» 九州・沖縄 » 福岡県 » 博多・天神・太宰府

宗像大社 中津宮

(むなかた たいしゃ なかつぐう)

海の守り神に願いを込めて、神聖な雰囲気のパワースポット

宗像大社は日本各地に七千余ある宗像神社、厳島神社、および宗像三女神を祀る神社の総本社。
沖ノ島の沖津宮、筑前大島の中津宮、宗像市田島の辺津宮(総社)の三社の総称。

筑前大島には沖津宮遥拝所(瀛津宮)もあり、地図上で辺津宮から11km離れた中津宮、さらに49km離れた沖津宮は全て直線上にある。

記紀に由緒が記された日本最古の神社の一つであり、古代から大陸と半島の政治、経済、文化の海上路であった。

沖津宮のある沖ノ島は、島全体が御神体で、現在でも女人禁制であり、男性であっても上陸前には禊を行なわなければならない。

沖ノ島の発掘調査が行われた際に、4世紀から9世紀までの古代祭祀遺構や装飾品などの大量の祭祀遺物(奉献品)、この他に縄文時代から弥生時代にかけての石器や土器などの遺物が発見された。

これら出土品は福岡県宗像大社沖津宮祭祀遺跡出土品として一括で国宝に指定されている。

このことから、沖ノ島は俗に「海の正倉院」と呼ばれており、有史以前の古代から海人族らの信仰の対象とされていたことが偲ばれる。裏伊勢とも称される。

中津宮は大島の西岸にあり、宗像三女神の湍津姫神(たぎつひめのかみ)を祀る。

奥宮 御嶽神社がある標高224メートルの御嶽山山頂からは、海の遥か彼方にあるご神体「沖ノ島」を望むことができ、沖ノ島と共通する露天祭祀が行われていた。

中津宮と御嶽山山頂とは参道で結ばれ、一体のものとして中津宮を構成している。遺跡からは、数多くの古代祭祀遺構、多数の勾玉や鉄刀が出土した(現在は辺津宮神宝館にて収蔵展示)。

沖津宮遥拝所(瀛津宮)
大島の北側にある沖津宮の鎮座する沖ノ島を遥拝する拝殿。
天気のいい日には沖ノ島を見ることができる。

世界文化遺産に登録された「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産である。

宗像大社 中津宮の概要

宗像大社 中津宮は、福岡県宗像市に位置する宗像大社の一部であり、日本全国に広がる宗像信仰の中心的な存在です。宗像大社は、辺津宮(へつぐう)、中津宮(なかつぐう)、沖津宮(おきつぐう)の三宮から構成されており、それぞれが異なる島に鎮座しています。中津宮は、玄界灘に浮かぶ大島にあり、美しい自然環境の中に佇んでいます。

歴史と背景

宗像大社の歴史は古く、古代から続く神社です。中津宮は、古事記や日本書紀にも登場する宗像三女神の一柱、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀っています。この地は、古代から海上交通の要衝として栄え、海の守護神として信仰されてきました。中津宮は、その歴史的背景とともに、宗像信仰の中心として重要な役割を果たしています。

境内と建築

中津宮の境内は、自然豊かな大島の中央部に位置しており、美しい自然環境と調和した神聖な雰囲気が漂います。参道を進むと、大鳥居が迎えてくれます。鳥居をくぐると、社殿が見えてきます。中津宮の社殿は、伝統的な日本建築様式を採用しており、木造の美しい建築が特徴です。社殿の背後には、樹齢数百年の巨木が立ち並び、荘厳な雰囲気を醸し出しています。

宗像信仰と御利益

宗像大社中津宮は、海上安全や漁業の繁栄を祈る神社として、多くの信者に崇敬されています。特に、海の守護神としての信仰が厚く、海上交通の安全を祈る船舶関係者や漁業従事者にとって重要な存在です。また、中津宮は、家内安全や商売繁盛、交通安全の御利益もあるとされ、多くの参拝者が訪れます。

四季折々の祭事と行事

中津宮では、年間を通じてさまざまな祭事や行事が行われています。特に有名なのが、「大島みやげ祭り」です。この祭りは、毎年秋に開催され、地元の特産品や伝統芸能が披露されるイベントです。祭りの期間中は、多くの観光客や地元住民が訪れ、賑やかな雰囲気に包まれます。

また、新年には初詣、春には花見、夏には夏祭り、秋には紅葉狩りと、四季折々の行事が楽しめます。特に、初詣は多くの参拝者で賑わい、新年の平和と繁栄を祈願する姿が見られます。

アクセスと利用情報

宗像大社中津宮へのアクセスは、船を利用するのが一般的です。大島への渡航は、福岡県宗像市の神湊港から定期船が運行しており、約25分で到着します。大島に着いた後は、島内の観光バスや徒歩で中津宮へ向かいます。駐車場も完備されているため、車でのアクセスも可能です。

中津宮の拝観時間は、通常午前9時から午後5時までですが、季節や行事によって変動することがあります。参拝の際には、事前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

訪問の際の注意点

宗像大社中津宮を訪れる際には、神聖な場所であることを理解し、マナーを守ることが大切です。特に、境内では静粛を保ち、ゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。また、撮影禁止エリアがあるため、写真撮影の際には注意が必要です。地元の信仰や文化に敬意を払い、丁寧に参拝するよう心掛けましょう。

まとめ

宗像大社中津宮は、その歴史と美しい自然環境、そして深い信仰に支えられた神聖な場所です。海上安全や漁業の繁栄を祈る人々にとって重要な存在であり、四季折々の行事や祭事が訪れる人々に感動を与えます。ぜひ一度、中津宮を訪れて、その魅力を体感してみてください。

Information

名称
宗像大社 中津宮
(むなかた たいしゃ なかつぐう)
Munakata-taisha Nakatsugu Shrine
リンク
公式サイト
住所
福岡県宗像市大島1811
電話番号
0940-72-2007
アクセス

鹿児島本線「東郷駅」から西鉄バス「神湊波止場」~「大島行」の市営渡船「大島フェリーターミナル」~徒歩3分 

エリア
福岡県の観光地 博多・天神・太宰府の観光地
カテゴリ
神社 神社・仏閣・寺院・教会

Gallery

博多・天神・太宰府

福岡県

カテゴリ

エリア