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三嶋大社

(みしま たいしゃ)

伊豆一宮の格式高き神社

三嶋大社は、静岡県三島市に位置する由緒ある神社です。式内社(名神大社)であり、伊豆国一宮および伊豆国総社として古くから信仰を集め、現在も多くの参拝者が訪れます。特に新春の初詣には大勢の人々が訪れ、全国的にも有名なスポットとなっています。

社名の由来

「三嶋」という社名は、神々が鎮座する島を意味しているとされています。この地名の由来には諸説ありますが、伊豆国の中心的な役割を担っていたことから名付けられたとも言われています。

主祭神

三嶋大社の主祭神は、事代主命(ことしろぬしのみこと)大山祇命(おおやまづみのみこと)です。事代主命は商売繁盛や海上安全の神として、大山祇命は山の神として信仰されています。

歴史と信仰

三嶋大社の歴史は古く、平安時代の文献にもその存在が記されています。源頼朝がこの地で戦勝祈願を行い、後に鎌倉幕府を開いたことで、武家からも篤く崇敬されるようになりました。

境内と文化財

境内には、重厚な本殿や美しい神楽殿が立ち並び、四季折々の風情が楽しめます。また、国の重要文化財に指定されている建造物や、歴史的価値のある宝物が多数保管されています。

境内の広さと特徴

三嶋大社の境内は広大で、その面積は約14,057坪(4.6ヘクタール)に及びます。さらに、境外地として約2,200坪(0.72ヘクタール)を所有しています。

社殿の特徴

主要社殿の構成

本殿・幣殿・拝殿の三つの建物からなる複合社殿で、権現造という形式が採用されています。これらの建物は総称して「御殿(ごてん)」と呼ばれます。

現在の社殿は、安政東海地震の後、江戸時代末期の嘉永7年(1854年)に再建され、慶応2年(1866年)9月9日に落成しました。本殿は三間社流造、幣殿は桁行三間、梁間一間の一重両下造、拝殿は入母屋造で、いずれも銅瓦葺きの荘厳な建物です。

彫刻の見どころ

本殿脇障子には、神功皇后の説話を題材にした精巧な彫刻があります。これらの彫刻は、伊豆国の名工・小沢希道と駿河国の後藤芳治良が手掛けたものです。

舞殿と神門

拝殿前にある舞殿は、神楽や舞の奉納が行われる場所です。舞殿には、中国の「二十四孝」を題材にした彫刻が施されています。神門は慶応3年(1867年)に再建され、舞殿とともに三島市指定文化財に指定されています。

社叢と天然記念物

キンモクセイ

境内には樹齢約1,200年の老木であるキンモクセイがあり、国の天然記念物に指定されています。特に9月下旬から10月上旬にかけて、淡黄色の花が満開となり、多くの参拝者を魅了します。

三嶋大社社叢

境内の鎮守の森は「三嶋大社社叢」として三島市指定天然記念物に指定されています。

その他の見どころ

神池

源頼朝が放生会を行ったとされる神池は、『吾妻鏡』や『一遍聖絵』にも描かれています。

神鹿園と石造物

境内には神鹿園や頼朝腰掛石、北条政子腰掛石、牛石など、歴史的価値の高い石造物が点在しています。

摂末社の紹介

現在、三嶋大社には摂社2社末社13社の計15社が鎮座しています。

摂社の紹介

若宮神社

若宮神社の祭神は物忌奈乃命、誉田別命(応神天皇)、神功皇后などで、本社例祭の前日に例祭が行われます。現在の社殿は慶応4年(1868年)に再建されました。

見目神社

見目神社は三嶋神の后神6柱を祀り、「見目6柱」とも呼ばれています。例祭は11月14日に行われます。

末社の紹介

舞殿の東方には東五社、西方には西五社が鎮座しており、それぞれの社に不詳の神々が祀られています。その他、祓戸神社厳島神社も見どころです。

祭事の紹介

三嶋大社では、年間を通じて多くの祭事が執り行われています。その中でも特に注目されるのが、例祭を中心とした行事です。

例祭

例祭は毎年8月16日に行われますが、関連する神事は15日から17日までの3日間にわたって実施されます。

この期間中、三島市内では「三島夏祭り」が開催され、源頼朝の出陣を模した行列や、静岡県指定無形民俗文化財である「三島囃子」の披露などで賑わいます。

特殊神事

三嶋大社では、季節ごとに特徴的な神事が行われます。以下に代表的な神事をご紹介します。

お田打ち神事(1月7日)

五穀豊穣を祈る予祝神事です。本殿で「田祭」を行った後、舞殿で田打ちから種蒔き、鳥追いまでを模擬的に演じます。雷鳴を表現する太鼓の音で雨乞いの所作を行うことが特徴です。

粥占神事(1月15日)

「かゆうらしんじ」と呼ばれ、作物の収穫を占う神事です。小豆粥を炊き、竹筒に粥を入れて収穫の吉凶を占います。

奉射神事(1月17日)

悪病退散を祈る神事です。本殿での祭典の後、射場で大的に矢を放ち、平穏を祈ります。

鳴弦式(節分の日)

「めいげんしき」として知られ、邪気払いを目的とした神事です。弓の弦を鳴らすことで悪霊を祓います。

流鏑馬神事(8月17日)

源頼朝も奉納したとされる流鏑馬の神事で、天下泰平と五穀豊穣を祈ります。この伝統行事は平安時代から続いており、昭和59年(1984年)に再興されました。

文化財の紹介

三嶋大社は、多くの貴重な文化財を所蔵しており、国宝や重要文化財に指定された品々もあります。

国宝

梅蒔絵手箱(うめまきえてばこ)は、鎌倉時代の蒔絵工芸品で、源頼朝の妻・北条政子が奉納したと伝えられています。現在は東京国立博物館に寄託されており、三嶋大社宝物館には復元品が展示されています。

重要文化財

天然記念物

境内には国の天然記念物に指定されたキンモクセイの木があります。昭和9年に指定され、現在も訪れる人々を楽しませています。

アクセス情報

三嶋大社は、JR三島駅から徒歩約15分の距離にあります。参拝後には、周辺の観光スポットや名物のうなぎ料理もお楽しみいただけます。

まとめ

三嶋大社は、歴史的な神事や文化財を楽しめるだけでなく、四季折々の自然を感じられるスポットです。特に、例祭期間中は多くの観光客で賑わい、地元の文化に触れる絶好の機会となります。三島市内の観光と併せて訪れると、より一層その魅力を感じることができるでしょう。

まとめ

三嶋大社は、歴史的価値の高い建造物や自然が調和した魅力あふれる神社です。伊豆の文化や歴史に触れたい方には必見のスポットとなっています。

Information

名称
三嶋大社
(みしま たいしゃ)
Mishima Taisha Shrine
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