鳥海ブルーラインは、海抜0メートルから一気に標高1,100メートルまで駆け上る山岳観光道路であり、広大な鳥海山麓の残雪、新緑、紅葉、日本海の青い海や庄内平野の眺望を楽しめます。天気に恵まれれば、飛島や佐渡も見渡すことができる快適なドライブコースです。夏には鳥海登山に訪れる人々で賑わい、ブルーラインから見下ろす日本海の夕陽も見応えがあります。
鳥海ブルーラインは、海抜0メートルから一気に1,100メートルまで駆け上る観光山岳道路です。この道路は日本海を望む国道7号線と、秋田県にかほ市、山形県遊佐町を結んでおり、眼下には日本海の青い海や飛島、佐渡が広がり、はるか遠くには男鹿半島が望めます。
遊佐町吹浦から鳥海山の五合目付近に位置する鉾立を経由し、秋田県にかほ市象潟を結ぶ全長34.9キロメートルの山岳道路です。秋田県側の延長が16.8km、山形県側が18.1kmとなっています。鳥海ブルーラインの名の通り、絶景の日本海の雄大な眺めが特徴です。毎年4月下旬から11月初旬まで通行可能です。
山形県側はブナ林の中を、秋田県側は広大な鳥海山麗の草原を左右に迂回しながら登ることができます。眼下には日本海の青い海と遠くに飛島、佐渡を眺め、はるかに男鹿半島、そして左右に庄内平野を望み、その雄大な視界を楽しみながら両県をつき抜ける快適なドライブコースです。
鳥海山は秋田・山形県境に位置し、東北地方第2の高峰で標高は2,236メートルです。霊峰であり、日本百名山の一つでもあります。道路は鳥海山の山裾を縫うように走り、西側山体を五合目付近まで登る際にはヘアピンカーブが多くなります。鳥海山は四合目(標高約1,000メートル)から高い木立がなくなり、五合目付近からは日本海の雄大な景色をどこからでも眺めることができます。
眼下には庄内平野、日本海、沖には飛島を眺望でき、天候に恵まれれば、五合目の鉾立にある展望台からは、佐渡島から男鹿半島まで一望できます。山形県側四合目付近には国民宿舎大平山荘、秋田県側五合目の鳥海山登山口には鉾立山荘や稲倉山荘などの山小屋や食堂が点在しています。
冬季閉鎖していた鳥海ブルーラインは4月下旬に開通し、5月初旬までは雪の回廊を楽しむことができます。また、4月中旬から下旬にかけては水芭蕉群生地が見頃を迎えます。平地の桜が散った頃には、沿道の小野曽集落が桃源郷のような様相を見せ、一見の価値があります。鳥海ブルーラインは、新緑や紅葉、雄大な景色を楽しむのに最適なドライブコースです。
国道7号線から鳥海ブルーラインへの入り口があります。例年、11月上旬から4月下旬までは冬季閉鎖となります。近年は、自転車で通行する方も多いため、スピードを抑えて安全運転にご協力ください。