ぷるぷる、もちもちとした独特の食感
水まんじゅうの生地には、主にくず粉とわらび粉が使われています。初期にはくず粉を中心に作られていましたが、くず粉は水に溶けやすく、時間がたつと硬くなりやすい性質があります。そこで、水に強いわらび粉を組み合わせることで、ぷるぷるとした食感に加え、もちもちとした口当たりが生まれたとされています。
生地の中には、小豆を使ったこしあんが包まれています。透明感のある生地と、なめらかなあんの組み合わせが魅力です。氷水を張ったガラスの器などに入れて冷やして食べると、涼やかなおいしさをいっそう楽しめます。
名水で冷やして味わう、大垣ならではの楽しみ
水まんじゅうは、生地であんを包み、陶器のおちょこなどに入れて蒸し固めた後、冷たい地下水で冷やして作られます。水に恵まれた大垣ならではの製法と味わいが、長く受け継がれてきました。
市内の和菓子店では、水まんじゅうを水槽に並べて冷やし、店頭で販売する光景が見られます。名水の中におちょこ入りの水まんじゅうが並ぶ様子は、目にも涼しく、夏の訪れを感じさせてくれます。
大垣まつりと水まんじゅう
5月に開催される大垣まつりの時期には、和菓子店の軒先などに水舟を備えた屋台が登場します。水の中に並ぶ水まんじゅうは、見た目にも涼やかで、注文すると目の前でおちょこをひっくり返して提供されることもあります。
また、水まんじゅう作りを体験できる教室なども開かれています。名水めぐりとあわせて、街歩きをしながら食べ比べを楽しむのもおすすめです。
初夏から秋にかけて楽しむ季節の味覚
水まんじゅうの販売期間は店舗によって異なりますが、一般的には4月から9月頃までです。特に暑い季節には、冷たくみずみずしい食感が心地よく、夏のおやつやお土産として親しまれています。
大垣を訪れた際には、清らかな地下水が育んだ伝統の和菓子、水まんじゅうを味わってみてはいかがでしょうか。名水のある風景とともに楽しめば、大垣ならではの夏の魅力をより深く感じられます。