およそ1300年前まで平城京が置かれていた古都・奈良。奈良の大仏(東大寺盧舎那仏像)がある東大寺や、聖徳太子ゆかりの法隆寺や中宮寺、天武天皇が建立した薬師寺、藤原鎌足ゆかりの興福寺など、歴史的建造物や文化遺産に溢れています。
また、県南部の吉野エリアには春の桜のシーズンに千本桜が咲き乱れる吉野山や世界遺産としても知られる熊野古道があります。京都・大阪といった都市部からのアクセスもよい観光エリアです。
奈良県観光を楽しむために
およそ1300年前、奈良県には当時の首都である平城京がありました。そのため、歴史的建造物や文化遺産が豊富にあり、有名な奈良の大仏(東大寺盧舎那仏像)がある東大寺には、多くの遺産が所蔵される正倉院があります。
他にも、聖徳太子にゆかりのある法隆寺や中宮寺、天武天皇が建立した薬師寺、藤原鎌足ゆかりの興福寺、不屈の渡来僧鑑真和上建立の唐招提寺、神武天皇・皇后が祀られている橿原神宮、日本最古の神社の一つとされている大神神社、全国の春日神社の総本社である春日大社など枚挙に暇がありません。
一方、県南部には豊かな自然が広がっており、金峯山寺を中心とした寺院が点在する吉野山は、春の桜のシーズンには千本桜などの絶景を見せてくれます。
山深い吉野郡には、世界遺産としても知られる熊野古道(小辺路、大峯奥駈道)が遠く熊野三山へ続いており、瀞峡や谷瀬の吊り橋、五代松鍾乳洞、玉置神社など神秘的なスポットが点在しています。
南部エリアの観光は少し遠出となりますが、十津川温泉や洞川温泉など山の出湯で日頃の疲れを癒すことができる玄人好みの観光エリアです。
奈良県の歴史
石舞台古墳をはじめ有力豪族の墓とされる古墳が多く、奈良の地は古墳時代より有力豪族の本拠地として繁栄していました。大和時代や飛鳥時代には現在の橿原市や高市郡などに都が置かれ、その後、中国にならった本格的な首都、平城京が作られました。
大和朝廷による神道信仰や、国策であった仏教流布の影響から多くの寺社仏閣が作られますが、794年に都は京都に遷都してしまいます。その後、奈良県域は有力な豪族が土地を管理し、南北朝時代には後醍醐天皇が一時的に吉野朝を置きましたが、それ以外に大きな混乱もなく近現代まで歴史の歩みを進めます。
観光地として栄えた奈良は、昨今、大阪へ多くの就労者を供給するベッドタウンとしての性格も見せています。
奈良県のご当地グルメ・食文化・特産品
魚を腐らせずに運搬するために、柿の葉で魚を巻いた柿の葉寿司が有名で、他にも奈良漬などの保存食が今に残っています。また、仏教とともに伝来したといわれる飛鳥鍋は牛乳で具材を煮込む珍しい料理です。その他、胡麻豆腐など僧侶の食事である精進料理を味わうことができます。
手延べ素麺の三大産地の一つ、三輪のそうめんは全国的にも有名なブランドで、喉ごしや腰の強さに優れた名産品です。吉野葛は希少な天然素材として重宝されており、和菓子や日本料理に使われています。また、甘味では赤い宝石と呼ばれるイチゴ「あすかルビー」が生産されており、果実やジュース、スイーツにして楽しむことができます。
お土産には古代から作られてきた乳製品の蘇が人気で、他にも鹿のフンのような形をしたお菓子や、奈良漬をクッキーにした珍品なども売り出しています。また、グルメではありませんが、奈良県は筆や墨の産地としても有名ですので、大切な方へのお土産として候補に加えてみるのも良いかもしれません。
奈良を代表する世界的仏教寺院 東大寺は、奈良県奈良市雑司町に位置する、日本を代表する仏教寺院の一つであり、華厳宗の大本山として知られています。本尊には、奈良の大仏として全国的に有名な盧舎那仏(るしゃなぶつ)を安置し、その壮大なスケールと深い歴史性から、国内外を問わず多くの参拝者・観光客を惹きつけてきました。 正式名称は金光明四天王護国之寺といい、国家を仏の力で守護することを目的として、奈良時代に聖武天皇の発願により建立された寺院です。山号は持たず、開山(初代別当)は良弁(ろうべん)と伝えられています。 「奈良の大仏」の寺としての東大寺 東大寺は古来より「大仏さんの寺」として人々に親しま...»
興福寺は、奈良県奈良市登大路町に位置する、法相宗の大本山として知られる歴史ある寺院です。山号は持たず、本尊は中金堂に安置されている釈迦如来です。南都七大寺の一つに数えられ、古代から中世にかけては極めて大きな影響力を持っていました。創建以来、藤原氏と深いつながりを持つ氏寺でもあり、藤原鎌足とその子・藤原不比等によって支えられました。 また、興福寺は「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコ世界遺産にも登録されています。多くの貴重な文化財や信仰の場が集まっており、日本仏教史の中でも特に重要な存在です。 札所と観音信仰の場としての役割 興福寺の境内には、複数の札所や信仰の対象となる堂宇があります...»
奈良公園は、奈良県奈良市の市街地東部に広がる、日本を代表する歴史公園です。国の名勝に指定されるとともに、世界遺産に登録された社寺や国宝・重要文化財が集中する、日本でも類を見ない文化的価値の高い地域として知られています。東大寺、興福寺、春日大社、正倉院、奈良国立博物館など、日本史・仏教史・美術史の要となる施設が一体となり、さらにそれらを包み込むように豊かな自然が息づいています。 奈良公園の最大の特徴は、「大仏と緑と鹿」という言葉に象徴される、歴史・自然・人の暮らしが調和した風景にあります。園内には約1,200〜1,300頭のニホンジカが生息し、芝生の広場や社寺の境内、参道や池のほとりを自由に歩...»
春日大社は、奈良県奈良市春日野町に鎮座する、日本を代表する神社の一つです。全国に約3,000社ある春日神社の総本社であり、その格式と歴史から非常に高い尊敬を集めています。神社本庁に属する別表神社であり、旧社格は官幣大社に分類されていました。 また、春日大社は「春日社」とも呼ばれ、神紋には「下がり藤」が用いられています。さらに、ユネスコの世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つとしても登録されています。 創建の由来と神話 神護景雲2年(768年)の創建 春日大社の創建は、奈良時代の神護景雲2年(768年)に遡ります。当時、都であった平城京の守護と国の安寧、民の繁栄を祈願し、藤原永手に...»
薬師寺は、奈良県奈良市西ノ京町に位置する法相宗の大本山であり、南都七大寺の一つに数えられる日本仏教史上きわめて重要な寺院です。開基は天武天皇と伝えられ、都が藤原京から平城京へと遷る激動の時代を背景に、国家鎮護と人々の病苦平癒を願って建立されました。山号を持たない珍しい古刹で、本尊には薬師三尊像を祀り、古来より朝廷の篤い崇敬を受けてきました。1998年には「古都奈良の文化財」の構成資産としてユネスコ世界文化遺産に登録され、その雄大な伽藍(がらん)は奈良時代の仏教美術・建築を今に伝えています。古代からの仏教文化を今に伝える名刹として、奈良を代表する寺院の一つとされています。 白鳳の美と祈りが息づ...»
若草山は、奈良県奈良市の東部、奈良公園の最東端に位置する標高342メートル、面積約33ヘクタールの美しい山です。山全体がなだらかな芝生で覆われており、奈良の代表的な景観のひとつとして古くから多くの人々に親しまれています。 山頂には前方後円墳である鶯塚古墳が存在し、このため山を「鶯山(うぐいすやま)」と呼ぶこともあります。また、山が三段に分かれて重なって見える様子から「三笠山(みかさやま)」の別称もあり、古くはこの名で詠まれた和歌も数多く残されています。 なお、若草山は、ユネスコ世界文化遺産「古都奈良の文化財」のひとつである春日山原始林に隣接しており、古都奈良の自然と文化を象徴する地として観...»
奈良公園の東端にある標高342メートル、面積33ヘクタールの芝生で覆われた若草山でおこなわれる山焼きは、古都奈良の春の訪れを告げる伝統的な行事です。 山腹が炎に包まれる様子は壮観で、夜空を燃え立たせる迫力は、まさに炎の祭典といえるほど、目を見張る美しい光景です。 毎年1月の第4土曜日に行われ、山麓では午後から様々なイベントや式典が行われます。 そして、山焼き直前には大きな花火が打ち上げられ、澄みきった冬の夜空に色とりどりの光が踊ります。 山焼きは、江戸時代以前から行われていたそうですが、正式な行事になったのは明治時代になってからで、夜間に行われるようになったのは明治後半からです。 山...»
吉城園は、奈良県奈良市登大路町に位置する県営の日本庭園です。歴史と自然が融合した美しい空間で、訪れる人々に静寂と安らぎを提供しています。隣接する依水園や奈良公園などと共に、奈良観光の一角を担う魅力的な場所として知られています。 吉城園の歴史 古代から現代までの歩み 吉城園の地には、かつて元興福寺の子院である摩尼珠院(まにしゅいん)があったと伝えられています。明治時代に入ると民間に払い下げられ、その後、1919年(大正8年)には現在の建物と庭園が整備されました。この整備により、吉城園は近代日本庭園の様相を備えた姿へと進化を遂げました。 奈良県による管理と開園 その後、奈良県の所有となり...»
