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布目ダム・布目湖

(ぬのめ)

豊かな自然と水辺の景観が広がる癒やしのスポット

布目ダムは、奈良県奈良市北野山町を流れる布目川に建設された多目的ダムです。淀川水系木津川の支流に位置し、木津川上流ダム群の一つとして、洪水調節や農業用水の確保、奈良市への上水道供給など、地域の暮らしを支える重要な役割を担っています。

ダムによって形成された布目湖は、豊かな緑に囲まれた自然豊かな湖です。釣りやサイクリング、マラソンなどのスポーツを楽しめる場所としても知られ、四季折々の風景を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

布目ダムの構造と役割

高さ72メートルの重力式コンクリートダム

布目ダムは、高さ72.0メートルの重力式コンクリートダムとして建設されました。右岸側には補助的なロックフィル式の脇ダムがありますが、主ダムとは連結されていないため、コンバインダムには分類されません。

主な目的は、洪水調節、不特定利水、上水道供給の3つです。大雨による洪水の被害を軽減するとともに、河川の流量を維持し、生活に必要な水を確保するなど、地域の安全と暮らしを支えています。特に、奈良市への上水道供給を担う水源として重要な施設です。

布目湖の楽しみ方

釣りを楽しめる人気の湖

布目ダムによって生まれた布目湖は、関西でも釣り場として知られています。ブラックバス、ヘラブナ、ワカサギなどを狙う釣り人が訪れ、湖畔では水辺の自然を感じながら釣りを楽しめます。

釣りをする際は、現地の利用ルールや釣りが可能な区域、季節ごとの条件などを事前に確認しておきましょう。

サイクリングやマラソンの練習にも人気

湖の周囲には湖岸道路が整備されており、適度なアップダウンやカーブが続くコースは、自転車競技やマラソンの練習場所としても親しまれています。自然に囲まれた環境のなかで、景色を楽しみながら体を動かせるのが魅力です。

ただし、湖岸道路は一般車両も通行する道路です。サイクリングやランニングの際は、交通状況に注意し、安全を確保しながら利用しましょう。

布目ダム周辺のスポーツイベント

やまぞえ布目ダムマラソン大会

布目ダム周辺では、毎年12月の第2日曜日に「やまぞえ布目ダムマラソン大会」が開催されます。15キロメートルや3キロメートルの種目に加え、駅伝も行われ、幅広い参加者が集まるスポーツイベントとして知られています。

家族で参加しやすい種目から本格的なランナー向けの種目まであり、自然豊かな湖畔のコースを走る機会となっています。開催日や種目、参加条件は変更される場合があるため、参加を検討する際は最新情報を確認してください。

ツアー・オブ・ジャパン奈良ステージ

布目ダムは、国際的な自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」奈良ステージのゴール地点としても知られています。1999年から同ステージのゴール地点として使用されてきました。

東大寺大仏殿をスタートし、布目ダムを目指すコースは、奈良の歴史と自然を感じられるルートです。湖畔の景観と起伏のある道路が、レースの見どころの一つとなっています。

布目湖畔サイクルフェスタ

布目湖畔サイクルフェスタは、家族連れなども気軽に参加できるサイクリングイベントです。ロードレースに関連する催しとして地域のにぎわいづくりにも貢献し、布目湖周辺の魅力を広く伝えています。

イベントの開催状況や参加方法は年度によって異なる場合があるため、訪問前に最新の案内を確認するのがおすすめです。

布目ダム建設の歴史

水需要の増加と治水対策

1960年代から1970年代にかけて、関西圏では人口増加や宅地開発が進み、生活用水をはじめとする水資源の確保と、洪水への対策が重要な課題となっていました。

こうした背景のもと、1967年に策定された「淀川水系改訂基本計画」などに基づき、天ヶ瀬ダムや高山ダムをはじめとするダムの整備が進められ、流域の治水・利水に役立てられました。

