道内の最高峰、大雪山連峰の主峰で標高2,291メートル。
中腹の標高1,600メートルまでロープウェイが通じていて、姿見駅を降りるとなだらかで高原植物が咲き乱れる高山帯。
本州では3,000メートル級の山にしかないような植物を見ることができる。
1周約1時間の姿見の池周遊コースが整備されていて、そこから旭岳頂上を目指す登山道へとつながる。
夏は多くの登山者が訪れる。天候の急変に備えて非常用装備や秋の北アルプス並みの服装が必要。
冬のスキーは日本で一番長い間楽しめる。
大雪山として活火山に指定されているが、最近3000年間では顕著なマグマ噴火は起こっていない。
旭岳(あさひだけ)は、北海道中央部に位置する大雪山系の主峰であり、標高2291メートルを誇ります。北海道の最高峰として知られ、美しい自然景観と豊かな生態系が広がっています。旭岳は四季折々の風景が楽しめる観光地として人気があり、多くの登山者や観光客が訪れます。
旭岳は、大雪山国立公園内に位置し、周囲には多くの山々や高原が広がっています。山頂付近は寒冷な気候で、夏でも涼しく、冬には大量の積雪が見られます。このため、登山シーズンは限られており、特に7月から9月が最も登りやすい時期とされています。冬季にはスキーやスノーボードを楽しむことができ、四季を通じて多様なアクティビティが楽しめます。
旭岳は、登山やハイキングの名所として知られています。ロープウェイを利用することで、標高1600メートル地点まで簡単にアクセスでき、そこから山頂までの登山コースが整備されています。初心者から上級者まで楽しめるコースがあり、途中には噴気孔や火山岩が見られるなど、火山地帯ならではの景観が広がります。また、山頂からの眺望は圧巻で、晴れた日には遠くまで見渡すことができます。
旭岳周辺には、多様な植物や動物が生息しています。高山植物の宝庫としても知られ、夏には多くの花が咲き誇ります。特に、エゾノツガザクラやチングルマなどの高山植物は登山者に人気です。また、エゾシカやキタキツネ、ヒグマなどの野生動物も見られ、自然観察の楽しみも多い場所です。これらの生態系は、厳しい環境に適応した特有のものとなっています。
旭岳周辺には、多くの温泉宿泊施設があります。登山やハイキングの後に温泉で疲れを癒すことができるため、多くの観光客に利用されています。大雪山温泉や旭岳温泉など、泉質の異なる温泉が楽しめ、リラックスしたひとときを過ごすことができます。また、宿泊施設では地元の食材を使った料理が提供され、北海道の味覚を堪能することができます。
旭岳はその美しい自然環境を守るため、環境保護活動が積極的に行われています。登山者や観光客には、ゴミの持ち帰りや自然環境への配慮が求められています。また、地元の自治体や環境団体が協力して、エコツーリズムの推進や生態系の保護に取り組んでいます。持続可能な観光を実現するため、自然と共生する意識が重要とされています。
旭岳は、北海道の最高峰としての雄大な景観と、多様な自然環境が魅力の山です。登山やハイキング、温泉といった多彩な楽しみ方があり、年間を通じて多くの人々に愛されています。環境保護の重要性も認識されており、持続可能な観光地として、今後もその価値を守り続ける努力が続けられています。
旭岳山麓駅(標高1100m)から大雪山系の主峰旭岳の5合目・姿見駅(標高1600m)までを結ぶロープウェイ。
101人乗りの大型ゴンドラで約10分間の空中散歩。旭岳の雄大な自然が堪能できる。トップシーズンには約15分間各で運行。
旭川駅からバスで95分[57km]