施設の特徴
メインパビリオン「極限で似るものの家」や、すり鉢状になった地面に配置された9つのパビリオン、大小さまざまな日本列島がある「楕円形のフィールド」が特徴です。
これらの施設は、水平・垂直な線は極力排除され、人工的な地平線が数多く配置されています。視覚と平衡感覚を混乱させるように設計されており、訪れる人々は身体を使い、バランスをとりながら、人間の身体の持つさまざまな可能性を見つけ楽しむことができます。予想もつかない“不思議”と出会える空間です。
極限で似るものの家
岐阜県の形をした屋根が特徴のメインパビリオン。中は迷路のようになっていて、どこからでも出入りができます。建物のなかを巡るだけでなく、茶色に塗られた天井部分にも目を向けてみましょう。そこには1階部分をそのまま反転した世界が広がっています。建物内の配置が上下左右を無視したデザインで、視覚的な錯覚を楽しめる施設です。
楕円形のフィールド
屋外施設で、日本列島をモチーフにしたエリア。「極限で似るものの家」を分割した9つのパビリオンが点在し、さら対をなす丘とくぼみ、148もの曲がりくねった回遊路、大小さまざまな5つの日本列島などがつくられています。起伏のある地面や、通路が壁面に変わるなど、不安定な感覚を体験できます。
養老天命反転地記念館
荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏が設計した建物で、デッサンやCGなどの作品が展示されています。色鮮やかな外壁と自然光の効果が特徴です。
現代美術「死なないため」
このテーマパークは、荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏が現代美術の一環として「死なないため」というテーマを追求し、人間本来の感覚を再確認することを目的としています。アートと自然が融合した空間で、訪れる人々に予想もつかない「不思議」との出会いを提供します。日常生活では触れる機会の少ない錯覚感や不安定な感覚を全身で味わうことができます。