猿沢池は、奈良県奈良市の中心部に位置する奈良公園内にある周囲約360メートルの美しい池です。その水面には、周囲に立ち並ぶ柳とともに、歴史ある興福寺五重塔が映し出され、まさに絵画のような光景が広がっています。この幻想的な景観は、「南都八景」のひとつ「猿沢池月」としても名高く、多くの観光客や写真愛好家に親しまれています。北側には奈良県景観資産に指定されている五十二段と呼ばれる石段と興福寺五重塔、すべり坂があります。 猿沢池の概要 人工の放生池としてのはじまり この池は、天平21年(749年)、興福寺が行う仏教儀式「放生会(ほうじょうえ)」のために造られた人工池です。放生会とは、捕らえられた魚...»
依水園は、奈良県奈良市に位置する美しい日本庭園で、「池泉回遊式庭園」という形式を取り入れた庭園です。その優雅で繊細な造形美から、国の名勝にも指定されています。 園内は大きく二つの部分に分かれており、前園(ぜんえん)と後園(こうえん)と呼ばれています。それぞれ異なる時代と意匠で構成されており、訪れる人々に多彩な景観を楽しませてくれます。 前園と後園の構成 前園は、江戸時代の寛文12年(1673年)に、晒職人であった清須美道清によって築かれた庭園で、茶室「三秀亭」を中心とした落ち着いた風情が特徴です。 一方、後園は明治時代に実業家関藤次郎によって整備されたもので、裏千家第十二世家元である又...»
寧楽美術館は、奈良県奈良市に位置する、国指定の名勝に指定されている日本庭園「依水園」の中に併設された美術館です。奈良県の登録博物館のひとつです。 本美術館は、明治時代から昭和にかけて海運業で成功を収めた中村家の三代にわたる蒐集活動によって収められた貴重な美術品を展示する施設です。特に、中村準策・準一・準佑の三代が収集した1万点以上に及ぶ美術品の中から、戦災を奇跡的に免れた約2,000点余りが現在も大切に保管され、公開されています。 収蔵品の特徴 寧楽美術館の収蔵品には、中国の青銅器、古鏡、古銅印、拓本、高麗・李朝・日本の陶磁器など、東アジアの優れた美術・工芸品が豊富に含まれています。特に...»
正倉院は、奈良県奈良市の奈良公園内、東大寺大仏殿の北北西に位置する、奈良時代を代表する宝物庫です。校倉造(あぜくらづくり)と呼ばれる独特の木造建築で知られ、8世紀・天平文化の粋を今に伝える存在として、国内外から高い評価を受けています。 1997年(平成9年)には建造物として国宝に指定され、翌1998年(平成10年)には「古都奈良の文化財」の構成資産の一つとして、ユネスコ世界文化遺産にも登録されました。現在、宝物そのものは最新設備の宝庫に移されていますが、正倉院の建物自体が“生きた文化財”といえる貴重な存在です。 正倉院の成立と歴史的背景 奈良時代に築かれた奇跡の宝庫 正倉院は、8世紀中...»
瑜伽山園地は、奈良公園の南端、浮見堂と鷺池(さぎいけ)の南側に広がる、約1.3ヘクタールの広さを誇る庭園です。水辺と丘陵が織りなす穏やかな景観は、奈良公園の中でもとりわけ静寂に包まれた空間として知られています。1927年(昭和2)には、瑜伽山と鷺池を含む一帯が一体となった景観価値が評価され、国指定文化財「名勝 奈良公園」の一部として追加指定を受けました。 山口家別邸としての歴史 この園地は、明治時代から大正時代にかけて大阪財界で活躍した山口吉郎兵衛氏の南都別邸(旧山口氏南都別邸)として整えられた庭園です。山口家はこの地の自然地形を巧みに生かし、瑜伽山の緩やかな起伏と鷺池の水景を取り込むこと...»
奈良国立博物館は、奈良県奈良市登大路町に位置する、日本を代表する仏教美術専門の博物館です。運営は独立行政法人国立文化財機構が担い、奈良公園の一角という歴史と自然に恵まれた環境の中で、貴重な文化財を守り伝えています。 周辺には東大寺や興福寺、春日大社といった世界遺産が点在しており、奈良観光の中心エリアにおける文化的拠点として、多くの来館者を迎えてきました。仏像や仏画、経典、工芸品など、仏教美術を体系的に鑑賞できる点が最大の特色です。 博物館の主な特徴と施設構成 仏教美術を中心とする展示内容 奈良国立博物館は、仏教美術を中心とした文化財の収集・保管・研究・展示をその使命としています。それに...»
日本仏教の原点を今に伝える奈良の古刹 元興寺は、奈良県奈良市に所在する由緒ある寺院で、南都七大寺の一つに数えられています。その起源は飛鳥時代にまでさかのぼり、日本最古の本格的仏教寺院である法興寺(飛鳥寺)を前身とする、日本仏教史の原点とも言える存在です。現在では、壮大な伽藍の多くは失われていますが、奈良町一帯に点在する遺構や寺院群を通して、往時の栄華と深い信仰の歴史を今に伝えています。 元興寺は、平城京遷都に伴って飛鳥から移転した寺院であり、奈良時代には東大寺・興福寺と並ぶ大寺院として隆盛を誇りました。その後、中世以降は徐々に衰退し、現在では三つの寺院・史跡に分立する形で存在しています。本...»
平城宮跡歴史公園は、奈良時代の都・平城京の中枢であった平城宮の跡地を保存・整備した、日本を代表する歴史公園です。和銅3年(710年)、藤原京からの遷都により平城京が誕生し、その政治・儀式・行政の中心として築かれたのが平城宮でした。現在は国の特別史跡であり、1998年には世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産として登録されています。 東西約1.3km、南北約1km、総面積およそ120ヘクタールに及ぶ広大な敷地は、奈良時代の宮殿規模を今に伝え、発掘調査と復原整備を通じて、1300年前の都の姿を体感できる貴重な空間となっています。 平城宮の成立と歴史的背景 平城宮は、天皇の居住空間である内裏、...»
新薬師寺は、奈良県奈良市高畑町に位置する華厳宗の寺院で、山号を日輪山と称します。本尊には病を癒す仏として広く信仰を集める薬師如来を安置し、奈良時代に創建された由緒ある官立寺院です。 春日大社の二の鳥居の南方、緑豊かな高畑の地に静かに佇む境内は、現在こそ比較的こぢんまりとした印象を受けますが、かつては南都十大寺の一つに数えられるほどの大寺院でした。今日では、国宝に指定された本堂や、奈良時代を代表する塑造の十二神将像をはじめ、数多くの貴重な文化財を今に伝えています。 創建の背景 ― 光明皇后の祈りから生まれた寺 天平の時代と国家仏教 新薬師寺の創建は奈良時代、8世紀中頃にさかのぼります。開...»
唐招提寺は、奈良県奈良市五条町に位置する、律宗の総本山として知られる由緒ある寺院です。8世紀の奈良時代に、唐から渡来した高僧・鑑真和上(がんじんわじょう)によって創建され、日本仏教史において極めて重要な役割を果たしてきました。奈良時代の建築を今に伝える金堂や講堂をはじめ、数多くの国宝・重要文化財を有し、1998年には「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコ世界遺産にも登録されています。 唐招提寺は単なる古刹ではなく、日本における正式な戒律制度の確立、国際交流史、建築史、美術史、信仰史のすべてが凝縮された存在です。 唐招提寺の創建と歴史的背景 新田部親王邸跡に築かれた寺院 唐招提寺の寺地...»
鷺池に浮かぶ檜皮葺き(ひわだぶき)、六角形のお堂は池の水面に映る姿が美しく、水辺の憩憩いの場としても人気です。 浮見堂は1916年に建てられ、1994に再建されました。夜間はライトアップされます。 周辺の桜やサルスベリも見事で、秋には紅葉と浮見堂の美しい風景が見られます。 国の名勝であり、東大寺、興福寺、春日大社と国宝指定・世界遺産登録物件が点在する奈良公園にある浅茅ヶ原園地(あさじがはらえんち)内です。 浅茅ヶ原園地には古くからの梅の名所である片岡梅林もあり、250本の梅の木が2月下旬から3月中旬頃で花を咲かせます。...»
花と歴史に包まれた古代日本の歴史を感じさせる名刹 長岳寺は、奈良県天理市柳本町の東方、釜口山(かまのくちさん)の麓に広がる高野山真言宗の古刹です。山号は釜の口山、本尊は阿弥陀如来。古くから「釜口のお大師さん」の名で親しまれ、四季折々の花と数多くの文化財を有する名寺として、多くの参拝者や観光客を迎えてきました。日本最古の歴史道といわれる山の辺の道のほぼ中間点に位置し、古代大和の風景と信仰の歴史を体感できる場所としても知られています。 長岳寺の成り立ちと由緒 空海(弘法大師)による創建 長岳寺の創建は、天長元年(824年)。第53代淳和天皇の勅願により、空海(弘法大師)が大和神社の神宮寺と...»
氷室神社は、奈良県奈良市登大路町に鎮座する、氷と深い関わりをもつ全国的にも珍しい神社です。奈良時代に創建された由緒正しい古社であり、日本における製氷・冷蔵技術の源流を今に伝える存在として広く知られています。 現在では、冷凍・製氷業界をはじめ、菓子職人、料理人、食品関係者などから篤い信仰を集めるほか、一般の参拝者にも「涼」「清浄」「厄除け」の神社として親しまれています。東大寺や奈良国立博物館にほど近く、奈良公園観光の途中に立ち寄れる立地も魅力です。 氷とともに始まった神社の起源 奈良時代に始まる献氷の歴史 氷室神社の創建は、和銅3年(710年)7月22日、元明天皇の勅命によって春日山の月...»
