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八幡宮来宮神社

(はちまんぐう きのみや じんじゃ)

歴史ある八幡と来宮の神社

八幡宮来宮神社は、静岡県伊東市八幡野にある由緒ある神社です。 古くから地域の人々に親しまれ、現在では式内社「伊波久良和気命神社」の有力な論社とされています。 本来は、八幡宮と来宮神社がそれぞれ別々の神社として存在していましたが、後に1つの神社に統合されました。

明治期には、それぞれが郷社に指定されるという珍しい例を示しており、現在も神社本庁に属しています。

神社の名前と祭神

神社の名前の由来

八幡宮は、鎮座地である「八幡野」という地名の起源ともされており、地域の歴史と深く結びついています。 一方、来宮神社は「木宮」とも呼ばれ、古くから信仰の対象とされてきました。

主祭神

八幡宮: 誉田別命(ほんだわけのみこと)

来宮神社: 伊波久良和気命(いわくらわけのみこと)

伊波久良和気命は「磐座の神」とも呼ばれ、岩窟に祀られていたことからその名が付いたと伝えられています。 酒好きの神としても知られ、キノミヤ信仰が濃厚に残っています。

歴史

八幡宮の創建

八幡宮は、神護景雲3年(769年)に勧請されました。これは、1つの国に1社の八幡宮を設置するという制度の下、 伊豆国の八幡宮として定められたことに由来します。

来宮神社の漂着伝承

来宮神社は、かつて瓶に載って八幡野港付近に漂着したとされ、その後「堂ノ穴」と呼ばれる岩窟に祀られました。 その後、八幡宮の境内に遷座され、延暦年間(782~806年)に1つの本殿に統合されたと伝えられています。

近代の変遷

明治6年(1873年)、八幡宮が郷社に列し、明治9年(1876年)には来宮神社も郷社に昇格しました。 これらの歴史的背景により、現在でも地域の重要な神社として崇敬されています。

伝説

酒好きの神の物語

来宮神社の神は大変な酒好きで、かつて海岸に鎮座していた時、沖を通る船人に神酒の奉納を求めていたと伝えられます。 そのため、人々は現在の社地に遷座しましたが、それでも沖が見える場所で同じ行為を繰り返したため、 八幡宮の脇に祀ることになったとされています。

川を分ける伝承

神代の昔、神々が川を分ける相談をしていた際、来宮の神は酒に酔って寝てしまい、 最後に残った濁った川を取らなかったという伝承があります。 これは八幡野一帯が水に恵まれない理由を説明する伝説とされています。

社殿と文化財

本殿と拝殿

本殿は寛政7年(1795年)に建て替えられ、流造銅板葺の特徴的な構造を持っています。 向かって右に誉田別命、左に伊波久良和気命を祀り、類例の少ない二間社流造となっています。 拝殿は文政7年(1824年)に建て替えられ、こちらも静岡県指定文化財に指定されています。

天然記念物

八幡宮来宮神社の社叢は国指定の天然記念物であり、ウラジロガシやリュウビンタイなどが見られる貴重な森林です。 特にリュウビンタイの群落は日本列島での自生地の北限とされ、自然保護の観点からも注目されています。

交通アクセス

最寄り駅: 伊豆急行線「伊豆高原駅」から徒歩15分。観光客にとってアクセスしやすい立地にあります。

まとめ

八幡宮来宮神社は、その歴史や伝承、文化財としての価値だけでなく、 地域の自然とも調和した魅力的なスポットです。 伊豆高原観光の際にはぜひ訪れ、歴史と自然の豊かさを堪能してください。

Information

名称
八幡宮来宮神社
(はちまんぐう きのみや じんじゃ)
Hachimangu Kinomiya Shrine
エリア
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