バラ苗の生産が盛んな大野町
大野町では、昭和32年(1957年)頃からバラの生産が始まりました。現在ではバラ苗の生産地として全国的に知られ、町の花にもバラが定められています。バラを活用したまちづくりにも力を入れており、大野町バラ公園はその中心となる施設です。
公園は、旧大野町立南小学校の跡地を整備して造られ、平成9年(1997年)5月に開園しました。開園当初の紹介では約100品種、約2,000株のバラが植えられており、その後も多彩な品種を楽しめるバラ園として親しまれてきました。
春から秋まで楽しめるバラの花
大野町バラ公園では、開花時期の異なる品種が植えられているため、春から秋にかけて長い期間バラを楽しめます。見頃はおおむね5月から11月までで、訪れる時期によって異なる花の表情に出会えます。
春バラの見どころ
5月は多くのバラが開花する季節です。園内が華やかな色彩に包まれ、バラのアーチなども美しい景観をつくり出します。毎年開催されるバラまつりの時期には、花を鑑賞しながらイベントも楽しめます。
秋バラの見どころ
秋のバラは、10月上旬から11月上旬頃が見頃とされています。春のバラとは異なる色合いや香りを楽しめるのが魅力です。一輪ごとの存在感が際立ち、落ち着いた季節の中でバラの美しさをじっくりと堪能できます。
個性豊かなバラの品種
園内では、花色や香りに特徴のある品種にも注目してみましょう。なかでも、青みを帯びた花色が珍しい「ブルーヘヴン」や、豊かな香りが魅力の「イエライシャン」は見どころのひとつです。
ブルーヘヴン(セントレア・スカイローズ)
ブルーヘヴンは、大野町のバラ苗生産者である河本バラ園が約20年の歳月をかけて開発した品種です。青い空を思わせる花色から名付けられ、水色に近いシルバーブルーの花を咲かせます。
フロリバンダ系の四季咲き中輪種で、秋には青みを帯びた花色がより際立つとされています。2005年に開港した中部国際空港の愛称「セントレア」にちなみ、「セントレア・スカイローズ」という愛称でも知られています。
イエライシャン(夜来香)
イエライシャンは、大野町のバラ苗生産者である青木宏達氏によって作出された品種です。夜の暗闇でも香りによって花の場所が分かるほど、豊かな香りを持つことをイメージして名付けられました。
藤色の上品な花色が特徴で、香りには深みのあるブルーローズのニュアンスに加え、ベルガモットを思わせる爽やかな柑橘系の香りや、フルーティーな甘さが感じられます。花の美しさだけでなく、香りもじっくり楽しみたい品種です。
毎年5月開催の「バラまつり」
大野町バラ公園の一大イベントが、毎年5月上旬頃に開催される「バラまつり」です。多くのバラが咲きそろう季節に合わせて行われ、会場では色鮮やかな花々を楽しめます。
イベント期間中には、写真コンテストやバラ苗の販売などが行われます。バラ苗は生産者から直接購入できる機会もあり、ガーデニングを楽しむ人々にも人気です。バラに関する催しも開催され、花を眺めるだけでなく、バラの魅力をさまざまな角度から体験できます。
開催日やイベント内容は年によって異なる場合があるため、訪問前に最新の開催情報を確認しておくと安心です。
園内でゆったりと過ごす
園内にはバラのアーチや縁台、遊具などが整備されており、花を眺めながら散策したり、休憩したりできます。美しく咲くバラを背景に写真を撮るのもおすすめです。
春の華やかな花景色から秋の落ち着いたバラの表情まで、季節ごとに異なる魅力を楽しめるのが、この公園の大きな特徴です。花の見頃に合わせて訪れれば、大野町ならではのバラ文化を身近に感じられるでしょう。
アクセス・訪問時のポイント
大野町バラ公園は、岐阜県揖斐郡大野町に位置しています。車や公共交通機関を利用して訪れることができ、周辺には駐車場も整備されています。
バラの開花状況は天候や気温によって変わります。特に春と秋の見頃や、バラまつりの開催期間に訪れる場合は、事前に開花情報や交通案内を確認しておくと、より快適に観光を楽しめます。
色と香りに包まれる大野町のバラ公園
大野町バラ公園は、バラ苗の生産地として知られる大野町の魅力を感じられる花の名所です。約150種類、約2,000株のバラが咲く園内では、春から秋まで多彩な花色や香りを楽しめます。
5月のバラまつりで華やかな花景色を満喫するのはもちろん、秋バラの深みある色彩や香りを味わうのもおすすめです。バラのアーチをくぐりながら、花々に囲まれた穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。