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福岡タワー

(ふくおかタワー)

シーサイドももちにそびえるランドマーク

福岡タワーは、福岡県福岡市早良区のウォーターフロント開発地区「シーサイドももち」に位置するランドマークタワーであり、電波塔としても機能しています。その高さは234メートルに達し、日本で最も高い海浜タワーとして知られています。

地上123メートルの高さに展望台が設置されています。この展望台からは、福岡市内や博多湾、さらには遠くの山々まで見渡すことができます。特に夜景は美しく、デートスポットとしても人気があります。また、展望台にはカフェや土産物店も併設されており、訪れた人々がゆっくりと過ごせるようになっています。

建築とデザイン

タワーの外観は、三角形の断面を持つユニークなデザインが特徴です。この形状により、風圧を効果的に分散させることができ、地震や台風などの自然災害にも強い構造となっています。タワーの表面は約8000枚のハーフミラーで覆われており、光の反射によって美しい輝きを放っています。

ライトアップ

福岡タワーは、季節やイベントに応じてライトアップが行われることでも有名です。特にクリスマスシーズンや新年のカウントダウン、福岡市内で開催される様々なイベントに合わせた特別な照明演出が行われ、多くの人々を魅了しています。ライトアップのデザインは頻繁に変更されるため、訪れるたびに新しい表情のタワーを楽しむことができます。

建設の背景と歴史

アジア太平洋博覧会と福岡タワーの誕生

福岡タワーは、1989年に開催されたアジア太平洋博覧会(通称:よかトピア)のモニュメントとして、また福岡市政100周年を記念するシンボルとして建設されました。福岡市と地元の有力企業が共同出資し、福岡タワー株式会社が運営を担当しています。1988年1月に着工し、翌1989年3月に完成、同年3月17日から営業が開始されました。

愛称「ミラーセイル」と市民の人気

建設当初、福岡タワーは「ミラーセイル」という愛称で親しまれていました。この名前は、21世紀に向かって進む福岡市を象徴する「光り輝く鏡の帆」というイメージから公募で選ばれたものです。博覧会期間中は、タワーが最も人気のある施設として多くの来場者を集め、常に長い列ができるほどの賑わいを見せました。

展望室とその魅力

福岡タワーの展望室は、地上123メートルの高さに位置しており、エレベーターで約70秒で到達します。この展望室からは、福岡市内の街並みや博多湾を一望することができ、市民や観光客に親しまれています。また、タワーは震度7の地震や風速63メートルの強風にも耐える設計となっており、外観は8,000枚のハーフミラーで覆われた正三角柱の形状をしています。

イルミネーションと季節のイベント

四季折々のイルミネーション

福岡タワーは、毎年クリスマスや七夕の時期に美しいイルミネーションで飾られます。特にクリスマスシーズンには、最上部の壁面に電光掲示板で描かれる絵が点灯し、福岡市内を彩ります。さらに、ゴールデンウィークや体育の日の前後には、非常階段を一般に開放するイベントが開催され、577段の階段を登り切るチャレンジが人気です。

映画と福岡タワー

福岡タワーは、1994年に公開された映画『ゴジラvsスペースゴジラ』に登場し、劇中で破壊されるシーンが描かれています。この映画では、敵怪獣スペースゴジラにとって重要な建物として設定されており、タワー周辺で大規模なロケが行われました。

30周年記念とリニューアル

リニューアルの概要

2019年、福岡タワーは開業30周年を迎えるにあたり、初の全面改装が行われました。新たにリニューアルオープンしたタワーは、「福岡の空を楽しみ、景色で遊ぶ」をコンセプトに、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の技術を駆使した「天空の世界」が提供され、訪れる人々に非日常的な体験をもたらしています。

累計来場者数と今後の展望

福岡タワーは、開業から2017年4月末までに累計1,300万人の来場者を記録しており、福岡市を代表する観光スポットとしての地位を確立しています。今後も、様々なイベントや新しい体験を通じて、さらなる来場者の増加が期待されています。

福岡タワーの構造と技術

タワーの内部構造

福岡タワーは、地上1階の出入口から始まり、116メートルから123メートルの高さに展望階があります。展望階は3階(第31層)から5階(第33層)にかけて配置されており、2階にはタワーホールがあります。また、29層と30層には送信機が設置されており、関係者以外の立ち入りは禁じられています。

電波塔としての機能

福岡タワーは、地上デジタルテレビジョン放送の送信所としても機能しており、福岡県内の全ての放送局がこのタワーから電波を送信しています。また、CROSS FMやLOVE FMなどのラジオ放送局の送信所も設置されています。特に地上デジタルテレビ放送では、タワーの高さと位置が福岡市内全域に安定した電波を届けるために重要な役割を果たしています。

福岡タワーへのアクセス

交通手段

福岡タワーへのアクセスは非常に便利です。西鉄バスを利用する場合、「福岡タワー(TNC放送会館)」バス停または「福岡タワー南口」バス停で下車すると、すぐに到着します。また、福岡市地下鉄空港線の西新駅から徒歩約20分でアクセスできます。車を利用する場合は、福岡高速環状線の百道出入口から約1キロメートルの距離に位置しており、簡単にアクセス可能です。

終わりに

福岡タワーは、その美しいデザインと多様な機能性により、福岡市の象徴的存在として多くの人々に愛されています。観光地としての魅力だけでなく、地域の生活を支える重要なインフラとしての役割も果たしており、今後も福岡市の発展と共に進化し続けるでしょう。

Information

名称
福岡タワー
(ふくおかタワー)
Fukuoka Tower
リンク
公式サイト
住所
福岡県福岡市早良区百道浜2-3-26
電話番号
092-823-0234
営業時間

9:30~22:00

定休日

6月に2日間不定休

料金

大人 800円
小・中学生 500円
幼児 200円 (4歳以上)

駐車場
有料
アクセス

西鉄バス福岡タワー南口下車すぐ

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