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あらきそば

約100年受け継がれる、昔ながらの極太手打ちそば

あらきそばは、山形県村山市にある老舗のそば店です。創業から約100年の歴史を持ち、地域に根付いた伝統的なそば文化を守り続けています。最上川三難所そば街道を代表する店の一つとしても知られ、昔ながらの製法で打つ太く香り豊かなそばを求めて、全国から多くの人が訪れます。

あらきそばの特徴は、地元産のそば粉を使った太めの手打ちそばです。しっかりとした硬さと豊かな香りがあり、よく噛んで味わうほどにそば本来の風味と旨みが広がります。

メニューの中心は伝統的な「板そば」。秋田杉で作られた大きな板に豪快に盛り付けられたそばは、見た目にも印象的です。昔ながらの農村文化と職人の技が一体となった、村山ならではの味を楽しめます。

約180年前の古民家で味わうそば

あらきそばのもう一つの魅力は、食事をする空間そのものです。店には約180年前の農家の建物が使われており、昔の暮らしを思わせる素朴で趣深い雰囲気が残されています。

木造の古民家ならではの温かみのある空間で席に着くと、現代のそば店とは異なるゆったりとした時間が流れます。歴史を感じさせる建物と、挽きたてのそば粉から作られる極太の手打ちそば。その組み合わせも、あらきそばならではの魅力です。

古民家の風情と本格的なそばを求めて、地元客だけでなく遠方から訪れる人も多く、全国的にも知られる人気店となっています。

農閑期のそば打ちから始まった「あらきそば」

初代が始めた冬のそば打ち

あらきそばの歴史は、初代の芦野勘三郎さんが農閑期の冬にそばを打ち、近所の人々に振る舞っていたことから始まったとされています。

初代が打つそばは評判となり、次第に「そば打ち名人」として知られるようになりました。その味を求める人が増えたことから、やがてそば店を開くことになりました。

店名の「あらき」は、初代の父が心酔していた江戸時代初期の武士、荒木又右衛門に由来すると伝えられています。

東京・銀座で学んだ「返し」の技術

1951年には、初代夫婦が東京・銀座のそば店に招かれ、そば打ちを披露しました。約3か月間の滞在を経て村山へ戻り、その際に東京のそば文化から「返し」の技術を取り入れたとされています。

地元で受け継いできたそば打ちの技術に新たな工夫を加えたことで、「あらきそば」の名前はさらに広まり、多くの客が訪れるようになりました。

代々守り続ける「あらきそばだけの味」

現在もあらきそばでは、代々受け継いできた「あらきそばにしかつくれない味」を大切にしています。

そばは時間の経過によって状態が変化するため、粉の扱いから水加減、こね、伸ばし、切り、茹でまで、一つひとつの工程を丁寧に行うことが欠かせません。長年の経験をもとに、その日の状態を見ながら仕上げていきます。

家族が力を合わせて店の味を守り続けていることも、あらきそばの大きな特徴です。手間を惜しまずそばを作る姿勢からは、単なる飲食店ではなく、地域の食文化そのものを次の世代へ伝えようとする思いが感じられます。

香りと食感を楽しむ風味豊かな極太そば

あらきそばの板そばは、秋田杉で作られた約50cmの板に盛り付けられます。そば同士がくっつかないよう、板の上に薄く広げるように盛り付けるのも特徴です。

そばには挽きぐるみのそば粉を使い、そば粉98に対してつなぎ2という割合で仕上げられています。太くしっかりとした麺は、一般的な細いそばとは異なる力強い食感があり、噛むほどにそばの香りと旨みを感じられます。

つるりと喉越しを楽しむというよりも、しっかり噛みしめながらそば本来の香りと味わいを楽しむタイプのそばです。地粉の風味を存分に感じられる、昔ながらの山形の板そばを味わえます。

そばの味を引き立てる「返し」とだし

そばのおいしさを決めるのは麺だけではありません。あらきそばでは、つゆにもこだわりがあります。

つゆには、県内で選び抜いた醤油に砂糖とみりんを加えて作る「返し」を使用し、そこにたっぷりのかつお節から取っただしを合わせています。

そばの力強い香りとしっかりした食感に負けない、風味豊かなつゆが特徴です。そばをつゆにつけて味わうことで、麺の香りとだしの旨みが調和します。

伝統の「板そば」を味わう

一人前の「うす毛利」

あらきそばの板そばには、1人前の「うす毛利」があります。板いっぱいに盛り付けられたように見えるため、見た目以上のボリュームを感じられる一品です。

しっかりとした太さのそばなので、食べ応えも十分。まずはあらきそばの味をじっくり楽しみたい方にも適しています。

二人前の「むかし毛利」

よりたっぷりとそばを楽しみたい場合には、2人前の「むかし毛利」があります。家族や友人と一緒に板を囲み、山形の昔ながらの食文化を楽しむのもおすすめです。

そばと一緒に味わいたい「にしんの味噌煮」

あらきそばを訪れた際には、そばと合わせて「身欠きニシンの味噌煮」もぜひ味わいたい一品です。

にしんは一日かけてじっくりと味噌で煮込まれ、身がほろりと崩れるほど柔らかく仕上げられています。骨まで食べられるほどしっかり煮込まれており、味噌の深い味わいがご飯だけでなく、そばともよく合います。

