公園内に移築され、保存・修復が行われています。
植松家は富士山南側の愛鷹山東部に住む農家でした。伝承によれば、建久4年(1193年)に源頼朝の富士の裾野での鷹狩りを機に、尾張国津島よりこの地に移住したとされます。
裾野市中央公園は、静岡県裾野市にある広大な都市公園で、自然美と歴史を楽しめるスポットです。
公園は黄瀬川と佐野川の合流地点に位置し、五竜の滝や旧植松家住宅、太鼓橋、吊り橋などの景勝地が点在しています。また、毎年5月には「五竜みどりまつり」が開催され、多くの観光客で賑わいます。
1891年に東海道線佐野駅(現・御殿場線裾野駅)の開業後、周辺は「佐野瀑園」と呼ばれる景勝地として知られるようになりました。1958年の狩野川台風により一部施設が被害を受けましたが、1974年に中央公園として再整備されました。