日本最古級の神域が語る古代の記憶 石上神宮は、奈良県天理市布留町に鎮座する、日本でも屈指の古社です。日本に現存する最古の道として知られる「山の辺の道」の途上に位置し、深い緑に包まれた境内は、太古から連綿と続く信仰の歴史と神聖な空気に満ちています。古くは「いわがみさん」「布留の社」などと親しまれ、幕末から明治時代にかけても地域の人々の信仰を集めてきました。 式内社(名神大社)に列し、二十二社の中でも中七社として古くから崇敬されてきました。近代社格制度においては官幣大社に列し、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。 日本書紀が伝える、神宮としての特別な位置づけ 奈良時代に成立した日本...»
郡山城は、奈良県大和郡山市に位置し、大和国に築かれた中世から近世にかけて築かれていた歴史ある日本の城です。この城は戦国時代から江戸時代にかけての重要な拠点であり、豊臣政権下においては、豊臣秀吉の異父弟である羽柴秀長の居城として知られています。秀長が治めていた大和・紀伊・和泉の三国100万石の中心であり、その後江戸時代には郡山藩の藩庁が置かれ、譜代大名の支配を受けながら、明治維新を迎えるまで歴史の舞台となり続けました。 城の概要と立地 郡山城の跡地は、秋篠川と富雄川の間にある西京丘陵の南端に位置し、平山城または平城の形態を持ちます。奈良の地は良質な石材に乏しく、城郭建築に必要な石材を各戸から...»
生駒山上遊園地は、奈良県生駒市と大阪府東大阪市にまたがる生駒山の山頂付近、標高642メートルの場所に位置する歴史ある遊園地です。近畿日本鉄道(近鉄)が所有し、グループ会社である株式会社近鉄生駒レジャーが運営を行っています。信貴生駒スカイラインとともに、近鉄グループを代表するレジャー施設として、長年にわたり多くの人々に親しまれてきました。 山頂という特別な立地を生かし、大阪平野や奈良盆地、天候に恵まれた日には山城盆地まで見渡せる絶景が最大の魅力です。夏でも市街地より気温が3〜5度ほど低く、避暑地としても人気を集めています。 標高642メートルの天空の遊園地 生駒山上遊園地は、まさに「空に近...»
寳山寺は、奈良県生駒市門前町に位置する真言律宗の大本山で、生駒山の中腹に静かに佇む由緒ある寺院です。本尊は不動明王であり、とりわけ鎮守神として祀られる大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)への信仰で知られ、「生駒聖天(いこましょうてん)」「生駒の聖天さん」として広く親しまれています。 寺名の正式表記は旧字体の「寳山寺」ですが、一般的な案内や授与品では新字体の「宝山寺」も併用されています。古来より霊験あらたかな寺として信仰を集め、現代においても商売繁盛や家内安全、禁酒祈願など、現世利益を願う多くの参拝者が全国から訪れています。 生駒山中腹に広がる霊場 寳山寺が位置する生駒山は、奈良県と大阪府の...»
日本最古の信仰を今に伝える聖地 大神神社は、奈良県桜井市三輪に鎮座する、日本最古の神社の一つとして知られる古社です。『古事記』や『日本書紀』にもその名が記され、大和国一宮として古代から篤い崇敬を集めてきました。一般的な神社とは異なり、本殿を持たず、背後にそびえる三輪山そのものを御神体として拝むという、きわめて原始的な信仰形態を現在まで守り続けている点が最大の特徴です。 この姿は、社殿成立以前の日本古来の自然崇拝・山岳信仰を今に伝える、極めて貴重な存在といえます。 三輪山を直接拝む――本殿を持たない神社のかたち 大神神社には、本殿が存在しません。これは、三輪山が神の鎮まる「神体山(しんたい...»
朝護孫子寺は、奈良県生駒郡平群町に位置する信貴山真言宗の総本山であり、1400年以上にわたり人々の信仰を集め続けてきた日本有数の霊場です。 一般には「信貴山寺」「信貴山の毘沙門さん」の名で広く親しまれています。 信貴山は標高437メートルの山で、その東斜面に広がる境内は奈良盆地を一望できる雄大な立地を誇ります。 春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、冬の澄んだ空気と、四季折々に表情を変える自然環境の中で、参拝と観光の両方を楽しめる点が大きな魅力です。 本尊である毘沙門天王は、七福神の一尊としても知られ、古来より勝運、商売繁盛、金運上昇、厄除け、家内安全のご利益があるとされ、多くの信仰を集めてきま...»
竜田公園は、奈良県生駒郡斑鳩町南西部、竜田川沿いに広がる県立都市公園です。総延長は約2km、面積は約14ヘクタールに及び、川と山、そして歴史文化が一体となった自然豊かな景勝地として知られています。古来より和歌に詠まれてきた竜田の地は、龍田神社の鎮座地としても知られ、自然と信仰、文学が調和した特別な場所です。 古歌に詠まれた紅葉の名所 竜田川とその周辺は、平安時代から紅葉の名所として名高く、多くの歌人たちに愛されてきました。とりわけ有名なのが、在原業平による 「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」 という和歌です。川面を染める紅葉の美しさを、まるで水が紅色に染...»
聖徳太子により推古天皇の時代607年に創建とされる、古代寺院の姿を現代に伝える仏教施設。創建当時は斑鳩寺と呼ばれ、後に法隆寺と改称されました。 境内の広さは約18万7千平方メートルにも及び、金堂や五重塔を中心とする西院伽藍、夢殿を中心とした東院伽藍に分かれています。 西院伽藍は、現存する世界最古の木造建築物群であり、東院伽藍も古代建築の貴重な例とされています。 さらに、法隆寺は飛鳥・奈良時代の仏像や仏教工芸品など多数の国宝や重要文化財を所蔵しています。 「法隆寺地域の仏教建造物」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、日本で最初の世界遺産になりました。 国宝に指定されている金...»
談山神社は、奈良県桜井市多武峰(とうのみね)の山中に鎮座する、歴史と自然が深く調和した神社です。旧社格は別格官幣社、現在は神社本庁の別表神社に列せられており、日本史上きわめて重要な転換点である大化の改新と深く結びついた場所として知られています。 この地は、藤原鎌足と中大兄皇子(のちの天智天皇)が、蘇我氏打倒と国家改革について密談を交わした「談(かたら)いの山」と伝えられ、そこから「談山(たんざん)」の名が生まれました。談山神社は、まさに日本国家形成の原点ともいえる歴史的舞台です。紅葉の名所としても全国的に名高く、四季折々の自然とともに、歴史・信仰・建築美を体感できる観光地です。 神仏習合の...»
長谷寺は、奈良県桜井市初瀬に位置する、真言宗豊山派の総本山として知られる由緒正しい仏教寺院です。山号を豊山(ぶさん)、院号を神楽院(かぐらいん)と称し、西国三十三所観音霊場の第八番札所として、千三百年以上にわたり多くの人々の信仰を集めてきました。 初瀬山の中腹に壮大な伽藍を構える長谷寺は、四季折々の花々に彩られることから、古くより「花の御寺(みてら)」と呼ばれています。特に春の牡丹は有名で、4月下旬から5月上旬にかけては約150種類・7,000株もの牡丹が咲き誇り、境内一帯を華やかに彩ります。 文学と信仰に彩られた「花の御寺」 平安時代に入ると、貴族から庶民に至るまで「初瀬詣」と呼ばれる...»
安倍文殊院は、奈良県桜井市阿部に位置する華厳宗の名刹で、山号を安倍山と称します。本尊は文殊菩薩で、「三人寄れば文殊の智恵」ということわざでも知られる、日本を代表する智恵の仏さまです。創建は大化元年(645年)と伝えられ、日本の仏教史の中でも極めて古い歴史を誇ります。 当院は、京都・天橋立の切戸文殊、山形・亀岡文殊と並び、日本三文殊の一つに数えられ、「大和安倍の文殊さん」として古くから親しまれてきました。学業成就、合格祈願、厄除け、魔除けといったご利益を求め、子どもから大人まで幅広い年代の参拝者が全国各地から訪れています。 創建の由来と安倍一族の歴史 安倍文殊院の起源は、大化の改新を推進し...»
7世紀に宮都が置かれた地 国営飛鳥歴史公園は、奈良県高市郡明日香村に広がる、日本の古代史を代表する国営公園です。7世紀に日本の宮都が置かれた「飛鳥」の地に整備されたこの公園は、中央集権律令国家が誕生した時代の歴史的舞台を、自然とともに体感できる貴重な空間となっています。 飛鳥時代(592年~710年)は、日本が国家としての形を整え始めた重要な時期であり、仏教の本格的な受容、律令制度の基礎確立、外交や文化の発展など、日本史における大きな転換点が集中しています。国営飛鳥歴史公園は、こうした日本の原点ともいえる歴史と、明日香の美しい自然景観を守り、次世代へ伝えることを目的として整備されました。 ...»
日本仏教の原点を今に伝える古刹 飛鳥寺は、奈良県高市郡明日香村飛鳥に位置する、日本仏教史の出発点ともいえる極めて重要な寺院です。山号は鳥形山(とりがたやま)、現在は真言宗豊山派に属し、正式には安居院(あんごいん)と称されます。本尊は、日本最古の仏像として知られる銅造釈迦如来坐像(飛鳥大仏)です。 飛鳥寺は、推古天皇の時代、仏教を国家的に受容しようとする政治的・宗教的背景のもと、蘇我氏の主導によって建立されました。単なる一寺院にとどまらず、日本における仏教受容、国家形成、国際交流、技術革新のすべてを象徴する存在であり、飛鳥文化の中核をなした場所です。 飛鳥寺創建の歴史的背景 仏教公伝と蘇...»
