泉質と効能
平湯温泉には約40の源泉があり、毎分約13,000リットルの湯量を誇ります。泉質は炭酸水素塩泉、塩化物泉、単純泉、硫黄泉など多様で、胃腸病、リウマチ、神経症、皮膚病などに効果があるとされています。
温泉街
温泉街には、旅館やホテル、共同浴場、足湯、土産物店などが立ち並びます。温泉街の入り口には日帰り入浴施設「ひらゆの森」があります。泉質や温度が異なる16種類の露天風呂を備えた複合宿泊施設です。日帰り入浴も可能で、合掌造りの休憩室や原生林の散策路でリラックスできます。食事処では、手打ちそばや飛騨牛の鉄板焼、冬季限定のしし鍋など、飛騨の味覚を堪能できます。その敷地には灯台を模した建物「森の灯台」があり、その下には足湯もあります。
温泉街には4軒の共同浴場があります。少し離れた場所には平湯温泉発祥の露天風呂「神の湯」があり、平湯の中心街から離れた山中にあり、木々に囲まれた素朴な雰囲気が特徴の秘湯です。近くには不動明王が安置されており、戦国時代に武田信玄の軍勢を導いた白猿伝説でも知られています。
歴史
平湯温泉は乗鞍岳のふもと、海抜1,250mに位置し、奥飛騨の中でも最も古く、歴史ある温泉です。平湯温泉の開湯は戦国時代に遡ると伝えられています。武田信玄の軍が飛騨攻めの際に、兵士たちが硫黄岳の毒ガスに苦しんでいたところ、一匹の白い猿が温泉に導いたという伝説が残っています。
江戸時代には北陸の大名たちが参勤交代の際に立ち寄り、湯治場として栄えました。
名所・施設
- 足湯公園
- 平湯神社
- 平湯民俗館(豊坂家、市指定文化財)、篠原無然記念館
- 平湯薬師堂仏殿(市指定文化財)
- ひらゆの森
- 平湯温泉スキー場
- 奥飛騨・平湯大滝公園(休業中)
- 平湯大滝
- 飛騨・北アルプス自然文化センター
アクセス便利
平湯バスターミナルから国道158号安房峠方面に温泉街が広がっています。温泉街の中心には大規模なバスターミナルがあり、交通の要衝となっています。岐阜県と長野県を結ぶ安房トンネルの岐阜県側の玄関口に位置し、関東方面からのアクセスも大変便利です。