» 東海 » 岐阜県 » 郡上八幡・美濃加茂

古今伝授の里フィールドミュージアム

(こきんでんじゅ さと)

光、水、緑があふれる和歌の博物館

古今伝授の里フィールドミュージアムは、岐阜県郡上市にある、和歌をテーマとした野外博物館です。鎌倉時代から室町時代にかけて約340年にわたり郡上を治めた東氏ゆかりの文化遺産や自然を一体的に保存・活用しています。

国名勝 東氏館跡庭園は、東氏の居館跡に造られた庭園で、池泉回遊式庭園の優美な姿を楽しめます。ぼたん園、篠脇遊歩道、山野草の自生地など、自然を満喫できるスポットも充実しています。

自然と歴史の調和

園内には、国名勝東氏館跡庭園や県史跡篠脇城跡などの歴史的遺産があります。また、ぼたん園、篠脇遊歩道、山野草の自生地もあり、桜、ぼたん、紅葉の名所としても知られています。年間を通して短歌や自然を活かした催事も開催されています。敷地内には地元産の食材を使用した本格フランス料理を楽しめる「レストランももちどり」があり、自然の中で贅沢な時間を過ごせます。

自然の中で和歌にひたる

光と水と空間を贅沢に使ったデザインの和歌をテーマにした野外博物館で、立体回廊型の和歌文学館や和歌文学の研究書を収蔵する和歌図書館など、和歌の世界を楽しむことができます。鎌倉時代から室町時代にかけて約340年にわたり郡上を治めた領主一族、東氏の9代目東常縁(とうのつねより)が、『古今和歌集』の解釈などを師から弟子へ秘説相承の形で伝える"古今伝授"の祖とされていることから、和歌をテーマとしています。

国名勝 東氏館跡庭園

鎌倉から室町時代にかけて当地を治めた領主・東氏の居城であった篠脇城跡は以前から知られていましたが、東氏が住んでいた館跡の所在は不明でした。昭和54年6月、篠脇城跡の麓でほ場整備工事中に、多数の陶器片や建物の礎石が発見され、東氏の館跡であることが確認されました。

その後の発掘調査で、見事な庭園遺構が掘り当てられ、中世武将庭園としての学術的価値が認められ、昭和62年に国の名勝に指定されました。現在、庭園はほぼ完全な形で保存され、広々とした芝生や池泉部が整備されています。

和歌文学館

和歌文学館は「古今伝授」をテーマに、簡単な和歌文学史を綴った展示館です。館内では、万葉集の時代から現代までの約1300年間を10枚のパネルで分割し、各時代を代表する歌人を通して文学通史を紹介しています。

また、三十六歌仙にちなんだ長さ36mの古今和歌集絵巻も展示されており、古今和歌集の代表歌を絵巻で紹介しています。さらに、与謝野晶子や若山牧水など近代以降の歌人の短冊や書簡、三十六歌仙屏風なども展示されています。

東氏記念館

東氏記念館では、鎌倉から室町時代にかけて一帯を治めた東氏の歴史資料や、東氏館跡から出土した品々、古今伝授関係の史料、天皇の御製短冊などを展示しています。

篠脇山荘

篠脇山荘は、一部に茅葺を残した鉄骨造り銅板葺きの建物です。屋根は元々茅葺でしたが、老朽化により銅板葺きに変更されました。室内は大きな板ガラスとトップライトからの光で明るく広々としています。

床の間の飾りは、季節により変わる室内の風景を楽しめます。また、濡れ縁に立つと、池に映り込む篠脇山の風景や水面に反射する蜻蛉を愛でることができます。篠脇山荘は、歌会や茶会、コンサートなど多目的に利用されています。

レストラン ももちどり

レストラン「ももちどり」では、地元出身のシェフが地元の食材を使った本格フランス料理を提供しています。店名は「さまざまな鳥たちが集いさえずる」様を意味する古今伝授の秘伝の鳥の名前から名付けられました。

前面ガラス張りの室内からは、季節や時間帯で異なる山紅葉や花々、竹林の景色を楽しめます。一時として同じ姿を見せない景色を眺めながら、フランス料理を楽しむことができます。

Information

名称
古今伝授の里フィールドミュージアム
(こきんでんじゅ さと)
Kokin Denju no Sato Field Museum
リンク
公式サイト
住所
岐阜県郡上市大和町牧912-1
電話番号
0575-88-3244
営業時間

9:00~17:00(施設ごとに異なる)

定休日

火曜日

料金

アクセス

長良川鉄道徳永駅から車で7分

エリア
岐阜県の観光地 郡上八幡・美濃加茂の観光地
カテゴリ
庭園・フラワーガーデン 博物館・科学館・資料館

Gallery

郡上八幡・美濃加茂

岐阜県

カテゴリ

エリア