海から離れた山形の内陸部では、保存がきく身欠きニシンはかつて貴重な食材でした。こうした地域の食文化を感じながら、板そばと一緒に味わえるのも魅力です。

国内外から注目される老舗そば店

あらきそばの味と伝統は、地域だけでなく国内外からも注目されています。2015年には、フランス外務省が選ぶ世界のレストランランキング「ラ・リスト」に、東北地方から唯一ランクインしました。

長い歴史を持つそばの製法や地域の食文化を大切に守りながら、現在まで味を伝えてきたことも高く評価されています。

村山のそば文化を体感できる名店

あらきそばは、極太の手打ちそばを味わえるだけでなく、古民家の趣、板そばの文化、そば打ちの伝統、地域に根付いた郷土料理など、村山市の食文化をまとめて体験できる老舗です。

約180年前の農家を使った店内で、香り高いそばをゆっくりと味わえば、現代の食事とは少し違う、昔ながらの山形のそば文化を感じられるでしょう。

最上川三難所そば街道を巡る際には、ぜひ立ち寄りたい名店の一つ。力強い食感と豊かな香りを持つ板そばと、じっくり煮込んだにしんの味噌煮を味わいながら、村山に受け継がれてきた食の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

趣深い店内

店内は約180年前の農家の建物を使用しており、昔懐かしい雰囲気の温かみのある空間で、ゆっくりとそばを味わうことができます。

この趣深い古民家の雰囲気と、挽きたてのそば粉を使用した極太の蕎麦の風味が評判となり、全国から多くの人々が訪れる人気店となっています。

メディアにも取り上げられる人気店

「あらきそば」の美味しさは、メディアにも取り上げられています。2015年にはフランス外務省が選ぶ世界の飲食店ランキング「ラ・リスト」に東北地域で唯一ランクインしました。

この評価は、地域の伝統を「食」という形で大切に守り続ける姿勢が高く評価された結果です。

歴史と由来

初代の芦野勘三郎さんは、農閑期の冬に蕎麦を打ち、近所の人々に振る舞っていました。その美味しさが評判となり、「そば打ち名人」として知られるようになり、蕎麦屋を開くことになりました。店名は、初代の父が心酔していた江戸時代初期の武士「荒木又右衛門」に由来しています。

1951年、初代夫婦は東京の銀座の店に招かれ、蕎麦を打ちましたが、3カ月で戻ってきました。東京流の「返し」の技術を取り入れ、地元に戻った後は「あらきそば」の名が広まり、客も増えていきました。

現在でも代々受け継がれた「あらきそばにしかつくれない味」を守り続けています。蕎麦は時間の経過で味が変わるため、どの工程も手を休めることなく丁寧に行われています。家族総出で味を守り続ける姿に感銘を受けながら、蕎麦のできあがりを待つことができます。

風味豊かな極太蕎麦

あらきそばは、秋田杉で作られた50cmほどの板の器に盛られ、蕎麦同士がくっつかないように薄く盛られるのが特徴です。挽きぐるみの粉を使い「そば粉98・つなぎ2」の割合で仕上げられた蕎麦は、風味豊かで噛むほどに旨みが広がります。

蕎麦つゆには、県内で選び抜いた醤油に砂糖とみりんを加えた「返し」と、たっぷりのかつお節でとった出汁が使用されています。

メニューとおすすめ

「あらきそば」の蕎麦は「板そば」のみで、1人前の「うす毛利」と2人前の「むかし毛利」があります。ボリュームがあるため、男性でも「うす毛利」で十分です。また、一緒に注文したいのが「にしんの味噌煮」。一日じっくり煮込んだ味噌煮は、身がホロッと崩れるほど柔らかく、骨まで食べられます。

Information

名称
あらきそば
Araki Soba
リンク
公式サイト
住所
山形県村山市大久保甲65
電話番号
0237-54-2248
営業時間

11:00~14:30

定休日

水曜日

料金

20台

アクセス

JR村山駅より車20分
東根I.C.より車30分

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レストラン 郷土料理・ローカルフード

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