季節によって表情を変える丘の風景
パッチワークの路には、広域農道をはじめとする幾筋もの道が丘の間を走っています。丘の上から周囲を見渡すと、畑の色や作物の成長によって異なる模様が広がり、訪れる季節によって景色が大きく変化します。
遠くには大雪山系の山並みを望むこともでき、広々とした北海道らしい風景を楽しめます。四季それぞれに異なる魅力があり、のどかな農村風景が訪れる人の心を癒してくれます。
畑が「パッチワーク」に見える理由
色とりどりの畑がパッチワークのように見えるのには、美瑛の農業が深く関係しています。
同じ土地で同じ作物を繰り返し栽培すると、土壌が痩せてしまう連作障害が起こるため、美瑛では栽培期間や収穫時期の異なる作物を順番に植え替える輪作が行われています。
ジャガイモ、小麦、豆類、ビートなど、さまざまな作物が広大な丘陵地に植えられることで、畑ごとに色や質感が異なり、まるで一枚の大きなパッチワークのような景観が生まれています。
CMでも知られる美瑛の絶景スポット
パッチワークの路周辺には、テレビCMなどで紹介され、美瑛を代表する景観として知られるスポットが点在しています。
ケンとメリーの木
丘の上に立つ一本のポプラの木で、かつて自動車のCMに使用されたことから広く知られるようになりました。美瑛らしい丘陵風景の中に立つ姿が印象的です。
マイルドセブンの丘
丘の上に並ぶ木々と広大な畑がつくる風景で、たばこのCMに使用されたことからその名が広まりました。美瑛を象徴する景観の一つとして親しまれています。
セブンスターの木
丘の上に一本の木が立つ印象的な風景で、かつて観光たばこのパッケージに使用されたことから「セブンスターの木」と呼ばれています。周囲の丘や畑と一体となった景観が魅力です。
美瑛の夏を彩る「麦稈ロール」
夏のパッチワークの路周辺では、畑に大きな麦稈(ばっかん)ロールが並ぶ風景を見ることがあります。
麦稈とは小麦を収穫した後に残る麦わらのことで、機械を使って大きな円筒状にまとめたものが麦稈ロールです。1ロールの重さは約300kgにもなる大型のものです。
麦稈ロールは主に牛の敷きわらとして利用されます。小麦の収穫が行われる7月下旬から8月頃に見られる、北海道の農村ならではの季節の風景です。
農業と観光が生み出す美しい景観
パッチワークの路の魅力は、観光のためにつくられた庭園ではなく、実際に農業が営まれている大地そのものが美しい景観を生み出していることです。
作物の種類や成長によって丘の色が変わり、季節が移るたびに異なる表情を見せます。美瑛を訪れた際には、展望スポットだけでなく、丘を走る道から広がる風景にも目を向けながら、ゆっくりと散策やドライブを楽しむのがおすすめです。
美瑛を代表する丘陵風景
大きな丘が連なる広大な農地と、遠くに望む大雪山系、そして季節ごとに色を変える畑。これらが一体となったパッチワークの路は、美瑛ならではの雄大な景観を楽しめる観光名所です。
春から夏、秋、そして雪に覆われる冬まで、季節によってまったく異なる表情を見せるため、何度訪れても新しい美しさに出会える場所です。