富士山本宮浅間大社の境内に位置する湧泉です。この美しい湧水は、国の特別天然記念物に指定されています。また、平成の名水百選にも選ばれている美しい湧泉です。
この湧泉の水源は富士山の伏流水であり、年間を通してほとんど増減なく毎日約30万トンもの水が湧き出ています。さらに、水温は1年を通して13℃前後で安定しています。
湧玉池からは一級河川 神田川の源流となっています。
富士山修験者が行う禊(みそぎ)の場としても知られています。
湧玉池の境内には水屋神社という末社があり、池の水源となっている丘陵地の北側に位置しています。
近くには水をくむ場所も存在しています。また、湧玉池周辺には他にも厳島神社や稲荷神社といった末社が立ち並んでいます。
湧玉池は古くから「上池」と「下池」に分けて呼ばれていました。かつては「上池」のみを湧玉池と呼び、その下流は「御手洗川」と呼ばれていました。
この湧泉は多くの歌人に詠まれ、和歌にも「御手洗川」と歌われるものが多くあります。
詞書:駿河にふじといふ所の池には 色々なるたまなんわくといふ それにりんじの祭しける日よみてうたはする
歌:つかふべき かずにをとらむ 浅間なる みたらし河の そこにわく玉
— 平兼盛、『兼盛集』
詞書:するがのくにに神拝し侍けるに、ふじの宮によみてたてまつりける
歌:ちはやぶる 神世のつきのさえぬれば みたらしがはも にごらざりけり
— 北条泰時、『新勅撰和歌集』
古来より湧玉池は富士山登拝の道者による禊(みそぎ)の場とされており、富士参詣曼荼羅図には湧玉池での禊をする道者の様子が描かれています。
また、1608年(慶長13年)の『寺辺明鏡集』という史料には、登拝の際に湧玉池で垢離を行っていたという風習が記されています。
見学無料
JR東海 富士宮駅から徒歩で10分