銀山川の両岸に大正から昭和初期にかけての三層四層の木造の宿がズラリと建ち並び、川からは湯煙が立ちのぼっている。
建築された当時としては非常にモダンな建築で、川には橋が多くかかり、また石畳の歩道にはガス灯が並んでいて夜には銀世界を灯す。
人名を大きく書いた漆喰の看板が目に付く、大正ロマンが漂うノスタルジックな町並み。
銀山温泉のお湯は、細かな湯花が混じった乳白色のお湯。
湯治場の雰囲気が残っている点では全国でも有数の温泉。
温泉街の中央に建築家の隈研吾によりリフォームされた共同浴場があり、中は間接照明がとてもムードのある空間を演出。
タオル片手の浴衣姿の湯治客たちが川のほとりを往来しているのが、部屋の窓からも見える。
温泉街の石畳の歩道沿いにある足湯につかりながら、川の流れや温泉街をゆっくりと眺められる。
奥州街道から10km以上の山奥にあるため長い間、湯治場として利用される秘湯だった。
1983年のドラマ「おしん」のヒットにより全国的に認知されて、全国的に有名な温泉街になった。
大石田駅からバスで40分、銀山温泉行き乗車、終点下車