養老天命反転地

(ようろう てんめい はんてんち)

アートの中に迷い込むテーマパーク

楕円形にくり抜かれた巨大な窪地の中に大小様々な日本列島、半球状の小山とくぼみが点在する体験型の庭園。現代美術家・荒川修作と詩人・マドリン・ギンズのプロジェクトを具現化したテーマパークです。1995年に開園以来、国内外から年間約10万人が訪れる人気スポットとなっています。

養老天命反転地の概要

養老天命反転地は、岐阜県養老町に位置するアート公園で、2002年に開園しました。ここは、芸術家荒川修作とマドリン・ギンズによって設計され、一般的な公園とは異なる独特なアート体験を提供しています。コンセプトとして「人間と環境の関係」を探求し、訪れる人々に思考と感覚の新たな体験を促す場所です。

設計とコンセプト

養老天命反転地は、「反転」や「逆転」というテーマを基にしたアート公園です。荒川修作とマドリン・ギンズが創造したこの公園は、常識を覆すデザインや構造を取り入れています。公園内の施設やアート作品は、視覚的な錯覚や動的な体験を通じて、来園者に新しい発見や驚きを提供します。

主要なアート作品

公園内には、いくつかの目を引くアート作品があります。それぞれの作品は、訪れる人々に思索や対話を促すよう設計されています。以下は、主要な作品の一部です:

公園の特徴

養老天命反転地の最大の特徴は、その独自のデザインと体験です。一般的な公園とは異なり、ここではアートと環境が融合し、訪れる人々に刺激的な体験を提供します。公園内には歩道が整備されており、自由に散策しながら各アート作品を観賞することができます。

アクセスと施設

公園へのアクセスは、養老町中心部から車で約10分の距離にあります。また、最寄りの駅からはバスやタクシーを利用することも可能です。公園内には、トイレや休憩所、売店などの施設が完備されており、快適に過ごすことができます。

開園時間と入園料

養老天命反転地の開園時間は、通常午前9時から午後5時までです。ただし、季節や特別なイベントにより開園時間が変更されることがありますので、訪問前に公式サイトで最新の情報を確認することをお勧めします。入園料は、大人が500円、子供(中学生以下)が300円です。

歴史と背景

養老天命反転地は、荒川修作とマドリン・ギンズが1990年代に設計を開始し、2002年に完成しました。設計者である荒川修作は、現代アートの分野で多くの革新的なプロジェクトを手がけており、マドリン・ギンズとの共同作業は、アートと環境の新しい関係を探求するものとして注目されました。

地域との関わり

養老天命反転地は、地域との関わりを大切にしており、地元住民や学校との連携イベントも行われています。また、地域の文化や自然との調和を図りながら、地域振興の一環としても活用されています。

まとめ

養老天命反転地は、そのユニークなアート体験を通じて、多くの訪問者に新しい視点と感覚を提供する場所です。アートと環境が融合したこの公園は、日常の枠を超えた新たな発見と感動を求める人々に最適なスポットです。ぜひ一度訪れて、その独自の世界観を体験してみてください。

施設の特徴

メインパビリオン「極限で似るものの家」や、すり鉢状になった地面に配置された9つのパビリオン、大小さまざまな日本列島がある「楕円形のフィールド」が特徴です。

これらの施設は、水平・垂直な線は極力排除され、人工的な地平線が数多く配置されています。視覚と平衡感覚を混乱させるように設計されており、訪れる人々は身体を使い、バランスをとりながら、人間の身体の持つさまざまな可能性を見つけ楽しむことができます。予想もつかない“不思議”と出会える空間です。

極限で似るものの家

岐阜県の形をした屋根が特徴のメインパビリオン。中は迷路のようになっていて、どこからでも出入りができます。建物のなかを巡るだけでなく、茶色に塗られた天井部分にも目を向けてみましょう。そこには1階部分をそのまま反転した世界が広がっています。建物内の配置が上下左右を無視したデザインで、視覚的な錯覚を楽しめる施設です。

楕円形のフィールド

屋外施設で、日本列島をモチーフにしたエリア。「極限で似るものの家」を分割した9つのパビリオンが点在し、さら対をなす丘とくぼみ、148もの曲がりくねった回遊路、大小さまざまな5つの日本列島などがつくられています。起伏のある地面や、通路が壁面に変わるなど、不安定な感覚を体験できます。

養老天命反転地記念館

荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏が設計した建物で、デッサンやCGなどの作品が展示されています。色鮮やかな外壁と自然光の効果が特徴です。

現代美術「死なないため」

このテーマパークは、荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏が現代美術の一環として「死なないため」というテーマを追求し、人間本来の感覚を再確認することを目的としています。アートと自然が融合した空間で、訪れる人々に予想もつかない「不思議」との出会いを提供します。日常生活では触れる機会の少ない錯覚感や不安定な感覚を全身で味わうことができます。

Information

名称
養老天命反転地
(ようろう てんめい はんてんち)
Site of Reversible Destiny Yoro
リンク
公式サイト
住所
岐阜県養老郡養老町養老公園
電話番号
0584-32-0501
営業時間

9:00~17:00

定休日

毎週火曜日(火曜日が祝日の場合はその翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)

料金

大人 770円
高校生 510円
小中学生 310円
小学生未満 無料

駐車場
無料
アクセス

養老駅から徒歩で10分

エリア
岐阜県 岐阜市・大垣・関ヶ原
カテゴリ
遊園地・テーマパーク 博物館・科学館・資料館

Gallery

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