苫小牧市に本社のある明治31年創業の菓子屋「三星(みつぼし)」のロングセラー商品。ロールカステラにハスカップジャムがたっぷりと塗られ、しっかりとした甘みと、ハスカップの野生的な酸味との絶妙のハーモーニーが楽しめる。三星は、地元の勇払(ゆうふつ)原野に自生していたハスカップの果実にこだわり続け、数多くのハスカップ製品をうみ出している。中でも、”よいとまけ”は半世紀以上に渡って愛され続ける売り上げダントツNo.1の人気の品。コーヒーや紅茶はもちろん、冷たいミルクとの相性も抜群だ。
よいとまけ(Yoitomake)は、北海道苫小牧市の名物お菓子で、三星(みつぼし)という会社が製造しています。この名前は、地元の苫小牧にある製紙工場で丸太を運ぶときのかけ声に由来し、その外観も丸太をモチーフにしています。
よいとまけの特徴は、勇払原野で育つハスカップの実のジャムをたっぷりと使ったロールケーキです。このロールケーキは内外にジャムが塗られ、表面にはグラニュー糖がまぶされています。食べる際には、オブラートが巻かれているため、表面がベタつかずに食べられます。ただし、切り分ける際にはオブラートが少し邪魔になり、オブラートを取り外すと手がベタつくことがあり、自称「日本一食べにくいお菓子」とも言われています。このため、最初は食べにくさについて多くの不満の声が寄せられましたが、考案者の小林正俊は、このお菓子が苫小牧の象徴である丸太をモチーフにしていることを根気よく説明し、その形を守りました。しかし、2009年には7等分に切りやすい新しいバージョンが登場し、翌年には元の形状の商品が販売終了となりました。それでも、2012年1月には「あの食べにくさが懐かしい」というファンの要望に応えて、元の形状の「復刻版」が再販されました。