シンボルの木造六角洋式灯台
日和山公園のシンボルである白亜の木造六角洋式灯台は、日本最古級の木造灯台として知られています。
明治28年(1895年)宮野浦に初めて洋式木造六角灯台が建てられました。高さ12.8メートル、一辺の長さ約3メートル、光源は最初が石油ランプ、大正8年(1919年)アセチレンガス灯、そして、大正12年(1923年)大浜に移転後2年にして電化点灯式となりました。近代式灯台が完成し不用となり、1958年に日和山公園内に移転されました。
白い帆船・北前船
もう一つのシンボルは白い帆が美しい北前船です。1/2スケールの国内最大の北前船の模型を見ることができます。
北前船は「米を1千石(150トン)積むことができる大きさ」という意味から「千石船」とも呼ばれ、最大2400石(360トン)も積むことができました。この船は商売をしながら航海する総合商社のような役割を果たし、1往復で千両(現在の6000万円~1億円)の利益を得ることもありました。
文学の散歩道
園内には遊歩道があり、酒田を訪れた多くの文人墨客を紹介する29基の文学碑があります。酒田には、松尾芭蕉などの多くの文人墨客が訪れ、優れた作品を残しています。これは、港町・酒田の歴史を物語る散歩道です。
歴史公園としての魅力
日和山公園には、港の繁栄の歴史を示す多くの遺物が点在しています。日本海に沈む夕陽は旅情をかきたて、毎年4月には酒田日和山桜まつりが開催されます。
常夜灯: 1813年に酒田に寄港する北国廻船の航海安全を祈願して建てられました。高さ約3メートル、酒田港繁栄のシンボルとして保存されています。
方角石: 船頭たちが日和や風の方向を確かめるために使用した御影石で、現存する日本最古のものとされています。
神明坂と石鳥居: 日和山の南端、船場町に降りる処に1817年に築かれた古い石段があります。神明神社の境内には天保2年建立の石の鳥居があります。