石室に入れる日本最大の方墳 石舞台古墳は、奈良県高市郡明日香村に位置する、古墳時代後期(7世紀初頭)に築造されたと考えられている古墳です。国営飛鳥歴史公園内「石舞台地区」の中心にあり、国の特別史跡に指定されています。日本最大級の方墳であり、何よりも巨大な花崗岩を組み上げた石室が地上に露出しているという、他に類を見ない独特の姿で知られています。 現在では、教科書や観光パンフレットにも必ず登場するほど有名な史跡であり、飛鳥時代の政治・文化・土木技術を体感できる貴重な遺構として、国内外から多くの人々が訪れています。 名称の由来と伝説 ― なぜ「石舞台」と呼ばれるのか 石舞台古墳という名称は、...»
日本屈指の古刹でインド由縁の彫刻も圧巻 南法華寺は、奈良県高市郡高取町壺阪に位置する真言宗系単立の古刹で、一般には壺阪寺(の名で広く知られています。山号は壺阪山、本尊は十一面千手観世音菩薩で、西国三十三所観音霊場の第六番札所として、全国から多くの参拝者を集めています。 奈良盆地を一望できる高取山の中腹に伽藍を構え、古代から現代に至るまで、信仰・文化・芸能・国際交流の舞台として独自の歴史を刻んできました。特に「眼病封じの観音さま」として篤い信仰を集め、現在も多くの人々が祈りを捧げています。 壺阪寺の創建と由来 壺阪寺の草創は大宝3年(703)と伝えられています。寺伝『南法華寺古老伝』によ...»
天川村が誇る自然美の宝庫 御手洗渓谷は、奈良県吉野郡天川村北角に位置する、関西地方屈指の景観美を誇る渓谷です。新宮川水系・天ノ川の支流である山上川の下流域、川迫川との合流点付近に形成されたこの渓谷は、長い年月をかけて水と岩が織りなした雄大な自然景観が広がる場所として、多くの人々を魅了してきました。 深い山々に抱かれた渓谷一帯には、澄み切った清流、巨石や奇岩、大小さまざまな滝が連なり、訪れる人を非日常の世界へと誘います。天川村の自然を象徴する存在ともいえる御手洗渓谷は、ハイキングや渓谷散策、写真撮影など、さまざまな楽しみ方ができる観光名所です。 大峯山系の恵みが生み出した渓谷の成り立ち ...»
洞川温泉は、奈良県吉野郡天川村に位置する、関西屈指の歴史と風情を誇る温泉地です。大峯山脈のふもと、標高約820メートルという高地に広がるこの温泉郷は、澄んだ空気と豊かな自然、そして修験道の深い歴史に育まれてきました。古くから信仰と暮らしが結びついた山里の温泉地として、多くの人々を惹きつけ続けています。 大峯信仰とともに歩んできた山里の温泉街 洞川温泉は、熊野川水系の源流の一つである山上川(洞川)沿いに発展してきました。この地は、大峯山・山上ヶ岳や女人大峯として知られる稲村ヶ岳への登山口にあたり、古来より修験道の拠点として重要な役割を果たしてきました。修験者や参詣者たちは、厳しい山修行に入る...»
豊かな表情を見せる鍾乳石や石筍が神秘的で美しい鍾乳洞です。全長170mで、最大の洞穴は直径約5~6m、高さ10m以上です。 標高878mの高地に位置しており、洞内は一年中、8度の温度が保つ自然の冷蔵庫となっており、最深部には不動尊の石仏が安置されています。 洞川の里を見下ろす高台の地底に広がる鍾乳洞は、関西最大クラスの規模を誇ります。 洞内には、ドーム状の天井から鍾乳石が、地面からは石筍がのび、様々なオブジェを形成し、美しくも神秘的な地下宮殿が広がります。特に貴重なストロー鍾乳管(ストロー状の鍾乳石)が見られます。 「ドロッコ」という愛称のモノレールで向かうのも楽しみのひとつです。 ...»
天河大辯財天社は、奈良県吉野郡天川村坪内に鎮座する、古代より篤い信仰を集めてきた由緒正しい神社です。地元では親しみを込めて「天河神社」とも呼ばれ、現在も神社本庁に属する宗教法人として大切に守り継がれています。深い山々に囲まれた神域には、清浄で厳かな空気が漂い、訪れる人々の心を静かに整えてくれます。 日本有数の弁財天信仰の地 天河大辯財天社は、広島県の厳島神社、滋賀県の竹生島神社と並び、日本三大弁財天の一つと称されることがあります。古来より水の神、音楽や芸能の神として信仰されてきた弁財天を祀る社として、全国から多くの参拝者が訪れます。 境内では、弁才天女(市杵島姫命)をはじめ、熊野権現、吉...»
十津川村を象徴する壮大な空中回廊 谷瀬の吊り橋は、奈良県吉野郡十津川村に架かる、日本有数の規模を誇る歩行者専用の吊り橋です。清流・十津川(熊野川)をまたぎ、上野地(うえのじ)地区と谷瀬(たにぜ)地区を結ぶこの橋は、単なる観光施設ではなく、もともと地域住民の生活を支えるために築かれた「生活用吊橋」として知られています。橋の銘板には「たにぜばし(谷瀬橋)」と刻まれ、十津川村では正式に谷瀬大橋とも呼ばれています。 日本一の長さを誇った生活用吊り橋 谷瀬の吊り橋は、全長297.7メートル、川面からの高さは約54メートルという、非常にスケールの大きな構造を持っています。完成当時の1954年(昭和2...»
奈良県北中部に位置する、天理市発祥の白菜を主体とした野菜の具が特徴の「スタミナラーメン」と呼ばれるご当地ラーメン。豚骨や鶏ガラをベースにした濃厚スープに、にんにくや豆板醤で刺激のある味付けに仕上げ、具材には炒めた白菜や豚肉、そして天理ラーメンにおいて不可欠な”にら”が使われる。味は濃厚かつピリ辛で、典型的なこってりラーメン。 現在では、奈良県内のラーメン店では「スタミナラーメン」の名称で、天理ラーメンを提供している店がほとんどで、定食屋でも提供する店もある。関西一円にも天理ラーメンの店舗が展開しており、ボリュームもたっぷりのラーメンが手軽に味わえる。 1968年(昭和43年)に奈良県で屋台...»
一口大の酢飯にサバや鮭、小鯛などの切り身をのせ、防腐効果の高い香り豊かな柿の葉で包んだ押し寿司。箱を開けた時、几帳面に収まった寿司が印象的だ。江戸時代、保存がきかないサバなどの魚は、塩でしめられた状態で奈良に届いた。塩でしめられたサバをにぎり飯にのせて、柿の葉にくるみ、石を重しにして作ったのが始まりとされる。すし飯に使われているのは、粘りが弱く、ほどよい硬さを持ち、寿司米に好適といわれる滋賀県産の近江米“日本晴”。“サバ”は、古くから伝えられてきた柿の葉寿司の定番の味で、酢でしめたサバの切り身をのせたもの。青魚特有の風味が苦手な方は、あっさりと頂ける“サケ”や、淡泊でありながら滋味豊かな旨みの...»
奈良漬けとは、奈良が発祥と言われるている、粕漬けのひとつ。白うり、きゅうり、すいか、しょうがなどを塩漬けにした後、何度も酒粕に漬けかえて長期間発酵させてできる漬物だ。高級な漬物として有名だが、江戸時代に幕府への献上や、東大寺を参拝に訪れる人々や商人によって普及し、庶民にも広まっていった。抗酸化作用やビタミン類の吸収を助ける働きがあるといわれており、定番のうなぎの蒲焼との組み合わせは、脂っこい後味をさっぱりさせる効果があり、科学的にも理にかなった食いあわせのようだ。 奈良漬けは、平城京の跡地で見つかった長屋王木簡に「進物加須津毛瓜加須津韓奈須比」という記録があり、貢納品伝票にも登場しています。...»
米を茶で炊いたおかゆ(お粥)で、奈良の郷土料理である茶粥。米の他に野菜や芋、豆を入れることがある。地域によって自家製の番茶、ほうじ茶、粉茶が用いられ、塩加減も異なる。昔から「おかいさん」の愛称で親しまれ常食となっていた。茶の産地だった奈良では、上納後に残った茶を使って粥を炊いたことが、茶粥の始まりともいわれている。また、お水取りで有名な東大寺の練行僧に出される茶飯から広まったという説もある。のちに庶民の常食となった茶粥は、主に朝食のメニューとして親しまれていた。大和茶の風味と、さらっとした粘りがない食感が特長で、家庭によっては漬物や佃煮をトッピングするという。奈良ではスーパーなどで茶粥用の茶が...»
牛乳ベースの汁で味わう鍋料理。飛鳥時代に唐から来た渡来人の僧侶が、寒さをしのぐためにヤギの乳で作った鍋料理が最初といわれている。鶏がらのダシ汁に白味噌と牛乳をたっぷり加え、鶏もも肉、にんじん、ささがきごぼう、白ねぎ、大根、もやし、しいたけ、白菜、水菜、豆腐、糸こんにゃくなどを煮こむ。食べる際は、しょうがや一味唐辛子などを加え、溶き卵につけるのが一般的だ。牛乳のにおいも強くなく、味はまろやか。あっさりしているのにコクもあり、栄養も満点だ。 「飛鳥鍋」は、奈良県の伝統料理で、鶏肉と野菜を牛乳とだし汁で煮込んだものです。 飛鳥時代に唐からの使者が伝えた乳製品が、孝徳天皇に献上され、喜ばれたことが...»
にゅうめんとは、素麺を温かいダシで食べる料理で、全国的に知られてはいるが奈良県が発祥の郷土料理。そうめんは奈良時代に唐(中国)の国から伝来した手法で、神話の三輪伝説から大和の中央にある三輪山麓が発生の地といわれ、現在も三輪そうめんとして有名。にゅうめんは、漢字で書くと「煮麺」となるが、その字の通りそうめんを煮たもので、冬は温かく、夏は冷やして季節の具を上に飾る。にゅうめんには、県産三輪素麺の中でも製造から1年以上経過したコシのある涸物(ひねもの)が適している。 奈良県桜井市三輪は、素麺の発祥地として知られ、ここで作られる素麺は「三輪素麺」と呼ばれています。1200年以上前、日本最古の神社であ...»
