草香江と呼ばれる入江を、黒田長政が福岡城を築造する際に、外濠として利用したものを、1929年に現在の公園に造成した。
39.7ha(うち水面22.7ha)の園内には築山林泉廻遊式の日本庭園があり、3,000本のツツジと水面に映る青柳・橋で結ばれた中の島とボート等がよく調和し、緑が多く、珍しい野鳥が生息しているため、バードウォッチングや散策に適している。
一周2kmの周遊道はいつもジョギングの姿が絶えない。
大濠公園日本庭園
公園の南側に12,000平方メートル、1979年に築庭された築山林泉廻遊式の美しい庭園。滝が落ち、渓流が林を縫い、池が広がる。茶室と茶会館があり、有料で各種の集まりに利用されている。
大濠公園は、福岡県福岡市中央区に位置する広大な都市公園です。面積は約40ヘクタールで、その中心には大きな池が広がっており、市民や観光客にとって憩いの場となっています。大濠公園は、福岡城の外堀を改修して作られた公園で、その美しい景観と豊かな自然が特徴です。
大濠公園の歴史は、江戸時代に遡ります。当時、福岡城の外堀として機能していた大濠は、城の防衛のために重要な役割を果たしていました。明治時代に入り、福岡城が廃城となると、大濠は一時期荒廃しました。しかし、1929年に福岡市が都市公園として整備することを決定し、大規模な改修工事が行われました。これにより、大濠は市民の憩いの場として生まれ変わりました。
その後も、公園は時代と共に改修や整備が行われ、現在では多くの施設やアトラクションが揃った都市公園として多くの人々に親しまれています。
大濠公園の中心には、大きな池が広がっています。この池は、大濠池と呼ばれ、その周囲には約2キロメートルの遊歩道が設けられています。池の中央には三つの小島があり、それぞれに橋が架けられており、訪れる人々は散策を楽しむことができます。
公園内には、多くの施設が充実しており、福岡市美術館や日本庭園、ボートハウスなどがあります。福岡市美術館では、国内外の優れた美術作品を鑑賞することができ、日本庭園では、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。また、ボートハウスでは、貸しボートに乗って池を周遊することができ、家族連れやカップルに人気のスポットとなっています。
大濠公園は、四季折々の自然の美しさを楽しむことができる場所です。春には桜が咲き誇り、池の周囲がピンク色に染まります。夏には新緑が美しく、池の涼しい風景が訪れる人々を癒します。秋には紅葉が見事で、公園全体が赤や黄色に彩られます。冬には雪景色が広がり、静寂な雰囲気の中で公園の趣を楽しむことができます。
大濠公園では、年間を通じてさまざまな文化イベントが開催されています。春の「桜祭り」や夏の「花火大会」、秋の「もみじ祭り」など、季節ごとのイベントは多くの人々を引き寄せます。また、公園内の福岡市美術館では、定期的に企画展やワークショップが行われており、訪れる人々に新しい発見と学びを提供しています。
大濠公園へのアクセスは、公共交通機関が便利です。最寄りの駅は福岡市地下鉄空港線の「大濠公園駅」で、駅から徒歩すぐの距離にあります。また、バスも頻繁に運行しており、福岡市内からのアクセスも良好です。公園には駐車場も完備されており、車でのアクセスも可能です。
公園の開園時間は24時間ですが、施設の利用時間や入館料については各施設によって異なります。福岡市美術館は午前9時30分から午後5時30分まで開館しており、入館料は大人200円、高校生以下は無料です。日本庭園の開園時間は午前9時から午後5時までで、入園料は大人250円、子供(小・中学生)100円です。詳細な情報は公式サイトで確認することをおすすめします。
大濠公園を訪れる際には、自然環境を保護するためのマナーを守りましょう。ゴミは必ず持ち帰り、静かに過ごすよう心掛けてください。また、ペットを連れて訪れる場合は、リードをつけることや糞の始末を徹底するようにしましょう。写真撮影の際には、他の訪問者への配慮を忘れずに行動してください。
大濠公園は、その美しい景観と豊かな自然、そして充実した施設で多くの人々を魅了する都市公園です。四季折々の自然の美しさと、多彩な文化イベントが訪れるたびに新しい発見を提供します。ぜひ一度、大濠公園を訪れて、その魅力を体感してみてください。
日本庭園
5月~9月 午前9時~午後6時
10月~4月 午前9時~午後5時
日本庭園
・毎週月曜日
(月曜日が休日の場合はその翌日)
・12月29日~1月3日
日本庭園 入園料
一般 250円
児童 120円(15才未満)
地下鉄大濠公園駅から徒歩で5分 → 西鉄バス「西公園」下車
大濠駅から徒歩で10分