西山本門寺は、静岡県富士宮市西山にある寺院で、法華宗興門流の大本山としてその歴史的・文化的価値が高く評価されています。この寺院は、日興の法脈を継承し、勝劣派・富士門流に属し、「富士五山」や「興門八本山」に数えられる名刹です。
西山本門寺の境内は全体で360町歩に及び、その広大な敷地には黒門から本堂裏手の墓地まで直線で2kmもの距離があります。また、この地には織田信長の遺体が埋葬されているという説もあり、歴史好きにとって興味深いスポットです。
西山本門寺の起源は、日興の弟子である日代が、師の没後に重須本門寺を離山し、1344年(康永3年)に地頭大内安清から寄進を受けて西山本門寺を建立したことに遡ります。
18世日順の時代には、後水尾天皇の皇女・常子内親王の帰依を受け、皇族とも深い関係を持ちました。常子内親王は両親の菩提のために法華経を奉納し、西山本門寺を祈祷所と定めました。
寺伝によれば、織田信長の首は本因坊日海(本因坊算砂)の指示により西山本門寺に運ばれ、柊を植えた首塚に葬られたとされています。塚に植えられた柊は樹齢450~500年と推定され、歴史的な価値が高いものです。
明治以降、西山本門寺は富士門流の統一教団や日蓮宗興門派の結成に関わり、戦後も様々な変遷を経て現在に至ります。1957年(昭和32年)には日蓮宗を離脱し、単立寺院として活動を続けています。
境内には静岡県指定天然記念物の大ヒイラギや富士宮市指定天然記念物のシダレマキがあり、自然と歴史が調和しています。また、国指定の重要文化財である紺紙金字法華経や法華経(常子内親王筆)など、多くの文化財が保存されています。
西山本門寺では、以下のような年間行事が行われています。
西山本門寺へのアクセスは以下の通りです。
西山本門寺は、歴史的な背景や貴重な文化財、自然の美しさを持つ静岡県富士宮市の名刹です。その広大な敷地と深い歴史は訪れる人々に感動を与え、織田信長にまつわる伝承など、歴史好きにとっても見逃せないスポットとなっています。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。