訪れるたびにエメラルドグリーンの水面が変化する美しい池です。この池は、直径20メートル、水深3.5メートルで、湧き水だけで満たされています。水の色は幻想的なエメラルドグリーンで、光の加減により微妙に色を変えていきます。透明な水面を見ていると、底からボコボコと湧き出る水の様子が観察できます。
丸池様は、鳥海山大物忌神社の境内地であるため、手つかずの自然が残っています。地域住民からは古くから信仰の対象として大切にされてきました。この神秘的な泉は、多くの人々を魅了し、庄内地方でも屈指の映えスポットとなっています。
丸池様の周囲は、鬱蒼とした樹木に囲まれています。エメラルドグリーンに輝く水面は、見る者に神秘的な印象を与えます。池は直径約20メートル、水深約3.5メートルで、底から湧き出る湧水で満たされています。また、池に沈んでいる倒木が朽ちることなくひそんでおり、その光景は一層の神秘性を加えています。
丸池様は古くから「丸池様」と呼ばれ、畏敬の念を込めて大切にされてきました。ほとりには、丸池様を御神体とする「丸池神社」があり、地元の人々にとって重要な信仰の場所となっています。
丸池様には、興味深い伝説があります。前九年の役で、鎌倉権五郎景正が敵に目を射抜かれ、三日三晩その敵を探し求めて討ち取った後、この池で目を洗ったと言われています。そのため、この池に住む魚は鎌倉景正に敬意を表してすべて片目であると言われています。
牛渡川(うしわたりがわ)は、丸池様のそばを流れる川で、水のほぼ100%が湧水で構成されています。そのため、川の水は澄み渡っており、清流の象徴であるバイカモ(梅花藻)が初夏に花を咲かせます。夏は冷たく透明な水の中で緑のバイカモが美しく揺れ、華憐な白い花が咲き、訪れる人々を楽しませてくれます。この川は希少な生態系が保たれており、秋から冬にかけて大量の鮭の遡上が見られ、その光景は圧巻です。