長源寺は、静岡県田方郡函南町桑原に位置する曹洞宗の寺院です。山号は深谷山で、歴史ある寺院であり、後世に残したい函南町文化財50選に推薦されたイチイガシとカヤノキの巨木が境内にそびえ立っています。
長源寺は、函南町の歴史と文化を体感できる貴重な寺院です。本寺は宝船山(ほうせんざん)高源寺という古刹であり、創建から現在まで多くの人々に信仰されています。
高源寺は当初、大平山長久寺と呼ばれ、真言宗の寺院として空海が開創したと伝えられています。その後、曹洞宗へ改宗し、多くの歴史的変遷を経て再興されました。
長源寺は、源頼朝の側室である丹後局が西国へ赴く際に一時滞在した寺としても知られています。その際、丹後局が所持していた古鐵履が所蔵されていました。
長源寺の本尊は十一面観音で、他にも薬師如来像や十二神将、阿弥陀如来坐像、日光月光菩薩像など、数多くの仏像が祀られています。これらの仏像は長い歴史の中で大切に守られてきました。
函南町桑原の地に薬師堂が建立されたのは明治時代です。薬師堂には地元の人々により守られた阿弥陀如来像やその他の仏像が安置されていました。2012年にこれらの仏像群は函南町に寄贈され、現在は「かんなみ仏の里美術館」で展示されています。
薬師堂は中村政五郎によって建立され、地元住民の信仰の中心地として栄えました。その後、仏像群は地域の文化財として高い評価を受けています。
薬師堂の仏像群は、行基作と伝えられる薬師如来像を含む24体で構成されており、彩色や細部の表現が非常に丁寧です。
長源寺の裏山には、桑原西国三十三所観音霊場と呼ばれる霊場があります。これは1806年に建立されたもので、西国三十三所観音霊場を模して作られています。
この霊場では、7種類の観音像が祀られており、それぞれが個性的な表情と丁寧な造形を持っています。霊場を1周することで、西国三十三所観音霊場を巡拝したのと同じ功徳を得られると信じられています。
巡拝路は整備されており、約10分で全体を巡ることができます。函南町の有形民俗文化財にも指定されており、地元民や観光客からの信仰を集めています。
長源寺の所在地は静岡県田方郡函南町桑原592です。JR東海東海道本線函南駅から車で約5分の距離にあり、アクセスも良好です。
薬師堂から寄贈された仏像群は、かんなみ仏の里美術館で展示されています。ここでは貴重な文化財を間近で鑑賞することができます。