名前の由来はビタミンB1・B2
1950年頃、学校給食などで用いられていたビタミンB1やB2を製品に加えたことから、「ビタミンカステーラ」という名前が付けられたといわれています。
戦後の食料事情が厳しかった時代には、栄養を補える手軽なおやつとして人気を集めました。農家で働く人々の間食としても親しまれ、農繁期には1日に6万個が生産されたこともあります。子どもたちの健やかな成長を願う思いと、手頃な価格でおいしく食べられる工夫が、長年愛されてきた理由のひとつといえるでしょう。
素朴で食べやすい味わいと、変わらない製法
ビタミンカステーラの主な原料は、小麦粉、卵、砂糖、ハチミツです。一般的なカステラに比べて卵や砂糖の使用量を抑え、小麦粉を多く配合しているため、水分が少なく、素朴で軽い食感に仕上がっています。
水分量が少ないことから、賞味期限が約3か月と長いのも特徴です。製法は昭和30年頃に確立され、2021年時点でも大きく変わることなく受け継がれてきました。
全国菓子大博覧会で総裁賞を受賞
長年にわたって親しまれてきたビタミンカステーラは、1961年(昭和36年)に開催された第15回全国菓子大博覧会で総裁賞を受賞しました。北海道の歴史や人々の暮らしとともに歩んできた、世代を超えて愛されるお菓子です。
北海道を訪れた際には、地元の人々に親しまれてきた素朴な味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。