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昭和新山

(しょうわしんざん)

有珠山の麓にあった平地に1943年から始まった噴火活動で形成された火山。
噴火の初めから終りまで記録が残る、まだ活動中の20世紀で最も新しい火山の1つ。

1943年から1945年まで活発な火山活動を見せ、1944年に始まった噴火活動で隆起した。
現在も噴気活動が見られ、雨天時は過熱した溶岩から湯気が立ち上る。

形成当初の標高は400メートルを超えていたが、現在では温度低下や浸食などの影響で、398メートルまで縮んでいる。

山肌が赤色に見えるのは、かつての土壌が溶岩の熱で焼かれて煉瓦のように固まったため。

国指定の特別天然記念物。
火山そのものを個人が所有するということで世界的に稀な火山。

昭和新山とは

昭和新山(しょうわしんざん)は、北海道有珠郡壮瞥町に位置する溶岩ドームです。昭和新山は、1943年から1945年にかけての噴火によって突如として出現した山であり、その名前は出現した時代である昭和に由来しています。標高398メートルの昭和新山は、有珠山の近くにあり、現在も活動が続く火山として知られています。

形成の歴史

昭和新山の形成は、1943年12月28日の地震から始まりました。その後、地震活動が活発化し、地面が徐々に隆起していきました。1944年6月23日には、噴火が始まり、火山灰や溶岩が噴出されるようになりました。この噴火活動は1945年9月まで続き、その結果、現在の昭和新山が形成されました。この期間に地元住民や学者によって詳細な観察が行われ、その記録は現在も貴重な資料として保存されています。

地質学的特徴

昭和新山は、溶岩ドームとして分類され、その主成分はデイサイトです。溶岩ドームは、高粘度の溶岩が噴出し、急速に冷却されて固まることで形成されます。昭和新山は、その形成過程が詳細に観察され、記録されたため、地質学的な研究において重要な対象となっています。山体は比較的若く、表面には溶岩流や火山灰の層が確認でき、その荒々しい景観は訪れる人々に強い印象を与えます。

観光と見どころ

昭和新山は、その独特の景観と形成の歴史から観光名所として人気があります。山頂までは一般の立ち入りが制限されていますが、山の麓からその全貌を眺めることができます。また、昭和新山の近くには有珠山もあり、これらの火山地帯を一度に楽しむことができます。特に、ロープウェイを利用して有珠山の山頂から昭和新山を眺めると、その迫力をより一層感じることができます。

昭和新山火山村

昭和新山の麓には「昭和新山火山村」という観光施設があります。ここでは、昭和新山の形成過程や有珠山の火山活動に関する展示が行われており、火山のメカニズムや地質学的な知識を学ぶことができます。また、土産物店やレストランもあり、訪れた観光客がゆっくりと過ごすことができる場所となっています。

自然環境と生態系

昭和新山の周辺には豊かな自然環境が広がっており、多様な動植物が生息しています。特に、火山活動によって形成された新しい土地には、多くの植物が徐々に定着しており、その生態系の変遷が観察されています。また、周辺には湖や森林も多く、四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。これらの自然環境は、昭和新山を訪れる人々にとって大きな魅力となっています。

アクセスと観光情報

昭和新山へのアクセスは、北海道内の主要都市からバスや車で簡単に行くことができます。新千歳空港から車で約1時間半、札幌市からは約2時間の距離です。観光シーズンには多くの人々が訪れるため、事前に計画を立てることをお勧めします。また、周辺には温泉地や宿泊施設も多く、一日をかけてゆっくりと観光を楽しむことができます。

まとめ

昭和新山は、その劇的な形成の歴史と現在も続く火山活動が特徴的な場所です。独特の景観と豊かな自然環境が訪れる人々に感動を与え、観光名所として多くの人々に愛されています。地質学的な研究対象としても重要な昭和新山は、これからもその魅力を保ち続け、多くの人々にその壮大な姿を見せ続けることでしょう。

Information

名称
昭和新山
(しょうわしんざん)
Mt. Showa Shinzan
住所
北海道有珠郡壮瞥町昭和新山
電話番号
0142-66-2750
駐車場
4月~12月 410円
アクセス

伊達紋別駅から車で20分

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