飛鳥時代に大陸から伝わったとされる「薬」には、漢方の元となった生薬などの他に、貴重な食材や栄養価の高い食材を使った料理なども含まれていた。それらの料理は、今でも現代風のアレンジが加えられて“薬膳料理”として食べられている。薬膳料理は全国各地で作られているが、“赤米”“蘇”をはじめとした、古代から伝わる様々な料理・食材が残る奈良県では、太古の貴族の食を再現したような薬膳料理が楽しめる。いにしえの都で歴史に思いを寄せながら、健康食を味わってみてはどうだろうか。...»
奈良茶飯は、米と炒った大豆を茶で炊いたもの。起源は、東大寺と興福寺の寺領から納められる上茶を煎じて、二番茶に塩を加えて米を炊き、一番茶に浸けて食べたと伝えられる。東大寺二月堂の修二会(お水取り)の練行衆の食事に茶がゆとともに献立の中に記録が残されており、僧坊では古くから食されていたが、江戸時代には庶民の間に広まり、各地に茶飯屋があったという。また、俳句の句会などでも昔から好んで食されてきた。炒った大豆の他に黒豆、カチグリなどを加えたものもある。 奈良茶飯(ならちゃめし)は、奈良県の伝統料理であり、炊き込みご飯の一種です。少量の米に、炒った大豆や小豆、焼いた栗、粟などの穀物や季節の野菜を加え、...»
ユーモラスな亀の形をした、奥明日香産生芋100%の手作りこんにゃく。大正7年創業の老舗「徳星醤油」の木樽でじっくり熟成させた濃口醤油や、明日香村産鷹の爪などを加えて、ピリ辛風味に仕上げました。有機農法で育てた生芋をすりつぶして、低い温度からじっくり加熱。一晩熟成させるから、さっくりと心地よく、しこしことした弾力のある食感に。こんにゃく本来の濃厚なうまみや香り、歯ごたえを存分にお楽しみください。奈良県立万葉文化館のすぐ隣にあるお土産&軽食処「飛鳥の郷 万葉人」にて販売。...»
「油かす」とは奈良や大阪の南河内地方で昔から食されてきた郷土料理で、牛の腸などのホルモンを油でじっくりと時間をかけて揚げ、水分や余分な油分が抜けて肉の旨味が凝縮された、美味で栄養価も高い食材。まわりはカリカリと香ばしく、中はぷるぷるとした独特の歯ざわりが特徴。油かすは手軽に鍋料理やスープに牛肉風味を加えることが出来る。刻んでおけば牛肉の香ばしい匂いと味がたっぷりの具ともなる。油かすを加えることで料理の味が引き立つため、ラーメンなどに多く利用される。大阪では、うどんに油かすをトッピングした「かすうどん」はソウルフードとなっている。元々は食用の脂を取るために、ホルモン(腸)を加熱して、食用油脂を抽...»
奈良では、月の中旬、天神さま(菅原道真公)の冥福を祈るために、天満宮の宮さんに氏子総代が参列し、神主さんによる祭儀が秋祭りとしておこなわれる。天神さんの守護物が牛であるため、牛肉のかわりに鶏をつぶして「かしわ(鶏肉)のすき焼き」をつくり、親戚などに振る舞っていた。奈良では、お祝いなどのときには、「かしわのすき焼き」が食卓にのぼるごちそうだった。「かしわのすき焼き」は、牛肉の代わりの鶏肉の他に、菜っぱや松茸を入れる。松茸の香りや肉の味が菜にしみておいしい。 関西地方では食用の鶏肉を「かしわ」と呼びます。かしわは、天満宮の秋祭りのお祝いの席では鶏のすき焼きが食べられてきました。この名前の由来は...»
イノシシの肉は特有の臭みがあるので、「しし鍋」作りの際は、ゴボウ・ネギ・ミズナ・キクナなどの香味野菜を多く入れ、薬味にショウガ、粉ザンショウなどを使い肉の臭みを消した上、味噌で煮込む。寒い夜には、「しし鍋」を食べると体の芯から温まる。奈良の山間部には昔から猪や鹿、熊など野生動物がたくさんおり、雑木の実などを食して人間と共存してきた。奈良には海が無いため、動物性タンパク源の乏しかった昔は狩猟が盛んで、猪肉・鹿肉は日常的に食べられ、頭数調整にもなっていたといわれる。...»
「大和まな」は奈良東部山間で栽培されていたまなの中から、昭和50年代後半に農業総合センターで系統選抜されたもので、独特のまろやかさと歯触りがあるにもかかわらず、手に入りにくいため「幻の野菜」と呼ばれた伝統野菜。奈良県内では味の良さと栽培のしやすさから農家の自家採種で自給を中心に利用されてきた。食べたら最高という理由だけで栽培され続け、見た目よりも味で受け継がれてきた野菜である。冬になり霜があたると甘みが増すため大和まなの旬は冬で、元々は青い葉物が少なくなる冬場の野菜として親しまれてきた。一方で、収穫して2日後には葉が黄変してしまって日持ちしない、形が不ぞろいになる、周年栽培が難しく収穫が冬場に...»
「大和鍋」とは、奈良県が平城遷都1300年に向け「奈良のうまいもの」として創作した料理の1つ。鶏と豆乳仕立てのスープに、揚げた大和イモが入るのが特徴。他に素麺・白菜・ニンジンなどが入っている。すりおろしてから揚げた大和イモから、旨味と香りが出て食べやすくなっている。大和イモは、キメが細かく大変粘りが強いのが特徴で、奈良に多いことから大和イモと呼ばれている。御所市では江戸時代から大和芋の栽培が行われてきた歴史があり、古くから産地として知られて、「御所芋(ごせいも)」としてブランド化をしている。...»
山盛りのほうれん草を土台とし、伊勢エビやタイなどの海鮮や野菜、湯葉ほか20種以上の素材を山状に盛り付けした鍋。特別にあつらえた土鍋と炭で煮込む。かつおと昆布がベースのあっさりとした出汁に、食材の旨みが広がり、その味わいはなんとも深い。ほうれん草を新緑の若草山になぞらえ、志賀直哉により命名されたこの料理は、奈良市の奈良公園の中にある明治40年(1907年)に料亭として開業した料理旅館「江戸三」でのみ味わえる。料理の提供される10月から3月にかけては食通が全国から足を運ぶ。食事だけの利用もでき、明治時代より文人や著名人に愛された名物鍋を茶室風の造りの趣のある和室で食べる。最高の贅沢と言えるだろう。...»
「もみうり」とは、きゅうりの酢の物のことで、やわらかくなるまで、きゅうりを塩でよくもむことから、「もみうり」と呼ばれたと言われる。口あたりがすっきりした「もみうり」には、ストレスを緩和できる要素が凝縮されている。夏の食卓によくあがる一品で昔から添え肴としてよく作られる。焼いた薄揚げや、さなぶり(“早苗振る舞い”がさなぶりになったと言われ、田植えの終りに、田の神を送り、宴を張って祝う行事)には、田の苗がよくつくように、吸い付くたこにあやかって必ずたこを入れる。 蛸もみうり(たこもみうり) 「蛸もみうり」とは、きゅうりを塩で柔らかくなるまでよくもみ、タコと和えた酢の物のことです。田植えの終わ...»
秋になって鈴なりの真っ赤な柿や、晩秋になった軒下につるされた干し柿は奈良の秋の風物詩。渋が抜けたつるし柿は一段と甘みを増し、上品な和菓子のよう。大根とニンジンの紅白なますに干し柿を刻んで入れたなますは、奈良の正月のおせちの定番のひとつ。なますに干し柿を入れたのは、砂糖の代用ともいわれている。すっぱい紅白なますの中に、干し柿の甘みが、なんとも言えず美味しい一品。柿なますは、「奈良のうまいもの」郷土料理にも選ばれている。 奈良県では、古くから大根と人参を使用した紅白なますが、正月の定番おせち料理の一つとして親しまれてきました。その中でも、干し柿を加えた「柿なます」は特に人気があります。 紅白の...»
三輪地方は素麺発祥の地とも言われ、三輪素麺は三輪地方で生産されている素麺で、特産品となっている。冬は温かいにゅうめんで、夏は季節の具をのせて冷やし素麺で、大和では一年中食されている。特徴である細くこしの強い食感は、良質な小麦と水、熟練の製麺技術によって可能となる。今から1200年以上前に大和の中央にある三輪地域にて、素麺の原型である麦縄(むぎなわ)が作り始められたのが起源と伝わる。奈良時代の遣唐使により、小麦栽培・製粉技術が伝えられたとされている。江戸時代に「大和三輪素麺、名物なり、細きこと糸のごとく、白きこと雪のごとし」と伊勢参りにきた人々の間で評判となり、全国的に有名になった。奈良県の特産...»
奈良の雑煮は、雑煮の餅を砂糖入りのきな粉につけて「あべかわ餅」のようにして食べる。椀の中では、人の頭になるように頭芋(ヤツガシラ)、豆腐は白壁の蔵、コンニャクは土蔵の象徴で蔵が建つようにと四角く、丸く一年過ごせるように、餅は丸餅、大根、ニンジンは輪切りに、きな粉の黄色は、米の豊作を願うなど、家族の健康と子孫繁栄を願っている。 大和地方の雑煮(やまとのぞうに)は、奈良の伝統的な郷土料理です。豆腐、祝だいこん、金時人参、里芋、丸餅などが入った白味噌仕立ての雑煮で、地域によっては雑煮の餅を取り出して、砂糖入りのきな粉につけて食べることが多いです。 それぞれの具材には意味があり、豆腐は白壁の蔵を象...»
