安田屋旅館は、静岡県沼津市内浦三津にある湯の花温泉の温泉旅館であり、1887年(明治20年)に創業されました。 旅館は「日本の宿を守る会」にも加盟しており、その歴史と文化を今に伝えています。
1918年(大正7年)に現在の地で旅館として営業を開始した安田屋旅館。木造建築の松棟(大正7年築)と月棟(昭和6年築)は国の登録有形文化財に指定されています。 これらの建物は、数寄屋造りの趣を持つ純和風建築であり、訪れる人々を魅了します。
明治期の政治家、尾崎咢堂(がくどう)こと尾崎行雄が宿泊した際、海に浮かぶ淡島とその対岸の間に富士山が見える絶景を称賛し、この宿を「対岳楼」と命名しました。 この風景は、今でも旅館の象徴として親しまれています。
1947年(昭和22年)、太宰治はこの旅館の松棟2階「月見草の間」(旧名:松の弐)に滞在し、『斜陽』第1章と第2章を執筆しました。 現在、この部屋は宿泊可能であり、敷地内には太宰治を記念する資料室「伊豆文庫」が設けられています。
近年では、メディアミックス企画『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場する旅館「十千万(とちまん)」のモデルにもなり、多くのファンが聖地巡礼として訪れています。 旅館内には作品関連の展示スペースがあり、ファンにとっても特別な場所となっています。
安田屋旅館は、全15室の客室を提供しており、露天風呂付きの客室や特別室も用意されています。 大浴場や家族風呂からは、四季折々の風景や静かな駿河湾の景色を楽しむことができます。
車でのアクセス:東名沼津ICより約30分 電車とバスでのアクセス:
安田屋旅館は、その歴史的価値や文学的な背景、さらに近年のメディアとの関わりを通じて、多くの人々に愛されています。 静かな環境で日本の伝統美と温泉を楽しみながら、ゆったりとしたひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。