山形県庄内地方の夏の風物詩として親しまれている「岩がき」。最最上川や赤川、月光川など多くの川が流れ込む庄内の海は、ミネラルの多い淡水が混じり合うため、塩味が薄く甘みが増す岩がきが育ちます。特に美味しいとされるのが、遊佐町吹浦港で獲れる岩がきです。
旬の時期になると、港では毎日7000~8000個の岩がきが水揚げされます。鳥海山に降った雪や雨が長い年月をかけてろ過された「伏流水」で育つ岩がきは最高級品として名高いです。新鮮な岩がきは、そのままポン酢やレモンでさっぱりと頂くのが一番。もちろん、焼きガキもおすすめです。旬は7月から9月。