国営海の中道海浜公園は、福岡県福岡市東区に位置する公園で、全国で5番目に設置された国営公園です。この公園は、福岡市の市街地から博多湾を挟んで対岸に広がる砂州「海の中道」にあり、自然豊かな環境の中で様々なレクリエーションが楽しめます。
約540ヘクタールの広大な敷地を誇り、その中には多種多様な自然環境が広がっています。公園内には、芝生広場や森林、花畑、湖、ビーチなどがあり、訪れる人々は四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。特に、春のチューリップや秋のコスモス畑は見事で、多くの写真愛好家が訪れます。
海の中道海浜公園には、多くのアトラクションと施設があり、訪れる人々を楽しませます。中でも人気なのが、「動物の森」です。ここでは、カピバラやアルパカ、カンガルーなど、さまざまな動物たちとふれあうことができます。また、「フラワーミュージアム」では、美しい花々の展示が行われ、季節ごとに異なる花が楽しめます。
「スポーツエリア」では、テニスコートやサイクリングロード、プールなど、アクティブに楽しめる施設が充実しています。特に、サイクリングロードは公園全体を巡るコースが設けられており、レンタサイクルを利用してのんびりと自然を満喫することができます。
公園内には、家族連れに人気の「サンシャインプール」や「ちびっこ広場」もあります。サンシャインプールは、夏季限定でオープンし、波のプールやスライダーなどが楽しめる大型のレジャープールです。ちびっこ広場には、子供たちが安全に遊べる遊具が揃っており、親子で楽しいひとときを過ごすことができます。
さらに、海の中道海浜公園では、年間を通じてさまざまなイベントが開催されています。春の「花まつり」や夏の「花火大会」、秋の「収穫祭」など、季節ごとのイベントは多くの人々を引き寄せます。特に、夜間にライトアップされる「イルミネーションフェスティバル」は、幻想的な雰囲気を楽しめる人気のイベントです。
公園内には四季折々の花々が楽しめるエリアが広がっています。特にバラ園や大芝生広場は、多くの来園者に親しまれており、春には「海の中道フラワーピクニック」、秋には「うみなか*はなまつり」など、季節ごとのイベントも開催されています。
「動物の森」ではカピバラなどの小動物たちが飼育されており、子供たちに人気のスポットです。また、「環境共生の森(みらいの森)」では自然体験ができ、博多湾を望む「パノラマ広場」や「カモ池」などの自然を感じられるエリアもあります。
「サンシャインプール」では、流水プールなど6つのプールがあり、夏季には多くの家族連れで賑わいます。また、ドッグランやデイキャンプ場もあり、ペット連れやアウトドアを楽しむ方にも最適です。これに加えて、玄界灘に面した「潮見台」からは、美しい海の景色が一望できます。
公園内には水族館「マリンワールド海の中道」があり、九州の海をテーマにした展示が魅力です。また、ホテル「ザ・ルイガンズ Spa&Resort」やマリーナ施設も整備されており、リゾート気分を味わいながらのんびりと過ごすことができます。
国営海の中道海浜公園の野外劇場は、福岡市内で最大規模のもので、音楽イベントやコンサートが頻繁に開催されています。過去には、浜田省吾、Mr.Children、サザンオールスターズなど、日本を代表するアーティストがここで公演を行い、多くの観客を魅了しました。
公園では年間を通じて多彩なイベントが開催されます。春の「海の中道フラワーピクニック」、夏の「うみなかバラまつり」、秋の「うみなか*はなまつり」、冬の「うみなかクリスマスキャンドルナイト」など、訪れるたびに新しい発見と楽しさがあります。
この公園の土地は、かつて戦時中に軍事施設として利用されていました。昭和18年(1943年)5月に、九州飛行機によって西戸崎飛行場が完成し、その後、博多海軍航空隊が隣接地を接収して陸上機の教育を行っていました。戦後、この地域は米軍の博多基地として使用され、その後、福岡市に返還されました。返還後は福岡市雁の巣レクリエーションセンターとして利用され、1975年(昭和50年)には国営公園としての整備が開始されました。
1981年(昭和56年)10月20日、国営海の中道海浜公園は約50ヘクタールの面積で開園しました。その後、サンシャインプールや子ども広場、大芝生広場などが次々と整備され、現在では約260ヘクタールにまで拡張されています。また、1991年には海洋生態科学館(現在のマリンワールド海の中道)が開園し、福岡市の人気観光スポットとなりました。
JR香椎線「海ノ中道駅」を下車すぐの場所に位置しており、鉄道でのアクセスが便利です。また、西鉄バスの「マリンワールド海の中道」バス停からも徒歩3分と、公共交通機関を利用しての訪問がしやすい場所にあります。
福岡市内からは、ベイサイドプレイス博多埠頭から安田産業汽船や福岡市営渡船を利用して海の中道渡船所または西戸崎渡船所に向かうことができます。これにより、船旅を楽しみながらのアクセスも可能です。
福岡高速6号アイランドシティ線のアイランドシティ出入口から約8.5km、九州自動車道古賀インターチェンジからは約17kmの距離にあり、駐車場も完備されていますので、車でのアクセスも便利です。
国営海の中道海浜公園は、広大な敷地の中で自然やレクリエーション、文化に触れることができる公園です。福岡市の喧騒から離れ、家族や友人とゆったりとした時間を過ごすには最適な場所であり、季節ごとに異なる表情を見せるこの公園は、何度訪れても新しい発見がある魅力的な場所です。
3月〜10月 9時30分〜17時30分
11月〜2月 9時30分〜17時00分
プール営業日の開園時間:9時~18時30分
年末年始(12月31日・1月1日)
2月の第1月曜日とその翌日
大人(15歳以上)450円
シルバー(65歳以上)210円
中学生以下 無料
西戸崎駅から徒歩で2分
都市高速香椎浜ランプから車で15分
九州道古賀ICから車で35分