大和野菜とは、奈良県(旧大和国)で生産されている野菜のうち、特産品として特徴をもつ、大和の伝統野菜と大和のこだわり野菜。奈良県で戦前より生産され、地域の歴史・文化を受け継いだ独特の栽培方法等により、「味、香り、形態、来歴」などに特徴をもつものに、奈良県が「大和野菜」と認定した。大和の「伝統野菜」17品目(大和まな、軟白ずいき、大和いも、花むようがなど)と、栽培や収穫出荷に手間をかけて栄養やおいしさを増した野菜や、オリジナルの野菜の「こだわり野菜」の4品目(朝採り野菜、香りごぼうなど)より形成される。 伝統野菜 大和まな 千筋みずな 宇陀金ごぼう ひもとうがらし 軟白ずいき 大...»
吉野地方の山野に自生する、豆科つる性の植物である葛(くず)の根を、吉野地方に江戸時代から伝わる「吉野晒」という製法で灰汁(あく)抜きし、デンプンを精製した純白の澱粉100%が“吉野本葛”。1キロの葛根からわずか100グラムしかとれない貴重なもので、美しい白色となめらかな口当たりが特長だ。また、一般的によく知られている“吉野葛”は、吉野本葛にさつまいもやじゃがいもなどを原料としたデンプンを加えたもので、どちらも吉野の特産品である。滋養効果の高い葛根湯や、葛もちや葛きりなどの食品や料理の他、吉野本葛を贅沢に使用した食品や化粧品も人気だ。葛という和名は、かつて大和国(現:奈良県)吉野川(紀の川)上流...»
広陵サラダ茄子は、生で食べられる茄子。表皮、肉質ともに極めて柔らかく、みずみずしい。また、サクサクの新食感を呈する中長系と果形が良く揃い光沢に富む果色を有する。特殊な栽培方法により極めてアクが少ない為、生食として食べることができる。そのため、サラダなどの生食はもちろんのこと、サラダ以外の、焼く、蒸す、揚げるなど、どんな料理にも活用できる万能野菜。生産地の広陵町の丸広出荷組合では、全国に安心安全を届ける証明として、エコファーマーの認定を受けている。...»
滋養をたっぷりと含むしいたけは、山のだしと呼ばれるほどの旨みを含む。古来よりおいしく、健康に良い食べものとして愛されてきたしいたけは、生しいたけや乾しいたけとして各種料理の材料となり食卓に並んでいる。近年、外国産のしいたけも良く見かけるが、国産の新鮮で肉厚なしいたけの味、香りは格別。奈良県では、原木しいたけとして、味や香りが濃い椎茸栽培に取り組んでいる。以前は、しいたけをはじめエノキタケ、ヒラタケなど全て原木で栽培されていたが、原木栽培が産業として残っているのは今ではしいたけのみとなっている。 旬 3月 4月 5月 9月 10月 11月 ...»
古代米の代表種としても有名な“赤米”。赤飯のルーツといわれている。収穫量は少ないが、気候の変化や病気に強いという特徴があり、自然に自生している稲のほとんどは赤米だったという。古代から食料として重宝され、神仏へのお供えものなどにも使われていたが、1回の収穫量が多く、味の安定した白米の普及にともない、徐々に赤米は作られなくなっていったようだ。現代では、赤米の持つ栄養素が体に良いとされ、健康食としてたびたび注目を集めており、奈良県の名物のひとつとしても紹介されている。...»
夏の関西市場で高い評価を受けるほうれんそうを送り出しているのが奈良県の御杖村産。御杖村は標高が400~500メートルの中山間地域で、冷涼な気候と水が豊富にあり、消費地に近いことから30年程前からほうれんそう栽培がはじまったという。平成11年には予冷施設がオープン、自動包装が本格的に稼動し、収穫したほうれんそうはすぐに予冷して鮮度を保ち、鮮度保持フィルム包装で袋詰にし出荷される。ほうれんそうは、鉄分、ビタミンAを豊富に含む緑黄色野菜。100g食べれば、一日に必要なビタミンAを摂取することが出来る。 旬 1月 2月 3月 ...»
はるさめのルーツは中国にあると言われ、日本には禅宗の普茶料理と共に鎌倉時代に伝来したと云われている。 中国産は緑豆はるさめが主流だが、日本で作られるはるさめは、サツマイモやジャガイモのでんぷんが原料。でんぷんをお湯でこねた生地を小さい穴から熱湯へ流し込み、麺状になったものを凍らせた後、解凍し乾燥させて作る冷凍製法である。麺中心部に空洞が残るため、味がよく染みこむ。また、はるさめ料理は料理によってお湯に戻す時間に注意が必要だ。煮ると約3倍の大きさになり、油で揚げると約10倍もの大きさにまでなる。日本では奈良県が主産地で、桜井市と御所市で全国の生産の約6割を占めている。 ...»
奈良県から全国へ出荷されるたくさんの果実の中で、量、質ともに全国トップクラスのもののひとつに奈良の柿が挙げられる。まず「刀根早生(とねわせ)」が出荷され「平核無(ひらたねなし)」、「富有(ふゆ)」と12月まで柿の季節が続く。五條市西吉野町では最盛期には1日200トンもの柿が出荷されている。奈良の温度差のある気候や風土が、柿作りに適していたことがうかがえる。柿が赤くなると医者が青くなる、と言われるほど、ビタミンC、食物繊維、ポリフェノールなど体に良い成分が柿には多く含まれている。 旬 9月 10月 11月 12月 ...»
古代米は稲の原種である野生稲の特徴を引き継いでいるお米で、白米に比べて糖質量が低く、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルが多く含まれており、栄養価が高く、しかもヘルシーな健康食材として注目されています。抗酸化作用の高いアントシアニンが含まれている、独特の香りがあり、ほくほくと甘い「黒米」、カルシウム、マグネシウム、カリウムが豊富な、プチプチと弾けるような食感が魅力の「赤米」、玄米の一種で緑黄色野菜に含まれているクロロフィルが入っている、もちもちとした食感&ふくよかな甘みの「緑米」と、それぞれ特徴がある古代米。澄んだ空気、美しい水、余りある自然、恵み溢れる明日香の地で育てられた古代米。...»
奈良県では柿のハウス栽培がさかんに行われており、日本有数の柿の生産地である。栽培されている品種は「刀根早生(とねわせ)という渋柿で、7月上旬~9月中旬にかけて販売される。刀根早生は、奈良県天理市発祥の「平核無」(ひらたねなし)の枝変わりで、1980年(昭和55年)に登録された渋柿。外観は平核無と変わらないが、渋抜き後はまったりとした甘さがあり、食味がたいへん良好。ほかの柿に比べて出荷が早く9月下旬頃から店頭に並ぶ。また、ハウス栽培のものは7月から出荷されている。 旬 7月 8月 9月 ...»
正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の句もあるように、奈良県の柿は、全国でも高い生産高を誇り、特に五條市西吉野地区は有名で、地区内には柿の形をした「柿博物館」も設置されている。その、奈良名産の干し柿を使って考案された、奈良らしいおしゃれで美味しい和風のパウンドケーキに仕上げた菓子が「柿ケーキ」。厳選した素材を使った手作りのケーキで、平城遷都1300年記念で行われた「奈良のうまいもの」に登録されている。水を使わずに柿の果汁だけで仕上げた柿ようかんを生地の真ん中に芯として、甘みが凝縮した干し柿を散りばめて種に見立て、本物の柿のヘタをのせ、柿そっくりの形に仕上げている。手焼きで丁寧に焼き上げた、...»
「あすかルビー」は、平成4年に県農業試験場が「アスカウエイブ」に「女峰」を交配して得られた中から、系統を選抜し、平成10年度より「あすかルビー」としてその名を披露した新品種のいちごである。果実が大きく、玉ぞろえがよいのが特徴。果汁が多く、ジューシーさが特徴。果皮はルビーの名前の由来のツヤのある鮮紅色で、果形は球円すい形、果肉色は橙赤で果心の色は淡赤色。果実の光沢はかなり良い。糖度が高く収量のよいことから高い評価を受けている。奈良県外には出回ることが少ないため、「幻の苺」とも呼ばれる。 旬 12月 1月 2月 3月...»
奈良の特産品といえる鮎。鮎は魚へんに占うと書いて「鮎」とするように、昔の人はこの魚を占いに使ったという。また、香魚と書いてあゆと読み、そのかぐわしい香りを、みずみずしい西瓜にたとえた。そして、春の遡上から秋の産卵までと、わずか1年でその一生をとじる鮎を年魚とも表現した。鮎を味わう料理には、はらわたを抜かずに姿のまま塩焼きにし、焼きたてをタデ酢で食べる「鮎の塩焼き」がある。また、素焼きにしたアユに練り味噌を付けて焼き目をつける鮎の魚田、姿寿司、甘露煮、はらわたの塩辛であるうるかなども人気がある。 旬 6月 7月 8月 鮎寿司 吉野山地の清流で育った天然のアユは、川の石に付いた藻を...»
古都・奈良で育まれる高品質の黒毛和牛 大和牛とは、奈良県内で飼育された黒毛和種の中でも、特定の厳しい基準を満たしたものにのみ与えられる称号です。この大和牛は、奈良県の風土と伝統の中で丹精込めて育てられており、近年では奈良を代表するブランド牛肉として注目されています。 大和牛のふるさと「みつえ高原牧場」 育成の中心地・奈良県東部 大和牛は、奈良県東部に広がる宇陀山地や大和高原などの「東山中(ひがしやまなか)」と呼ばれる地域で主に育成されています。この地域は、標高が高く昼夜の寒暖差が大きいことから、肉牛の飼育に非常に適しているとされています。 大和牛流通推進協議会の取り組み 2003年...»
