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本間家 旧本邸

(ほんまけ きゅう ほんてい)

日本一の大地主!豪商の歴史を刻む武家屋敷

本間家旧本邸は、1768年(明和5年)、本間家の3代光丘が藩主酒井家のために建造した、旗本二千石格式の長屋門構えの武家屋敷です。その後、酒井家から拝領し、本間家の本邸として使用されました。

1949年(昭和24年)から1976年(昭和51年)までは中央公民館として利用され、1982年(昭和57年)からは観光施設として公開されています。桟瓦葺平屋書院造りのこの武家屋敷は、武家造りと商家造りが一体となった珍しい建築様式です。

道路を挟んだ別館「お店」では、帳場や度量衡、行灯などの照明、台所用品を展示しながら、お土産品も販売しています。

日本一の大地主、豪商の邸宅

かつて日本一の大地主とされた本間家は、「本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」と歌われるほどの財力を誇っていました。本間家旧本邸は、幕府の巡見使一行を迎えるための宿舎として藩主に献上された武家屋敷です。武家造りと商家造りが一体となった建築様式は全国的にも珍しいものです。

玄関の屋根に覆いかぶさるように生えている「門かぶりの松」も見どころのひとつで、「奢り高ぶらず、常に低姿勢でいなさい」という本間家の精神を表しています。風砂の被害に悩まされていた人々のために私財を投じて松林を定着させたり、凶作時には農民の仕事を確保するため屋敷や庭園を造成したりと、本間家は地元に大いに貢献しました。

酒田雛街道の展示イベント

例年2月下旬から4月初旬にかけて、このエリアでは「酒田雛街道」と呼ばれる展示イベントが開催されます。古くから大切に受け継がれてきた由緒ある雛人形などが期間限定で一般公開されます。本間家旧本邸や本間美術館でも展示があります。

巡見使を迎えた二千石格式の武家屋敷

本間家旧本邸は、三代光丘が幕府の巡見使一行を迎えるために1768年(明和5年)に新築し、庄内藩主酒井家に献上した、二千石格式の長屋門構えの武家屋敷です。内部は建坪200坪、部屋数は23部屋あり、母屋桁行33.6m、梁間16.5m、平屋建て、桟瓦葺、書院造り。

巡見使一行が江戸に戻ると屋敷を酒井家から拝領し、商家造りの方で昭和20年(1945年)の春まで住んでいました。長屋門構えの武家屋敷の奥は商家造となっており、武家造りと商家造りが一体となった建築様式は全国的にも珍しいものです。

見どころ

長屋門
二千石格式の長屋門は特別な時や賓客の来訪時にのみ使用されました。

白壁に続く薬医門
屋敷東側の門と漆喰の白壁は、日常の出入りやさまざまな用途に使用されました。

御座敷
幕府の巡見使をお迎えした御座敷は、随所に趣向が凝らされています。

御勝手
江戸時代、台所の床は土間が一般的でしたが、本間家の場合は士分が許されていたので板間となっています。

臥龍の松
樹齢400年以上の赤松は、「門かぶりの松」とも呼ばれています。

玄関
表玄関の上り口にある式台には欅、板戸には神代杉が使われています。


庭には、船体を安定させるための綿積石(海神石)として諸国から北前船で運んできた銘石が配置されています。

Information

名称
本間家 旧本邸
(ほんまけ きゅう ほんてい)
Former Main Residence of the Honma Family
エリア
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史跡・文化財・建造物・世界遺産

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