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名和昆虫博物館

(なわ こんちゅう はくぶつかん)

世界の昆虫と出会える、日本最古の昆虫専門博物館

名和昆虫博物館は、岐阜県岐阜市の岐阜公園内にある、日本最古の昆虫専門博物館です。世界各国の昆虫を約12,000種類、30万点以上収蔵しており、貴重な標本を通じて昆虫の多様性や生態について学べます。

館内では、色鮮やかなチョウや世界各地のカブトムシ・クワガタムシ、珍しい形や特徴を持つ昆虫など、幅広い種類の標本を展示しています。標本の収集・展示だけでなく、昆虫の飼育や研究にも取り組んでおり、昆虫の魅力をさまざまな角度から知ることができる施設です。

名和昆虫博物館の歴史

名和昆虫研究所から始まった歩み

名和昆虫博物館の前身は、明治29年(1896年)4月に開設された名和昆虫研究所です。害虫の駆除や益虫の保護に関する研究を目的として設立され、当初は岐阜市白木町にありました。その後、明治37年(1904年)に現在の場所へ移転しました。

博物館は大正8年(1919年)10月26日に開館しました。以来、昆虫に関する資料を保存・公開し、昆虫の生態や自然環境について学べる場として親しまれています。

歴史ある洋風建築

博物館の建物は、開館当時から使われている洋風2階建ての建築物です。設計は建築家の武田五一によるもので、明治期の洋風建築の特徴を今に伝えています。

建物の柱には、唐招提寺でシロアリ被害を受けた柱が使用されていると伝えられています。歴史的な建築物としても価値が高く、平成8年(1996年)には、岐阜県第1号の登録有形文化財に登録されました。

1階展示室の見どころ

ギフチョウ物語

岐阜の名を冠するチョウとして知られるギフチョウをテーマにした展示です。名和昆虫研究所の設立者である名和靖によって発見されたギフチョウについて、実物標本や生態写真のパネルなどを用いて紹介しています。

生態展示も行われており、ギフチョウの特徴や暮らしについて理解を深められます。春には、羽化したばかりのギフチョウに出会えることもあります。

世界のカブトムシ・クワガタムシ

世界各地の大型種や有名種を中心に、カブトムシやクワガタムシを展示しています。迫力のある姿や、種類ごとに異なる角・大あごの形などをじっくり観察できます。

「カブト・クワガタ特選コーナー」では、大型のヘルクレスオオツノカブトや、体長100mmを超えるクワガタムシ、独特な形が特徴のダルマクワガタなど、見応えのある標本が紹介されています。

チョウたちと出会えるところ

岐阜市近郊を中心に、野外で見られるチョウの仲間を紹介する展示です。「岐阜公園」「里山 I」「里山 II」「雑木林」「渓谷」「高原」など、環境ごとに見られるチョウを生態写真とともに展示しています。

身近な自然にどのようなチョウが生息しているのかを知ることができ、昆虫観察への興味を深めるきっかけになります。

世界の珍虫・奇虫

世界各地の珍しい昆虫や、独特な姿を持つ種類を集めた展示コーナーです。金属のような輝きを持つカブリモドキやタマムシ、色鮮やかなコガネムシ、美しいガ、世界最大級のセミ、長い脚が特徴のテナガコガネなど、個性豊かな昆虫を観察できます。

普段の生活ではなかなか目にすることのできない昆虫が並び、その形や色彩の多様さに驚かされます。

身近な昆虫

身の回りで見られる昆虫をテーマに、分類学的な視点から紹介する展示です。身近な種類について学ぶことで、昆虫の分類や特徴への理解を深められます。

2階展示室の見どころ

世界の美しいチョウ

2階展示室では、世界各地の美しいチョウを鑑賞できます。「飛ぶ宝石」とも形容されるミイロタテハや、翅の裏側に多彩な模様を持つカザリシロチョウ、華やかな姿で知られるトリバネアゲハなど、色彩や模様が印象的なチョウが展示されています。

同じチョウの仲間でも、種類によって翅の形や色、模様が大きく異なります。自然が生み出した造形美をじっくり楽しめる展示です。

クイズで学ぶ不思議な昆虫の世界

実物標本を使った全13問のクイズに挑戦しながら、昆虫の不思議な生態や特徴について学べる展示です。楽しみながら知識を深められるため、子どもから大人まで幅広い世代におすすめです。

昆虫供養の昆蟲碑

博物館の西側には、名和靖の還暦を祝って大正8年(1919年)に建立された、昆虫供養のための昆蟲碑があります。昆虫の研究や観察に携わってきた歴史を伝える存在であり、昆虫を扱うことへの敬意もうかがえます。

隣接する記念昆虫館

名和昆虫博物館の隣には、歴史ある洋風建築の記念昆虫館があります。明治40年(1907年)に建てられた建物で、当初は特別昆虫標本室として標本の展示が行われていました。

標本を保存するために高床式の構造が採用されており、現在は岐阜市指定文化財となっています。昆虫の展示だけでなく、明治期の建築文化に触れられる点も魅力です。

昆虫の魅力と自然の奥深さを学ぶ

名和昆虫博物館は、世界の珍しい昆虫や美しいチョウ、身近な昆虫まで、幅広い種類の生き物について学べる施設です。貴重な標本や生態展示、クイズなどを通して、昆虫の多様性や自然の不思議を楽しく知ることができます。

歴史ある洋館や昆蟲碑も見どころのひとつです。岐阜公園や岐阜城周辺の散策とあわせて訪れれば、自然科学と岐阜の歴史・文化を一度に楽しめるでしょう。

Information

名称
名和昆虫博物館
(なわ こんちゅう はくぶつかん)
Nawa Insect Museum
リンク
公式サイト
住所
岐阜県岐阜市大宮町2-18
電話番号
058-263-0038
営業時間

10:00~17:00

定休日

水・木曜日(12~2月は火・水・木曜日)※祝日の場合は開館 夏休みは無休 年末年始(12月28日~1月3日

料金

大人(高校生以上)600円、小人(4才~中学生)400円

駐車場
岐阜公園堤外駐車場、観光バス用駐車場を利用
アクセス

JR岐阜及び名鉄岐阜より岐阜バス岐阜公園、長良橋・高富方面行き及び市内ループ左回りのバス乗車。「岐阜公園歴史博物館前」バス停下車、徒歩3分

エリア
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博物館・科学館・資料館

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