五竜の滝は、静岡県裾野市千福に位置する滝で、裾野市中央公園内にあります。富士山の噴火による自然の産物として知られ、美しい景観と地質学的価値を持つスポットです。
概要
黄瀬川と佐野川が織りなす名勝
五竜の滝は、黄瀬川と佐野川の合流点付近に位置しています。明治時代には「佐野瀑園」として親しまれ、高さ12メートルの断崖を流れ落ちる姿が特徴的です。滝は五条に分かれており、それぞれ「雪解(ゆきどけ)」「富士見(ふじみ)」「月見(つきみ)」「銚子(ちょうし)」「狭衣(さごろも)」という名前が付けられています。これらは左側の三条の滝「雄滝」と右側の二条の滝「雌滝」に分類されます。
地質学的特徴
この滝は、約1万年前の富士山噴火によって形成された富士溶岩層の断崖を流れ落ちるもので、玄武岩溶岩流の断面を観察できる貴重な地質学的遺産でもあります。また、小説家・新田次郎の作品「蒼氷」にも登場し、多くの人々にその存在を知られています。
静岡県指定天然記念物
五竜の滝は、1997年3月17日に静岡県指定天然記念物として認定され、その価値を公式に認められました。この滝は地域のシンボルであり、多くの観光客や地元住民に親しまれています。
五竜の滝の歴史
名旅館「五龍館ホテル」の時代
昭和初期、滝のふもとには「五龍館ホテル」がありました。この旅館は東海第一の旅館と称され、昭和天皇をはじめとする皇族や若山牧水などの文人が訪れた場所です。若山牧水は滞在中に歌集「野なかの瀧」「渓間の春」を執筆しました。
しかし、1933年(昭和8年)ごろに旅館は人手に渡り、その後取り壊されました。現在では滝周辺が裾野市中央公園として整備され、市民や観光客の憩いの場となっています。
中央公園内のその他の施設
旧植松家住宅
五竜の滝がある裾野市中央公園内には、国の重要文化財に指定されている「旧植松家住宅」があります。この歴史的建築物は江戸時代の建築様式を今に伝え、訪れる人々に貴重な文化体験を提供しています。
吊り橋「五竜のかけはし」
滝の近くには吊り橋「五竜のかけはし」が架けられており、滝の絶景を間近で楽しむことができます。さらに、公園内には太鼓橋「夢の橋」や若山牧水の歌碑も設置されており、自然と文化の両方を満喫できる場所です。
アクセス情報
所在地
住所:静岡県裾野市千福7-1
交通手段
電車:JR御殿場線「裾野駅」から徒歩約26分(約2km)
車:東名高速道路「裾野インターチェンジ」から約10分
バス:富士急シティバスまたは裾野市内循環バス「中央公園入口」停留所下車、徒歩約6分
※裾野市内循環バスは特定の曜日に運行。
駐車場
公園には約50台収容可能な駐車場があります(バス用駐車場もあり)。閉園時間中は施錠されるためご注意ください。
施設案内
開園時間と料金
開園時間:8:30~17:00(4月1日~9月30日)
8:30~16:00(10月1日~3月31日)
休園日:年末年始(12月29日~1月3日)
入園料:無料
まとめ
五竜の滝は、歴史・自然・文化が融合した裾野市の観光名所です。美しい滝と公園内の施設は、多くの人々に癒しと感動を与えています。静岡県裾野市を訪れる際には、ぜひ五竜の滝とその周辺施設を巡り、心豊かな時間をお過ごしください。