奈良県で育てている地鶏で、赤みを帯びて、脂肪が適度にのったしまった肉質が特長。味には甘味があり、しっかりとした味の深みが鶏肉本来の味と評価される。たたき、塩焼き、鍋物、しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼き鳥など、また、正肉から内臓、ガラまで、和洋中、幅広い料理に利用できる。 奈良県で戦前に飼育されていた「大和かしわ」は、京阪神で「肉質がよい」と名声を博し、愛知県、徳島県と並んで日本三大養鶏地と呼ばれた。しかし、終戦直後の飼料の配給統制により生産が著しく衰退したことに加えて、1960年以後、大量生産が可能で安価なブロイラーが急速に普及したため、飼育に手間のかかる大和かしわは姿を消した。 昔ながらの懐...»
親鶏に奈良県の特産品である“大和茶”の粉末や、精製水産油脂(魚油)を配合した良質な飼料を与えた奈良県ブランド卵。魚油由来のDHAをはじめとした栄養分が豊富に含まれるほか、大和茶由来のカテキンにより卵特有の生臭さが軽減されている。できるだけ自然に近い形で飼育することで、卵黄、卵白ともに弾力があるのも特長だ。あつあつのご飯に生卵をのせたたまごかけご飯をはじめ、温泉卵や目玉焼き、卵焼きなどで、シンプルに卵の味を楽しみたい。...»
きめ細かで色の濃い赤身の肉の中に上質な脂肪の霜降りが適度に入り、口の中ですっと溶ける甘い脂肪と、柔らかくジューシーな肉質が特徴の奈良が育てたブランド豚。 繁殖能力に優れたイギリス原産の白色豚「大ヨークシャー種」とデンマーク原産の白色豚「ランドレース種」を交雑した強靭な母と、産肉能力に優れたアメリカ原産「デュロック種」の父から生まれた子豚を、健康に育てている。きれいな水と澄んだ空気に恵まれた自然の中、飼育面積が広い開放的な豚舎で、専用に配合された飼料を与えられている。 しゃぶしゃぶをはじめとする鍋料理、豚カツ、ステーキ、生姜焼き、煮込み料理など、和洋中、幅広い料理で利用できるので、コクと甘み...»
奈良はわらびもちの原料であるわらび粉の名産地。わらびの根のでんぷんから作るわらび粉を、湯で練り餅状にして食べるわらびもちは、古くは足利時代から奈良名物として広く好まれてきた。本来はわらびの季節である春の和菓子とされていたものが、 現在では涼しげなお菓子として、夏にはなくてはならないおやつとなっている。 独特の弾力と食感で、口に入れると、ぷるぷると弾むようで、トロリととろける柔らかさ。他にはない独特の食感の良さが、多くの人に愛されている。 「蕨餅」は、蕨粉に水や砂糖を加えて加熱しながら混ぜ、冷やして固めた和菓子です。特に奈良は蕨粉の名産地であり、そのため「蕨餅」は奈良の名物として知られています...»
大和の国奥深くに佇む曽爾村。日本一といわれるススキの高原が広がり、風に波立つ穂が夕日に照らされる秋の光景は圧巻だ。その黄金色に輝く高原を溶け込ませたかのように芳醇な味をもつと評判のビール。曽爾高原ファームガーデンの麦の館で作られている曽爾高原ビールは1999年に誕生し、奈良県内で現存するクラフトビール醸造所でも最古参となるクラフトビール。本場ドイツのブラウマイスター直伝の技術は、酵母が生きたまま喉に届く非加熱・無ろ過。材料は麦芽・ホップ・名水のみ。使用している高原の大自然の中で取れる「水」は、大蛇が現れるという伝説の湧き水で、超軟水の「奈良名水・曽爾高原湧水群」。環境省の「平成の名水百選」に認...»
卵の白身を丁寧に泡立てて作るふわふわのメレンゲを砂糖やハチミツを入れて寒天で固め、新鮮な黄身で優しく包んで焼きあげ、まるでスフレやマシュマロのような、優しい甘さと口当たりに仕上げた和菓子。その驚くほど軽いフワフワの食感は、まるであわ雪のように繊細で、口の中で溶けていく。創業当時から変わらない一子相伝の製法で、職人の手作りだからこそ成せる技ともいえるだろう。 江戸時代の町家が並び、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている宇陀松山にある、明治35年(1902年)に創業した老舗の和菓子屋「きみごろも本舗 松月堂」(しょうげつどう)で販売されている、先々代が創案したという秘伝を受け継いだ銘菓。...»
その昔、下市町の2月のお祭りで売られた”すあめ”は、中にたくさんの空洞ができるので、年初めに「見通しが良い」という縁起物の飴だったそうだ。このなつかしい飴に滑らかさと優しい味わいを出すために、奈良県産本葛を加えたのが「葛飴」だ。奈良県産の本葛を練り込み、軽く、なめらかに、直火釜でじっくり焼き上げている。葛でんぷんは消化しやすく、解熱作用や血行を良くする作用が古くから知られており、風邪の時の栄養補給や赤ちゃんの離乳食には欠かせないものだった。「葛飴」のサクサクと軽くてほんのりとした上品な甘さ、なめらかな葛の口当たりに、心が癒される。夏場は溶けるため販売しないのでご注意。...»
牛乳・生クリーム・鶏卵・砂糖・バニラビーンズとシンプルな素材のみで作る、滑らかな舌触りと上質な素材の味わいの優しいプリン。素材にはとことんこだわり、できるだけ奈良の食材をとりいれ、そして小さなお子様でも食べられる安心・安全な食材をつかうことを大切にしている。瓶は、奈良のお土産物として喜んでいただけるよう、奈良らしい可愛いデザインを施している。種類豊富で季節によっても変わる。定番の「まほろば大仏プリン」は、固めの食感がなつかしいジャンボサイズのカスタードプリン。「まほろば大仏絹プリン」は、プリンの生地に最高級の生クリームを使用した絹のような口どけと濃厚な味わい。...»
心がぽっと温かくなるような可愛らしい鹿のデコレーションが載った「焼き菓子専門店 アルカイック(ARCHAIQUE) 」の癒し系スイーツ。甘納豆ときな粉が入った和風なマフィンの上に、アイシングで草原で遊ぶ鹿を模ったおとぎの国が広がるプチマフィン。手描きでちょっとずつ違う鹿達の表情も愛らしく、結婚式や2次会のお土産にもピッタリ。女性パティシエのセンスが光るマフィンは、クリスマスやバレンタインなどイベント時の限定版や同じ形をしたスイーツストラップの販売もあり、様々な形で楽しむことができる。 しかクッキー 可愛らしい小鹿を1枚ずつアイシングで描いたサクサクのクッキー お花のように焼き上げた丸いク...»
奈良県五條市の西吉野は、全国でも有数の柿の産地だ。「柿の専門店 奈良吉野いしい」の柿餡は、職人が手作業でじっくり炊き込んだ、うまみとこくのある餡に、地元西吉野の新鮮な柚子でさわやかな香りを付けた絶品だ。「柿もなか」は白あんを使わず、この柿餡にダイス状にカットした新鮮な柿を混ぜ、かわいい柿の形をしたの最中皮にはさんである。柿もなか1個に約半個分の柿を使用した柿餡、さらにカットした果肉入りなので、濃厚な柿の甘みを感じられ、皮と果肉の食感が楽しい。吉野産の新鮮な柚子をアクセントに加え、程よい酸味と風味が加わり後味あっさり。保存料・着色料・香料などは一切使用せずに製造している。「柿まんじゅう」は、柿餡...»
「ゆべし」というと和菓子を思い出す方が多いと思うが、奈良県十津川村周辺に伝わる“柚べし”は、ゆずを上部を切った後、中身をくりぬき、味噌やくるみ、しいたけ、大豆など、様々な具材を詰め込み、藁などを巻いて日陰で1か月から半年ほど乾燥させて作る、昔ながらの保存食だ。現代では珍味として、そのまま薄く切って食べれば、ゆずと味噌の風味のマッチした味がお酒のおつまみにぴったり。ワインのお供として食べるときはチーズにのせて食べるのがおすすめだ。 古くからある料理で、江戸時代の料理書『料理物語』には、ゆべしの製法が酒のつまみとして記されています。奈良県の十津川ゆべしもこの製法を受け継いでいます。 十津川ゆべ...»
三笠とはカステラ生地2枚に小豆あんをはさんだ和菓子「どら焼き」のこと。なだらかな山肌の感触とふわっと真ん中が膨らんだ形状から、奈良の三笠山(若草山)に似た形であることに由来する名称で銘菓となっている。奈良だけではなく近畿方面で、一般にどら焼きと呼ばれているものを「三笠」、「三笠焼き」、「三笠まんじゅう」、「三笠山」などと呼ぶことが多い。老舗の和菓子屋が直径16㎝、重さ500gの巨大どらやきを、奈良のシンボルである若草山の別名「三笠山」から名付けたのが広まったとも言われる。奈良駅周辺の和菓子店の多くで売られており、各店ごとに生地やあん(こしあん・つぶあん・栗入りなど)のこだわり、独自の味わいがあ...»
1998年に飛鳥池遺跡から未成品560点が出土、発見された「富本銭」は、683年頃に日本でつくられたと推定される銭貨(コイン)で、「日本最古の貨幣では?」と一躍有名になった。その日本最古の貨幣と云われる富本銭をかたどった煎餅。明日香村産ヒノヒカリの米粉やもち米粉、黒米粉を使用しているため、ざくっとした噛みごたえのある食感に、さとうやハチミツの甘さに、米がもつやわらかな甘みも加わり、かむごとにじわじわと甘みが広がる味に仕上がっています。米粉せんべいならではの重量感のある歯ざわりと、コクのある味わいで、どこか懐かしい煎餅。...»
