原生林におおわれた自然が美しい渓谷にある温泉。
川岸や川底にある岩盤の割れ目から温泉が自然湧出している。
札幌市街地から南に26km、車で1時間弱の豊平川に沿うように温泉街があり、古風で純日本式な明治調の旅館、デラックスなホテル、みやげ店などが立ち並んでいる。
大温泉地にふさわしい規模ながら、自然と調和した閑静な環境を保っており、癒しの時間を過ごせる。
温泉街には湯けむりが立ち上る「湯けむり坂」や温泉水が流れ落ちる「湯の滝」、無料の足湯や手湯があり、気温の低い春や秋・冬の季節には川面からも湯煙が立ちのぼっていて、温泉情緒をかもし出している。
春には新緑、夏は涼しく、秋にはすばらしい紅葉が楽しめるほか、冬にはスケールの大きさと施設の良さで人気の高い定山渓高原札幌国際スキー場なども近く、歓楽温泉街として一年中楽しめる。
橋の近くにある定山源泉公園には源泉を流した「足湯」足湯や「おんたまの湯」がある。
湯つぼ「おんたまの湯」では、80℃を超す高温の源泉がそそがれており、物産館で網に入った生たまごを買えば、このお湯を利用して誰でも気軽に温泉卵を作ることができる。通常は20分程度で美味しい温泉たまごのできあがり。
定山渓のシンボルである真っ赤な吊橋「二見吊橋」。
切り立った奇岩怪石がある淵「かっぱ淵」や伊勢の二見浦(夫婦岩)に由来する「二見岩」が望める。
自然散策路「二見定山の道」と続き、春は山野草と雪解け水のせせらぎ、夏は涼やかな森林の緑、錦に染まる秋の紅葉、白銀につつまれる静寂の冬と四季を通して美しいスポット。
夏の夜は二見公園から二見吊橋の間をライトアップ。
1866年に修験僧の美泉定山が「鹿が傷を癒す秘湯があるらしい」との噂を聞きつけてアイヌの人々の案内で温泉を発見。
幾多の困難を乗り越え温泉の礎を築いた定山の功績から、この地は「定山渓」と名付けられた。
定山渓温泉の泉源は56ヵ所あり、温泉街を流れる豊平川の月見橋付近と高山橋付近に集中しており、川岸や川底にある岩盤の割れ目から自然湧出している。
泉質は、無色透明でまろやかな塩辛さが特徴のナトリウム塩化物泉。湧出量は毎分8,600リットル、湧出温度は60度〜80度と比較的高温になっている。
二見公園には定山渓温泉のシンボル「かっぱ大王像」、湯の滝には露天風呂に浸かっている河童の像や、北海道内外の彫刻家が制作した「メルヘンかっぱ像」が温泉街の至る所に設置されていて、まさに「かっぱ」の温泉街。
定山渓に伝わる「かっぱ伝説」にまつわっている。ゆるキャラの「かっぽん」も登場。
札幌駅前ターミナルからよりじょうてつバス定山渓行きで80分