樽前山の火山活動が生んだ独特の地形
苔の洞門は、樽前山が噴火した際に流れ出した溶岩によって形成された地形が、その後の沢水などによる侵食を受けて生まれました。
火山活動によってできた岩盤が長い年月をかけて削られることで、洞門のような回廊状の地形が形づくられています。火山と水、そして時間の流れが生み出した自然の造形を間近に感じられるのが魅力です。
約30種類の苔が岩壁を彩る
苔の洞門という名前の通り、岩壁にはさまざまな種類の苔が生育しています。約30種類の苔が密生する緑豊かな景観は、一般的な岩場とは異なる静かで神秘的な雰囲気を醸し出しています。
湿潤な環境の中で岩肌を覆う苔は、季節や天候によって色合いや表情が変化します。周囲の森林と合わせて、北海道らしい豊かな自然を感じられます。
現在は観覧台から自然景観を見学
2001年6月初めに岩盤の一部が崩落したため、現在は洞門の内部へ立ち入ることはできません。入口付近には観覧台が設けられており、そこから苔に覆われた自然の景観を眺める形で見学できます。
自然によってつくられた繊細な環境を守るためにも、立入禁止区域には入らず、決められた場所から景観を楽しむことが大切です。
高さ10m、約420mに及ぶ自然の回廊
苔の洞門は、高さ約10m、延長約420mに及ぶ規模を持っています。溶岩によって生まれた岩壁と、その表面を覆う苔が長い回廊状の景観をつくり出しています。
火山地形の荒々しさと、苔の繊細な緑が共存する姿は、支笏湖周辺ならではの自然美です。
支笏湖周辺の自然とあわせて楽しむ
苔の洞門は、豊かな自然が残る支笏湖周辺の観光と組み合わせて訪れるのもおすすめです。支笏湖をはじめ、樽前山や風不死岳、恵庭岳などの山々が周囲に広がり、湖と森林、火山地形が一体となった雄大な景観を楽しめます。
支笏湖周辺には温泉や自然散策を楽しめるスポットもあり、苔の洞門とあわせて北海道の自然をじっくりと体感できます。
季節限定で公開される苔の洞門
苔の洞門は、自然環境や安全面を考慮し、例年6月上旬から10月下旬に公開されます。緑豊かな季節に訪れることで、岩壁を覆う苔と周囲の森林がつくり出す美しい景観を楽しめます。
火山と苔がつくり出す神秘的な景観
苔の洞門は、樽前山の火山活動によって生まれた岩盤と、長い年月をかけて育まれた苔が共存する、独特の自然スポットです。
現在は内部へ入ることはできませんが、観覧台からでも、苔に覆われた岩壁と回廊状の地形を眺めることができます。支笏湖観光とあわせて、北海道の大地が生み出した神秘的な自然を感じてみてはいかがでしょうか。