景観が評価された遊覧コース
ひょうたん島を巡るコースは、四国八十八景の第3番「水面から望むケンチョピアと眉山の風景」に選定されています。また、「とくしま市民遺産」や「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選ばれており、徳島を代表する景観の一つとして親しまれています。
ひょうたん島とは
ひょうたん島は、徳島平野の東部に位置する面積約1.5平方キロメートルの中州です。吉野川の分流である新町川や助任川、福島川などに囲まれ、その形が瓢箪に似ていることから、この名前で呼ばれるようになりました。島内には徳島駅や徳島城跡などがあり、徳島市の中心市街地を形成しています。
島の名称は、徳島町城内と東出来島町の境界付近にあった古い地名「瓢箪島」に由来するとされます。1984年(昭和59年)に徳島市主催の「魅力あるまちづくり講演会」で提案された「ひょうたん島ルネッサンス構想」をきっかけに、その名前が広く知られるようになりました。
島の最高所は標高61.7mの城山で、これを除く大部分は標高2m前後の低地です。国道192号が島を縦断し、国道11号が横断しています。かつて島内を流れていた寺島川は、鉄道の敷設に伴って姿を消しました。
無料で楽しめる約30分のクルーズ
遊覧船は、新町川の両国橋北詰にある新町川水際公園の浮桟橋から出発します。周囲約6kmのひょうたん島を約30分かけて一周し、新町川や助任川を巡りながら、川沿いの公園や徳島市街の風景を楽しめます。
大きな魅力は、乗船料が無料であることです。ただし、安全運航のための保険料として100円が必要です。運航は元日を除いて行われており、年間を通して気軽に水上散歩を楽しめます。
22本の橋をくぐり抜ける船旅
遊覧船は新町川を上流へ進み、三ツ合橋付近で助任川へ入った後、再び新町川へ戻るルートをたどります。航行中には、新町橋や両国橋、佐古大橋、かちどき橋、三ツ合橋など、合計22本の橋をくぐり抜けます。
橋の下を通過するたびに景色が移り変わり、街歩きとはひと味違った徳島の表情に出会えます。川沿いに整備された公園や水辺で過ごす人々の姿も眺められ、地域の暮らしを身近に感じられるのも魅力です。
船上から眺める徳島の街並みと眉山
屋根のない開放的な船からは、川面に映る街並みや水辺の風景を間近に楽しめます。水際の公園を散歩する人々に手を振ったり、徳島のシンボルである眉山を眺めたりと、ゆったりとした時間を過ごせます。
水辺から見上げる街並みは、陸上から眺める景色とは異なる趣があります。徳島城跡周辺の歴史的な風景や市街地の様子も楽しめるため、初めて徳島を訪れる人にもおすすめの観光体験です。
水辺の公園と中心市街地
ひょうたん島の周囲には、徳島中央公園をはじめとする公園が数多く整備されています。市民の憩いの場として親しまれているこれらの公園は、水辺の景観と街の暮らしが調和する徳島らしい風景を生み出しています。
島の東側には徳島市の中心業務地区が広がり、徳島本町交差点から元町交差点にかけて、オフィスビルや商業施設が集まっています。徳島駅周辺には買い物や食事を楽しめる施設も充実しているため、遊覧船とあわせて市街地の散策を楽しむのもおすすめです。
ひょうたん島一周遊覧船へのアクセス
鉄道を利用する場合:JR徳島駅から乗船場所の新町川水際公園まで、徒歩約10分です。駅周辺での食事や買い物と組み合わせて訪れることもできます。
自動車を利用する場合:徳島自動車道の徳島インターチェンジから国道11号を経由し、徳島本町交差点から国道192号方面へ進みます。乗船場所周辺の駐車場については、利用前に最新の情報をご確認ください。
水の都・徳島を体感する船旅
ひょうたん島一周遊覧船は、徳島市の中心部を囲む川を巡りながら、街並みや橋、水辺の公園、眉山の景色を楽しめる観光クルーズです。約30分の船旅では、橋をくぐる臨場感と、水上から眺める徳島ならではの風景を満喫できます。徳島市を訪れた際には、気軽に楽しめるひょうたん島クルーズで、水の都の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。