酒粕は、日本酒のしぼり粕と言えども、各種アミノ酸、ビタミンB2、B6がたくさん含まれ、悪玉コレステロールを減らしてくれる健康食品だ。これらの栄養と独特のうまみと甘みを野菜にしみ込ませた奈良漬は、おいしくてヘルシーな保存食。その奈良漬をケーキやクッキー生地に混ぜて焼くと、洋酒にはない良い香りがつき、アルコールは蒸発しておいしさだけが残るという。ドネー ドゥ ガトー(ならBonbon)の奈良漬クッキー「ほろっと」は、国産小麦粉と上質なバターを使い、一枚一枚手作りにて上品な味に焼き上げた、サクッとした触感のクッキー。酒粕に漬けたショウガのピリッとした味とともに、酒粕の塩分、水分、甘み、独特の風味がほ...»
”名物みむろ”は、その製法を弘化年間(1844~48)より受け継いできた小豆の香り高い最中菓子。その名は、製造元である「白玉屋榮壽」(しらたまや えいじゅ)の守護神三輪明神大神神社の御神体山「三諸(みむろ)山」にちなんで名付けられたという。奈良県宇陀市周辺の特産品である”大和 大納言小豆”で作った餡(あん)のほのかな甘さと、香ばしい皮との組みあわせが格別な風味を醸し出す。餡は別々の釜で「こしあん」と「つぶあん」を炊き上げ後で混ぜあわせる「かのこあん」。風味を損なわずに日持ちをするため、大和上街道の宿場街の人々に銘菓として名を馳せてきた。大型、小型の2サイズあり、どちらも1個から購入できる。甘さ...»
地鶏ならではのぎゅっと締まった肉質と、コクのある肉汁が魅力の奈良県産の地鶏・大和肉鶏や、ニンジンや大根、ゴボウなど、香り豊かな季節の根菜がたっぷり!大和肉鶏と明日香村産の野菜など、飛鳥の恵みをふんだんに使った、まさに飛鳥のレトルトカレー。しっかりと煮込まれた、肉汁がじゅわっとあふれる大和鶏と、明日香村産の季節の野菜がゴロゴロっと入っていて、まろやかさの中にも、ぴりっと心地いいスパイスの刺激。食べるうちにじわじわとうまみが重なって、奥行きのある味わい。カレー通はもちろん、カレー特有の辛みが苦手な方にもおすすめ。...»
名称がとってもユニークで、思わず手にとってしまいたくなる人気商品。一見するとシカのふんのような、チョコをコーティングしたチョコ豆。昭和の終わり頃、人気お笑い芸人が奈良の歌を紹介していたことがこのネーミングの由来だという。それ以来ロングセラー商品に成長し、今でも観光客に大人気のお菓子である。味は二種類あり、どちらもベースは落花生。小麦粉で加工したしょうゆ味はビールのおつまみに、チョコレートをコーティングしたチョコ豆はお子様におすすめである。どちらも内袋に袋詰めのうえ、紙袋(封筒)に入っている。...»
蘇(そ)は、古代の日本(飛鳥時代~平安時代)で作られていた、牛乳を使って作られる日本古来の「チーズ」のような乳製品の一種。6~10世紀頃に大陸から入ってきたといわれており、古くはお供えものとして使われていたという。文献で確認されているが、製法が失われた「幻の食品」となっている。具体的な製法は不明であるが、書物の記述から推測される製法に基づき、現代でも蘇が作られている。 根気よく練りながら牛乳を煮詰めたあと、冷し固めて作られる。出来たてはキャラメルのような食感で、香ばしい香りとほのかな甘さが楽しめる。お茶あてのお菓子として、ワインのお供のチーズの代わりにと、様々な食べ方で楽しめるが、牛乳と一緒...»
葛の根をつぶして水にさらしながら精製し、でんぷんを取り出したくず粉は、吉野地方のような良い水と冬の厳しい寒さがなくては作れない。また、讃岐地方特産の和三盆の原料は、熱帯地方のサトウキビとは別の種類で、香川県で栽培される竹蔗から取る。職人が昔ながらのやり方で練りをくり返し、独特の繊細な甘さときめ細かさ、口溶けのよさを生み出す。和三盆だけを押し固めた干菓子は京都や金沢のものも有名だが、明治15年(1882年)に創業の吉田屋の「西行桜」は、和三盆に吉野葛を加えており、スッと口の中でとろけるなめらかな舌触りが独特で、忘れられない。...»
養蜂場で古来より、みつばちが集めたハチミツの代わりとして、栄養・エネルギーの素となる砂糖水がエサとして用いられている。砂糖の専門店”砂糖傳”は、その繋がりから地元の養蜂場より分けてもらった安心・安全な奈良県産の添加、成分調整を全くおこなっていない純はちみつが「奈良はちみつ」。 蜜を取る花は、奈良に咲くソヨゴ、ハゼ、アカシヤなど、季節によって変わる。貴重品と言われるアカシアだけの蜜もある。自然のままの草花の甘味が詰まった純はちみつは、色が薄く、味はとてもまろやかで癖のない味。...»
創業100年を超える奈良漬専門店のきれいな琥珀色の奈良漬け。瓜、きゅうり、西瓜、生姜、茄子、人参、蕪、メロン、守口大根など自社農園の野菜を中心に、酒粕と味醂粕で何度も漬け替える伝統の製法でおいしい保存食に。作り方は、とれたての瓜を半分に切って種をとり、塩漬けする。その後約1年半ほどかけ何度も粕の漬けかえを行い、塩分を徐々に抜いては熟成させていく。ご飯との相性はぴったりなので、そのままいただくのはもちろん、おいなりさんやちらし寿司に混ぜるのもおすすめ。魚介のマリネに加えるのもいい。きざみ奈良漬は細かく刻み合わせ、酒粕のもつ酒精分と水あめなどの甘みを十分に吸収した粕と一緒に食べる。切る手間がいらず...»
なぜかなつかしく、食べるとホッとするようなドーナツ。ドーナツ店「フロレスタ floresta」は、安心して食べてもらえるよう、できるだけ自然で添加物を含まない材料をバランス良く配合し、 最後の工程に至るまで、一つ一つ丁寧に手作りで仕上げている。体にやさしくおいしいドーナツで、しっかりかみしめ、味わい食べる、昔ながらの味。だから、姉妹店が全国に広がっていても、奈良本店で買えば、喜ばれるお土産になる。メニューは、シナモンやココナッツチョコなどの定番と、毎日変わる気まぐれドーナツ、季節の味など 9~10種。楽しく迷って決めたい。...»
伝統的町並みの美しい新町にあるナカコ将油は、明治10年(1877年)の創業伝統的な自家醸造蔵の形式を守る天然醸造醤油メーカーだ。ナカコの「濃口将油」は、国内産100%の大豆と小麦を使用した低塩仕込み。醤油を絞る圧力を通常の半分程度に抑えて旨味だけを取り出した、贅沢でまろやかな味わいだ。「昆布将油」は、北海道利尻昆布を使用。卵掛けご飯や刺身、鍋の隠し味にもこれ一本で味が決まる。「昆布溜り将油」は、さらに手間をかけているから旨味が濃厚で、肉・魚料理にかけるだけで照り焼きのような風味に。野外でのバーペキューや焼きおにぎりにも活躍する。...»
ならまち(奈良市)は、平城京遷都(710年)以来の都市としての伝統を今に伝える、歴史的町並みが広がるエリアです。元興寺旧境内を中心に江戸時代以降の町屋が建ち並び、現代では飲食店やギャラリー、ゲストハウスなどが軒を連ねる観光スポットとなっています。 地域名称の使い分け 「奈良町」と「ならまち」 奈良市では「奈良町」と「ならまち」を区別して用います。奈良町は江戸中期の絵図に基づく地名全体を指し、ならまちは国道369号以南の歴史地区(約49.3ha)を指します。 発展の歩み 古代~中世 710年の平城京遷都で社寺が置かれ外京として発展。784年の長岡京遷都後も、東大寺・春日大社・興福寺の...»
赤膚焼は、奈良県奈良市および大和郡山市を中心に窯場が点在する伝統的な陶器で、温かみのある赤みを帯びた乳白色の素地と、素朴で親しみやすい「奈良絵」と呼ばれる絵付けが特徴です。 赤膚焼の起源と発展 その歴史は古く、かつての大和国・五条村一帯の五条山周辺は、良質な陶土に恵まれていたことから、古来より土器や火鉢、茶道具などの陶器が盛んに焼かれていました。桃山時代には茶道文化の広がりに伴い、奈良土風炉などの茶道具の需要が高まり、焼き物が地場産業として発展しました。 伝承によれば、天正年間(1573年〜1592年)、豊臣秀長が尾張国常滑から陶工・与九郎を招いて五条山で窯を開いたことが赤膚焼の始まりと...»
奈良市西新屋町に位置する庚申堂は、ならまちの中心で「庚申さん」と親しまれる祠(ほこら)です。庚申信仰の拠点として、青面金剛(しょうめんこんごう)像を本尊に祀り、町内会所も兼ねています。 建物と祀られる像 堂の構造 平成時代に建て替えられた建物は、間口2間、奥行2.5間の切妻造平入・本瓦葺。敷地ぎりぎりに建ち、正面は全面格子戸です。 内部の祀りもの 中央:青面金剛像(本尊) 左:吉祥天女像 右:地蔵菩薩像 くくり猿のお守り 青面金剛の使いとされる猿をかたどったくくり猿は魔除けのお守りです。大人用・子供用があり〈身代わり猿〉〈願い猿〉と呼ばれ、家族構成に合わせて軒先に吊る...»