本立寺は、静岡県伊豆の国市韮山金谷に位置する日蓮宗の由緒ある本山です。山号を大成山と称し、地元の豪族・江川家との深い関わりを持つ寺院としても知られています。
本立寺の歴史は、日蓮聖人が当地に招かれた弘長元年(1261年)に始まります。以下に主な出来事をまとめました。
弘長元年(1261年)、日蓮聖人は当地の豪族である江川英久の招きにより、火伏曼荼羅を授与しました。この際、法華経を埋納する経塚を築きました。英久の死後、息子の英方が父の遺命を受けて、大乗庵という堂宇を建立し、日蓮の祖師像を安置しました。
永正3年(1506年)、日蓮の霊跡である経塚を訪れた圓明院日澄が、江川家当主の願いに応じて経塚の上に大堂を建立しました。しかし、大永5年(1525年)の山崩れにより寺は崩壊。その後、永禄元年(1558年)に再建され、「本立寺」と命名されました。明治36年(1902年)には本堂が焼失し、その後も歴代貫首の尽力により再建が進められました。
現在の住職は51世・鈴木日顕貫首であり、静岡県伊豆の国市にある実成寺から晋山しました。本立寺は小西・函南法縁の寺院としても知られています。
本立寺には、静岡県指定の有形文化財である梵鐘が現存しています。この梵鐘は、長い歴史の中で寺を見守り続けてきた貴重な遺産です。
本立寺は、江川家の菩提寺としての役割を果たしており、日蓮聖人が立正安国と法華経流布を祈願した場所でもあります。特に、弘長2年(1262年)には、日蓮聖人が法華経一部八巻を埋経して祈念を行ったとされています。
日蓮宗では昭和16年に本末制度が解体されましたが、かつての末寺は「旧本山・旧末寺」としてその名を残しています。本立寺に関連する旧末寺を以下に紹介します。
本立寺へのアクセスは以下の通りです。
歴史と文化に触れるために、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。