マヤ文明をモチーフにした建築と館内構成
建物はマヤ文明の建築物をモチーフに設計されています。館内の内装の多くは、左官職人の挾土秀平氏の尽力によって制作されており、建築そのものも見どころのひとつです。
展示室は、自然史展示室・人類史展示室・美術展示室の3つに大きく分かれています。収蔵品は、自然史展示室が約12,000点、人類史展示室が約2,000点、美術展示室が約1,000点に及びます。
美術展示室
美術展示室では、浮世絵や近代日本画、洋画をはじめ、現代アートや書など、多彩なジャンルの作品を鑑賞できます。特に、肉筆浮世絵と近代日本画のコレクションが充実しています。
浮世絵のコレクション
浮世絵は、肉筆浮世絵約420点と版画約220点を合わせ、約650点を収蔵しています。肉筆浮世絵のコレクションの中核となっているのは、かつて那須ロイヤル美術館に所蔵されていた小針コレクションです。同館の閉館後、作品が散逸することを防ぐため、一括購入されました。
葛飾北斎などの作品を通して、浮世絵の多彩な表現や日本美術の魅力に触れられます。
近代日本画と洋画
近代日本画では、横山大観、竹内栖鳳、上村松園、前田青邨、棟方志功などの作品を所蔵しています。また、洋画ではモネやゴッホなどの作品も収蔵しています。
さらに、アウレリア・ムニョスやロバート・ラウシェンバーグなどの現代アートに加え、市川米庵、比田井天来、手島右卿らによる書のコレクションも充実しています。時代やジャンルを超えた多様な美術作品を楽しめます。
歴史・考古学展示室
人類史展示室では、人類の歴史や世界各地の古代文明に関する資料を展示しています。旧石器時代の打製石器をはじめ、メソポタミア文明、ギリシャ・地中海文明、エジプト文明、インダス文明、メソアメリカ文明、中国文明など、さまざまな地域の文化に触れられます。
日本の縄文土器やアンデス文明の文物も展示されており、世界各地で育まれた歴史と文化を幅広く学べます。
飛騨の自然と歴史
飛騨展示室では、化石や岩石のほか、古代の飛騨地方を再現したジオラマや恐竜の実物大模型を展示しています。地域の自然や地質、古代の環境について、展示を通して理解を深められます。
展覧会とコレクション
光ミュージアムのコレクションは、自然史・人類史・美術の3分野で構成されています。美術分野では、浮世絵、近代日本画、洋画、モダンアートなど幅広い作品を所蔵しています。
なかでも肉筆浮世絵や近代日本画のコレクションは大きな特徴です。日本美術の名品から海外の美術作品まで、多彩な作品を通して芸術の魅力を味わえます。
主な収蔵品
国宝
- 太刀「銘 康次」
重要文化財
- 太刀「銘 了戒」
重要美術品
- 「月下漁夫図」谷文晁(寛政8年)
- 「猿丸集断簡(伝)藤原行成
- 「後陽成院宸翰消息」
- 「冨嶽三十六景」葛飾北斎
- 「東海道五十三次」歌川広重
- 「名所江戸百景」歌川広重
主な美術作品
肉筆浮世絵
- 「見立琴高仙人図」紙本着色・宮川長春
- 「日・龍・月」紙本着色・3幅対・葛飾北斎
- 「日蓮」葛飾北斎
近代日本画
- 「三美人之図」上村松園
- 「牡丹睡猫」速水御舟
- 「不二霊峰」横山大観
- 「瀑布」菱田春草
- 「罌粟」前田青邨
- 「夜桜」加山又造
- 「今様浅妻船」鏑木清方
光ミュージアムの沿革
光ミュージアムは、1999年4月8日に開館しました。当初は「光記念館」という名称で、美術館と考古学博物館の機能を備えた施設としてスタートしました。
開館当初から中部建築賞を受賞し、2002年には岐阜県教育委員会から「登録博物館」として認可されました。さらに、2007年には文化庁から「公開承認施設」として認可され、国宝や重要文化財を展示する施設として広く利用されています。
2013年には名称を「光ミュージアム」に変更し、2017年には一般財団法人化されました。自然史・人類史・美術の各分野を通じて、幅広い文化や歴史に触れられる博物館として親しまれています。