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南京町

(ナンキンまち)

兵庫県神戸市中央区に位置する南京町は、元町通と栄町通にまたがるエリアであり、神戸市の中華街として知られています。この地域は、通称「南京町」と呼ばれ、中国風の意匠が特徴的な街並みが広がる観光地です。住所表記としては正式な地名ではありませんが、南京町商店街振興組合の登録商標にもなっており、多くの人々に親しまれています。

南京町の象徴的建築物「あずまや」

南京町の中央には「あずまや」と呼ばれる象徴的な建築物があります。この「あずまや」を中心に、南京町は東西南北に広がり、それぞれの方向に「長安門」「西安門」「海栄門」といった門が配置されています。特に、夜になるとこれらの門や「あずまや」は美しくライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出します。

南京町の概要

南京町は、東西約200メートル、南北約110メートルの範囲に広がり、約100店舗が軒を連ねる賑やかな商業エリアです。店頭には点心や菓子、食材、記念品などが並び、特に週末や祝日には地元の人々や観光客で溢れます。「南京町」という名称はかつて中国人街を指す一般名称でしたが、現在では神戸のこのエリアを指す固有名詞として広く認識されています。

南京町と華僑の歴史

南京町は華僑の人々と深い関わりを持ちます。現在、神戸には約1万人の華僑が住んでおり、これは横浜華僑の倍近くに及びます。しかし、南京町は商業地としての役割が強く、横浜中華街と異なり、居住者は少数です。神戸関帝廟や神戸中華同文学校などの華僑関連施設は南京町から少し離れた山手に位置しています。また、神戸の華僑は他の地域に比べて日本人社会との良好な関係を築いてきたことでも知られています。

南京町の歴史的背景

南京町の歴史は、1868年の神戸港開港に遡ります。当時、清国との通商条約が結ばれていなかったため、華僑は居留地内に住むことを許されず、居留地の西隣に住み始めました。これが南京町の始まりとされています。華僑の住居は徐々に山手へと分散し、南京町は商業地として発展していきました。戦後、南京町は歓楽街として復興しましたが、その後1970年代に入ると衰退が進みました。しかし、1976年に発足した「南京町を考える会」の活動をきっかけに、神戸市の支援を受けて復興整備が進められました。

南京町の復興と観光地化

1981年に「南京町復興環境整備事業実施計画」が策定され、広場や楼門の建設などが行われました。これにより、南京町は観光地としての性格を強め、多くの観光客が訪れるようになりました。1995年の阪神・淡路大震災においても被害を受けましたが、震災後の復興過程で、店頭での点心販売が定着し、現在では南京町の名物として親しまれています。

南京町の行事

南京町では、春節祭や中秋節などの行事が盛大に行われ、多くの市民や観光客が参加します。特に春節祭は、南京町だけでなく神戸全体の重要な行事となっており、関西地方の地域ニュースでも毎年報道されるほどです。

南京町の名物

南京町は、割包(クワパオ)や叉焼(チャーシュー)、中華まん(豚まん)、中国茶などの名物があり、これらを求めて多くの観光客が訪れます。また、点心やコロッケ、饅頭、ラーメン、焼鶏(しょうけい)などのストリートフードも人気で、食べ歩きを楽しむことができます。

交通アクセス

南京町へのアクセスは非常に便利で、JR神戸線(東海道本線)・阪神本線・神戸高速線の元町駅から徒歩5分、神戸市営地下鉄海岸線の旧居留地・大丸前駅から徒歩1分、みなと元町駅から徒歩5分です。

近隣の名所・文化施設

南京町の周辺には、旧神戸外国人居留地や神戸ドールミュージアム、神戸市立博物館などの文化施設が多数あります。これらの施設と合わせて訪れることで、神戸の歴史や文化に触れることができるでしょう。

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南京町
(ナンキンまち)
Nankinmachi
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