水資源開発計画と布目ダムの計画

1962年には「淀川水系水資源開発基本計画(フルプラン)」が始動し、青蓮寺ダムや室生ダムなどの整備が進められました。さらに、1971年には建設省(現在の国土交通省近畿地方整備局)が「淀川水系工事実施基本計画」を策定しました。

布目ダムもこうした水資源開発の一環として計画され、1975年から実施計画調査が始まりました。

地域住民との交渉を経て完成

ダム建設に伴い、48戸の住宅と約36ヘクタールの農地が水没することとなり、地元住民との調整が大きな課題となりました。

1980年には「水源地域対策特別措置法」が適用され、移転支援や地域振興策が進められました。その後、補償問題などについて交渉が重ねられ、1991年に布目ダムが完成しました。

現在の布目湖の景観の背景には、水資源の確保や治水という目的に加え、建設に伴う地域の変化と住民との調整の歴史があります。

布目ダムへのアクセス

自動車でのアクセス

布目ダムへは、国道163号、阪奈道路から国道369号を経由するルート、国道25号(名阪国道)の山添インターチェンジを利用するルートなどがあります。

国道163号から向かう場合は、主要府県道4号をJR関西本線・笠置駅方面へ進み、笠置山を越えて国道369号との交差点を伊賀市方面へ左折します。その後、布目川沿いを上流へ向かいます。

阪奈道路から向かう場合は、国道369号を経由して柳生の中心部を直進し、その先は国道163号からのルートと同様に進みます。

国道25号(名阪国道)から向かう場合は、山添インターチェンジを降り、主要県道80号を山添中学校方面へ進みます。布目湖を渡る橋を越えた先で右折し、湖沿いに北上します。

道路状況や通行規制が変わる場合があるため、出発前に最新の交通情報と地図を確認しておくと安心です。

公共交通機関でのアクセス

周辺への移動には、JR関西本線の笠置駅、JR大和路線の奈良駅、近鉄奈良線の近鉄奈良駅などが利用できます。ただし、駅からダムまでは距離があるため、路線バスの運行状況やタクシーなどの移動手段を事前に確認することをおすすめします。

二輪車の通行規制に注意

布目ダム周辺の奈良県道25号線の一部区間、奈良市邑地町から山添村桐山にかけては、原動機付自転車を含む二輪車の終日通行禁止規制があります。バイクで訪れる場合は、規制区間を事前に確認し、通行可能なルートを選びましょう。

周辺の観光スポット

笠置山

笠置山は、歴史と自然に恵まれた山です。後醍醐天皇が元弘の変の際に潜幸した地として知られ、山中には歴史を感じさせる名所が点在しています。布目ダムとあわせて訪れれば、奈良周辺の歴史をより深く楽しめます。

月ヶ瀬梅林

月ヶ瀬梅林は、梅の名所として知られる景勝地です。梅の花が咲く季節には、周辺の自然とともに美しい景観を楽しめます。布目湖周辺の散策と組み合わせて、季節を感じる小旅行を計画するのもおすすめです。

柳生の里

柳生の里は、剣豪として知られる柳生宗厳や柳生宗矩ゆかりの地です。歴史ある集落や周辺の自然に触れながら、剣術や武士の歴史に思いをはせることができます。

自然・歴史・スポーツを楽しめる布目ダムと布目湖

布目ダム・布目湖は、洪水調節や水道水の供給を担う重要な施設であると同時に、釣りやサイクリング、マラソンなどを楽しめる自然豊かなスポットです。湖畔ではスポーツイベントも開催され、地域の魅力を発信する場所となっています。

周辺には笠置山や月ヶ瀬梅林、柳生の里など、歴史と自然に触れられる名所も点在しています。布目湖の穏やかな景観を楽しみながら、奈良の歴史を巡る小旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
布目ダム・布目湖
(ぬのめ)
Nunome Dam and Lake Nunome
エリア
奈良県の観光地 奈良市・生駒市の観光地
カテゴリ
建造物 滝・湖沼・池・ダム

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