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岐阜城

(ぎふじょう)

織田信長が天下統一を目指した歴史ある山城

岐阜城は、岐阜県岐阜市の金華山(標高329メートル)の山頂付近に築かれた歴史ある城です。鎌倉時代にまでさかのぼる長い歴史を持ち、戦国時代には織田信長が天下統一を目指す重要な拠点となりました。

1567年、織田信長は美濃国の稲葉山城を攻略し、尾張の小牧山城から本拠地を移しました。その後、城と城下町の整備を進め、地名を「井口」から「岐阜」へと改めたことで、城も岐阜城と呼ばれるようになりました。

現在、金華山の山頂には、1956年に再建された鉄筋コンクリート造りの三重四階の模擬天守と岐阜城資料館があります。天守の最上階は展望台になっており、長良川や岐阜市街を一望できる絶景スポットとして、多くの観光客に親しまれています。

模擬天守の見どころ

現在の岐阜城天守は、往時の姿をイメージして再建された建物です。内部は郷土資料などを通じて岐阜城の歴史を学べる展示空間となっており、最上階からは金華山の豊かな自然と市街地の景色を楽しめます。

天守内部は、各階がそれぞれ異なる名称で構成されています。

1階:武具の間

武具の間では、城や戦国時代に関する展示を通して、当時の武士の暮らしや戦いの歴史に思いを巡らせることができます。

2階:城主の間

城主の間では、城を治めた武将たちの歴史や、岐阜城が果たした役割について理解を深められます。

3階:信長公の間

信長公の間では、岐阜城と深い関わりを持つ織田信長の足跡に触れ、天下統一を目指した戦略や歴史的背景に思いを馳せることができます。

4階:望楼の間

最上階の望楼の間は展望台となっており、長良川の流れや岐阜市街、遠くに広がる山々を見渡せます。晴れた日には開放感あふれる眺望を楽しめるため、岐阜城を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい場所です。

稲葉山城から岐阜城へ

岐阜城の歴史は、戦国時代よりも前の鎌倉時代にまでさかのぼります。室町時代には「稲葉山城」と呼ばれ、美濃国の守護であった土岐氏に仕える斎藤氏の居城として知られていました。

天文年間には、戦国武将の斎藤道三が城に入り、修築や整備を進めました。この時代には「井ノ口城」とも呼ばれたとされています。道三の死後は、斎藤義龍、斎藤龍興へと城主が移り変わりました。

1567年、織田信長が稲葉山城を攻略すると、城は新たな時代を迎えます。信長はこの城を拠点として政治や軍事の基盤を整え、天下統一に向けた歩みを本格化させました。

織田信長と「天下布武」

岐阜城は、織田信長の歴史を語るうえで欠かせない場所です。信長はこの地で「天下布武」の朱印を用い始め、天下統一を目指す姿勢を明確にしました。

また、信長は城とその麓に広がる町の名称を改め、「岐阜」という地名を広めました。これにより、岐阜城は単なる軍事拠点にとどまらず、信長の政治的な構想を象徴する場所となりました。

当時は、信長の家族や人質なども山上で暮らしていたと伝えられています。現在の天守や城跡を訪れると、戦国時代にこの山が果たした重要な役割を感じることができます。

岐阜城のその後

1576年、織田信長は本拠地を安土城へ移しました。その後、岐阜城の城主は織田信忠、織田信孝、池田元助、池田輝政、豊臣秀勝、織田秀信へと移り変わりました。

しかし、関ヶ原の戦いの前後にあたる1601年、徳川家康によって岐阜城は廃城となりました。これにより、戦国時代の重要な拠点として栄えた城は、その役割を終えることになりました。

金華山に残る城跡と登山道

現在の岐阜城跡には、金華山ロープウェーを利用してアクセスできます。また、山には複数の登山道が整備されており、自然を楽しみながら山頂を目指すこともできます。

登山道の途中では、砦跡や石垣などの遺構を見られる場所もあり、歴史散策とハイキングを一緒に楽しめるのが魅力です。山の地形を生かして築かれた山城ならではの特徴を、実際に歩きながら感じることができます。

金華山は夜景の美しさでも知られています。山頂や山腹からは、岐阜市街の明かりが広がる幻想的な景色を楽しめます。昼間の眺望とは異なる魅力があるため、時間に余裕があれば夜の景色にも注目してみましょう。

岐阜公園と織田信長公居館跡

金華山の西側の山麓には、岐阜公園が整備されています。園内には織田信長公居館跡が残されており、信長が岐阜を拠点としていた時代の歴史を感じることができます。

公園内には「信長の庭」や織田信長の像などがあり、自然を楽しみながら歴史散策ができるのも魅力です。金華山の緑と歴史的な景観が調和した空間は、城の見学とあわせて訪れるのに適しています。

岐阜公園は、都市景観100選や日本の歴史公園100選にも選ばれています。岐阜城へ向かう際の出発地点としてだけでなく、ゆっくりと散策を楽しむ観光スポットとしてもおすすめです。

国の史跡に指定された岐阜城跡

近年の調査によって、岐阜城の歴史的・文化的価値が改めて注目されています。2011年には、山頂の城跡や山麓の織田信長公居館跡などを含む岐阜城跡が、国の史跡に指定されました。

この史跡には、山城としての防御機能や、信長が築いた居館に関わる遺構など、戦国時代の城郭や政治のあり方を知るうえで重要な要素が含まれています。

岐阜市による発掘調査も進められており、山麓の庭園などについても調査や復元に向けた取り組みが行われています。今後の調査によって、岐阜城の姿や当時の暮らしについて、さらに理解が深まることが期待されています。

再建された天守と歴史の継承

1956年に再建された岐阜城の模擬天守は、往時の天守をイメージした鉄筋コンクリート造りの建物です。歴史的な城郭そのものが残っているわけではありませんが、山頂にそびえる天守は、現在も岐阜市を代表する景観のひとつとなっています。

一方、金華山には城跡や石垣などの遺構が残り、発掘調査を通して歴史の解明が進められています。再建された天守と実際の城跡をあわせて見学することで、岐阜城の歴史をより立体的に理解できるでしょう。

岐阜城で戦国時代の歴史と絶景を満喫

岐阜城は、織田信長が天下統一を目指した重要な拠点であり、戦国時代の歴史を今に伝える貴重な場所です。斎藤道三の時代から信長の時代、そして廃城に至るまで、数多くの武将たちの物語が刻まれています。

現在は、天守からの雄大な眺望や金華山の豊かな自然、岐阜公園の歴史的な景観を楽しめる観光スポットとして親しまれています。歴史に興味がある方はもちろん、ハイキングや絶景を楽しみたい方にもおすすめです。

岐阜城を訪れ、戦国時代の面影をたどりながら、岐阜の自然と歴史が織りなす魅力を満喫してみてはいかがでしょうか。

Information

名称
岐阜城
(ぎふじょう)
Gifu Castle
リンク
公式サイト
住所
岐阜県岐阜市金華山天主閣18
電話番号
058-263-4853
営業時間

3月16日~5月11日 午前9時30分~午後5時30分
5月12日~10月16日 午前8時30分~午後5時30分
10月17日~3月15日 午前9時30分~午後4時30分

定休日

無休

料金

大人(16歳以上)200円
小人(4歳以上16歳未満)100円

駐車場
岐阜公園駐車場 有料
アクセス

JR岐阜駅または名鉄岐阜駅からバスで15分 → 「岐阜公園歴史博物館前」から徒歩で3分 → 金華山ロープウェー山麓駅からロープウェイで3分 → 金華山ロープウェー山頂駅から徒歩で8分

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