国の天然記念物
飛水峡を含む飛騨川流域一帯は、飛騨木曽川国定公園区域内の河川公園に位置しています。
特に、JR高山本線上麻生駅の東約600メートルにある「上麻生橋」から上流約2キロメートルの峡谷部分は、河床の岩盤に多数の甌穴(ポットホール)が見られることから「飛水峡の甌穴群」として国の天然記念物に指定されています。この地域は「ロックガーデン」とも呼ばれ、初夏には岩肌に咲くイワツツジが見所となっています。
20億年前の片麻岩
飛水峡一帯の地質は「美濃帯・上麻生ユニット」に属しており、ここで採集されたチャートの礫から中生代の三畳紀からジュラ紀の放散虫化石が発見されています。河床の礫岩に含まれていた日本最古の片麻岩は、約20億年前の岩石と推定されています。
飛水峡ロックガーデン
展望台があり、さらに駐車場から小さな階段を降りると、川底に大小様々な甌穴(ポットホール)が点在する、国指定天然記念物の「飛水峡の甌穴群(ロックガーデン)」を間近で見ることができます。展望台や駐車場は平地ですが、階段を降りた先は岩場なので、運動靴など歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。